パタン・ランゲージ
孫の世のため
Patterns for Conducting Process Improvement
建築やまちをつくってきた文化や伝統のキーポイントを「パタン」という形式でルール化し、それを、言語の単語のように組みあわせて新しいまちや、建築づくりの共通言語としようというアイデアです。
誰もが共感できる普遍的な「良い空間」とそのつくり方が、町・建物・施工の3段階、253項目にまとめてあります。
Battleは美しくない。
アレグザンダー理論の解像度が高いところと、薄いところはどのように偏在しているのだろう。
問題
コンテキストの断片集になっている。
繊細な少年、見たことのない人型兵器、適正存在
・ガンダムにも当てはまるし、エヴァンゲリオンにも当てはまる。解
ランゲージなのか?
a scurum bookにもシーケンシャルなグラフがあるけど、あの固定されたものはたしかに役立つけど、ランゲージなのか? 呪文みたいな詠唱。
あれはチョムスキーの文脈自由文法(CFG)における言語の表現じゃないかなと思います。いまだと確率的言語モデルで自動翻訳とかされちゃうけど、昔はあのルールの集合で言語を考えられるのではないかと考えられていたし、実際、コンピュータ言語のパーサーはあれで定義されてました。と理解してます。
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適応事例
川越一番街の外部空間における『町づくり規範』の有効性の
30周年をむかえた川越一番街・町並み委員会
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要は中埜先生が取りあげていた「良い感じの温泉宿」を「自分の職場で再現できるか」というのがテーマ。
温泉宿は建物だけにあらず。要は建物やといった構造物に加えて、その環境を活かした<質>を女将さんや板前さんのような人間関係ネットワークによって活かすってことなんだな。そして中埜先生が重要視する中間支援体は、ピープルマネジメントを構築する人間関係網。専門性と要望を結びつけるわけだ。
温泉宿な仕事場をつくろう、最高の環境で本物の仕事をしようって話なのだ。そして湯釜でお湯を沸かしているのは誰かって話だ。
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パターンは、建築環境に繰り返し現れる課題を解決に導く具体的な方策を記述したものです。1つのパターンは1つの方策を述べる数ページの文書です。まず課題とその背後にある状況を示す経験的な事実が記され、次に解決に必要な建設や計画の方法が提示されるという形式をしています。
アレグザンダーはパターンを、建築を設計するための基本単位として考えました。パターンにはそれぞれ名前が付けられ、そのパターンが使われる前提条件を持っています。そして、パターンを組みあわせて具体的な建築物を設計する際は、その組みあわせ方に制約を課す条件が挙げられていて、おのずと秩序が生まれるようになっています。
パターンと同じように、個々の意味や社会的背景、組みあわせ規則といった性質を持つものがほかにもあります。それは「単語」(word)です。人は単語を組みあわせて文を作り出します。このような活動と概念の集合を「言語」(language)と呼びます。
アレグザンダーは、パターンの集合である総体を「言語」になぞらえました。そのため、一つの建築活動に必要なパターンの集まりを「パターンランゲージ」と名づけたのです。
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形の階層性とランゲージ化
この「パタン」と呼んだ、独立した形の図解化したもの(パタン)に加えて、パタンの全体を合成・統合する(結びつける)ために段階を踏むプロセスの必要性について、彼は、論文の中で同時に主張しています。これが、この論文のもうひとつの重要な発見だと思っています。これを「 形の階層性」と呼んでいます。
もう一方の重要な発見と言いました形の階層性の問題と、形を編み出していくプロセスが、後ほど「ランゲージ化」と呼ばれるようになります。パタンを結びつけていって、全体の形にまとめることを、なぜランゲージ化と呼ぶかと言えば、単語の繰り返しによって文章を編み出すことが言語(ランゲージ)ですから、働きがよく似ているのがまず第一です。
もっと言えば、「パタンランゲージ」とは、パタンという単語を組み合わせて文章をつくることです。それは、誰でもが、言葉を覚えた子供のころからやっていることなのです。しかし、無意味な単語の統合で文章はできません。文法を守り、適切な単語を選択する必要があります。このプロセスにとって、パタンの「階層性」が重要な働きをします。まさに言語と同じなのです。このことは、彼の理論の流れの中で現在にいたるまで、もっとも重要な観点のひとつです。
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参考
253のパタンをカテゴリー毎に紹介しており、俯瞰して意味を理解しやすい。
クリストファー・アレグザンダーとジム・コプリエン
RSGT2020 Kyonさんの講演を聞いて考えたこと
