仕事の証明
仕事をしたことを証明するための仕事
顧客のアウトカムに関係が無い
例
・報告書を書いたり、回覧する
・MTGに参加して神妙そうな顔をする
・提案書に文句をいって書き直させて、自分も提案に加わった感を醸し出す
類似
提案書を必ず突き返す上司
稟議で回されてきた提案書に、ツッコミを入れて自分のアイデアをいれるように部下に要求する上司。提案書に自分のアイデアが組み込まれた記録が残り、上司は簡単に自分の手柄を増やせる。
評価制度は人の能力を超えている。
適切な評価は困難
観測時間は限定的
成果は能力だけではなく、好景気といった外部要因からも影響を受ける
人は自分の能力を高く評価する
歴史としては人件費に対する経営権の確保のために構築された
評価制度によってこれらの課題を打ち破れると証明しなければならないが、とてもできないだろう。
人事も初期メンバーは高い志を持っているかもしれない
評価制度の質の低さを自覚している
現場では評価されうるべき人が評価されずに不満を持っているいて、それを制度的にサポートしたい
だから質の悪い評価制度でもなんとかして、社内で奮起する人達の背中を押すためにやりはじめる
最初は評価制度に協力してもらっても、やっぱりうまくいかない
データをとることを主眼にする
3年-5年たち、異動や転職し、上記の流れを知らない人達が人事になる
質の低い評価制度という前提をしらずに、「評価制度の運営こそが人事の仕事である」と考えて実施するようになる
人事は質の低い評価制度を用いているが、「人事は仕事をしっかりやっている」と証明するために評価制度の仕事に邁進する
評価制度に関わった人たちは、評価制度という大変時間のかかるが実りの薄い(そもそも勝ち目のなかった)行為に、大変な時間を割くようになっていく
ブルシット
思い出したり創作したりする評価ではなく、実際の行動から生まれた助かったことをベースにする
また降格の設計がなければならないし、降格に不安が含まれてはならない
人々の行動の実態の反映ではなく、仕事らしくみえる仕事ごっこに関心が向くとき、崩壊している
実例
仕事の記録
稟議書の上人欄
トイレの掃除の記録
信頼不要組織