『ナラティヴ・セラピーの会話術』
副題:ディスコースとエイジェンシーという視点
https://gyazo.com/df4f2e49984fdaefcf576052bb572341
@16
ナラティブセラピーの大きな狙いは、何らかの「結末」から語られるプロットに沿った物語ではなく、別のヴァージョンの物語(オルタナティブストーリー)を、相談に来た人と一緒に探索していく、ということになります。つまり、「アナザーストーリー」に焦点を当てていくのです。先ほどの冒険ものの物語に戻れば、私たちは、その人の苦境にいることが「結(末)」となるストーリーでなく、それをまだ「起」にすぎないストーリーと受け取り、「承」や「転」をもたらしてくれる伏線が必ず存在するという信念を持つ必要があることにほかならないのです。
p32
問題に抵抗できている部分を確認する
p33 ユニークな結果
ナラティブ・セラピーの主要な視点
ナラティブセラピーの流れ
p78 @3
実は、相手のことを常に誤解し続けているのではないか
p90 ディスコース
p108 なぜ人は特定のディスコースに囚われていくのか
p109
筆者の問いである「なぜある人はそのように受けとるのだろう?」「なぜある人はそれほど強くディスコースに影響を受けるのだろうか?」「なぜ別のディスコースを見つけることが難しくなるのだろうか?」への回答を提供してはくれません。つまり、適度なところで折り合いがつかずに、極端なまでに、支配されていってしまう状況をどのように理解したらいいのかということです。
ところが、どうしてある人たちは、そのような特定の考え方や判断を「支配的なもの」として取り入れるのでしょうか? その一方で、支配的なディスコースの存在を知り、その重要性を理解しつつも、このこのに「支配されること」がなく、距離を置くことができる人たちがいるのでしょうか?
p142
関心を分かち合うコミュニティ