パタンランゲージの話しをになりますが、クリストファー・アレグザンダーとジム・コプリエンは異なる世界観をもっている気がします。異なるスケール間での相互作用ではアレグザンダーは前期ではパタン・ランゲージ、後期では全体性の本質があるかと思います。一方、コプリエンのパターンには巨大さという何かが薄い気がします。
地球環境の一部である都市や何万人ものステークホルダーや、自然災害といったコントロールしきれないもののなかで美しさを育もうとしたアレグザンダーの準制御系の体系と、ソフトウェアという世界からコントロールできる部分を構築する制御系の思考の違いがあるかもしれません。
アレグザンダーの異なるスケールの相互作用を見てみましょう。
『パターン・ランゲージ』(1977) アレグザンダー 41歳
・都市やコミュニティのスケール
・建物のスケール
・建物の細部のスケール
都市やコミュニティのスケール p.xiv
パタン・ランゲージのうち、まず、待ちやコミュニティを定義する部分からはじめる。これらのパタンは、決して一度に全部を「設計」したり、「建設することはできないーーだが、1つ1つの行為の積み重ねが、つねにこれらの包括的なパタンの創造や生成につながるようにすれば、息の長い漸進的な成長により、これらのパタンを備えたコミュニティが、何年もかかかって、徐々に、しかも確実に生まれてくるであろう。
何年もかけて徐々にというところが、現代のプロジェクト型の仕事の枠組みと異なるところが面白いです。企業に当てはめるならばプロジェクト型の仕事というよりも、組織文化の醸成に近いと思います。
建物のスケール p.xvii
次に、一群の建物や個々の建物を、地上の立体的な形にするパタンに着手する。これらは、「設計」や「建築」が可能なパタンであるーーつまり個々の建物や建物間の空間を定義するパタンで有り、やっと個人や小集団でも手に負え、一度に建築できるパタンになる。
ここで制御に関するアレグザンダーの能動的な考えが出てきています。
建物の細部のスケール p.xix
次に、パタン・ランゲージの最後の部分で、大まかな空間計画から、じかに実際の建物や建物細部をつくる方法が得られる。
小さなスケールでの空間分割的な考えが垣間見れます。
次に全体性の本質における異なるスケールの相互作用を見てみましょう。
論文
jstage
疑問
パタン(図解化)x形の階層性
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あるある
全員があるあるだと、常識になっているので価値がない
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基本的な考えとして、クーンのいうパラダイムシフト(転換)のステップというのは、その理論を共有するグループ・コミュニティが実践的、実用的に理論を使用する時、簡単か
つ単純に使える理論の方が、その便宜性ゆえに、多数の人がそれを使って問題の解決に当たるようになるのが第1ステップ。
数として、その理論を使用する人が多数派となってそのパラダイムが、勝利したように見えるのが第2ステップ。
しかし、その時点でも、理論闘争のレベルの勝負はついていない。それは、最後の裏付けとしてついてくるものであること。それが第3ステップだそうである。(科学革命の構造 トマス・クーン)
だから、まずプロセス」として、容易に「クオリティ」が産み出せる実践技術の開発とその実践を重ねることがいま我々がとりくまなければならない第一ステップであろう。
p12
世界がパタンという繰り返しに起こってくる問題解決のルールでできていることははっきりしている。そういう伝統的ルールを組み合わせる事で形をことばとして、表現し、建築や町をつくりだすこともできるし、実施してきた。このかたちを言葉であらわすことが、「パタンランゲージ」の意味である。
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フォースとは何か
ソリューションベースのフォース
様々な解決策がある中で、なぜこの解決策を選んだのか
プロブレムベースのフォース
ある問題に対して、様々な解決策がある中で、なぜこの解決策を選んだのか
ただし、プロブレムベースでは初めはフォースが見えない。
パターンへのコメント
パタン・ランゲージ強化月間 - ヲトナ.backtrace
open source community pattern
オープンソースのプロジェクトを成功させるために避けるべき12のこと - GIGAZINE
それがぼくには楽しかったから - Wikipedia
バザール方式 - Wikipedia
例
生成的開発プロセス・パターンランゲージ by James O. Coplien
コラボレーション・パターン ― 創造的コラボレーションのためのパターン・ランゲージ
ラーニング・パターン (Learning Patterns)
プレゼンテーション・パターン (Presentation Patterns)
組織パターン トップ10 - James Coplien - Digital Romanticism
ETロボットコンテストのためのパターンランゲージ
資料
シェファーディングのランゲージ
パターンとフォースとぎゃー! - 反言子
慶應義塾大学の井庭研究所 **2012年** 秋学期の資料ページ
慶應義塾大学の井庭研究所 **2010年** 秋学期の資料ページ
デザインパターン・メーリングリスト
アンチパターン - Wikipedia
技術系メーリングリストで質問するときのパターン・ランゲージ