アナログであることのメリット
デジタル、というかすべてがスマホに一元化されると確かに便利なのだが、今度は始終スマホと一緒にいなければいけなくなり、それがだんだん疲れてきた。 アナログ製品の一番のメリットは「スマホから離れてホッとする」
手、手先を動かすことになるから、それが刺激になる。世界とインタラクトしてる感があるから、何か楽しい。自分が世界を動かしてるって気持ちになる。 ボケ防止にはデジタルよりもアナログかもしれない。
他にもメリット思いついたらここに書いておく。
アナログは印象がいい。というかデジタルが印象が悪い
なぜなのか。 例えば、年配の上司や経営者の話を聞きに行く。 その人たちにとってのメモは、当たり前のようにノートに手書きなのです。自分たちもそうしている人が多いし、それが当たり前のものだと思っている。 そこにノートとペンを持たず、いきなりパソコンを開く姿は相手の目にどう映るか。 実は、 意外に印象が悪いのです。 私は50代ですが、 打ち合わせはさておき、私に取材に来た人が目の前でパソコンをカチャカチャしていたら気分はよくありません。 今の時代に何を言っているのか、と思われる若い人も多いでしょう。 しかし、それが現実だということは、 知っておいたほうがいいと思います。メモ活 / 上阪徹 52ページ そして、誰がなんと言おうと、評価をするのは相手です。 こいつは印象悪いな、と思われたら、それでおしまいです。パソコンには、そういう危険が伴う、ということです。 ましてやスマホを取り出したりしたら、人がしゃべっているのに、 メールをチェックしているのか、と思われてしまいかねない。これ、冗談で書いているのではありません。 本当にそう思う年配者は少なくないのです。 パソコンやスマホは、年配者にはすこぶる印象が悪い。 たったそれだけのことで、 自分の評価を落としてしまうことになりかねないわけです。メモ活 / 上阪徹 53ページ また、パソコンの中にメモを入れていたら、パソコンを持っていないときには、 メモが見られないことになります。 あるいはパソコンを開いていないときにはメモの内容をチェックできません。 タブレットやスマホなど、常時持ち歩いているものもありますし、今はクラウドでどこにいても引っ張り出せるという利点があるので、私もデジタルツールを使ったりもします。 でも、 それはあくまでサブの手段にしたほうがいいと思っています。 やはり手書きのメモほどの利便性、管理のしやすさは、 デジタルツールにはないと思うからです。メモ活 / 上阪徹 ・98ページ どうしてパソコンではなく、手書きのノートにメモするのか。 スケジュール系のノートのところでも少し述べましたが、手書きにはいくつもの効能があるからです。 まずは、すばやく書けること。 ペンがあって、ノートがあれば、あっという間にメモが書けてしまう。 これは、手書きの最大の利点です。 パソコンも便利ですが、キーボードに打ち込む手間がありますし、いちいち漢字に変換するのも面倒です。手書きほど早く書けるかどうか。 やはりすばやくメモするには、手書きのほうが優れていると思うのです。 最近は、スマホの音声入力でメモする人もいますが、 やはり手書きのスピードにはかないません。メモ活 / 上阪徹 102ページ 書くという行為は、手を動かす身体的活動です。 書いている行為を、脳が見ているのだそうです。 脳の中に浮かんだ文字があり、 さらに身体的活動があって、 加えて書き上がった文字がある。 脳は3度、 その文字に接することになる。 これが、 手書きが記憶を定着してくれている理由なのではないかと思っています。メモ活 / 上阪徹 103ページ 頭の中に浮かんだままでは、 煙のようにいつの間にか跡形もなく消え去ってしまう。スマートフォンのメモ機能を使うという方法もあるが、 私は文字を書くというのが記憶に残す上でとても重要だと思っている。モノが少ないと快適に働ける / 土橋正 157ページ 紙に鉛筆で書くということは、紙の上に鉛筆の黒鉛という物質を乗っけている状態。つまり、文字という塊をつくり出しているのだ。 この物理的感覚が記憶を定着させる上で大いに刺激となっているのだと思う。モノが少ないと快適に働ける / 土橋正 157ページ 今となってはデジタルよりも、アナログの方が記憶に定着させやすいことを、科学的な観点から証明しているエビデンスが多数存在します。 例えば、アメリカのプリンストン大学でおこなわれた研究で、講義のメモをパソコンでとるよりも手書きでとる方が、概念の理解度を確かめるテストにおいて成績が高くなったと示されました。 手で文字を書くという複雑な運動によって脳が刺激され、 情報をより長期的に記憶できたのです。 また、東京大学でも、タブレット端末やスマートフォンよりも、 紙の手帳を使用した方が記憶力や脳活動が高くなることを明らかにした、 「紙の手帳」 の脳科学的効用について研究した論文を発表しています。 ここで紹介した研究結果はごく一部にすぎませんが、 このように手書きの効果は科学的な裏づけも存在しているのです。メモで自分を動かす全技術 / 高田晃 45ページ 本書で提唱する「書く習慣」 では、日常のなかで得られるちょっとした気づきをメモに残していく行為は、非常に重要な位置づけとなっています。 そのため、 何か書き込みたくなったときに、 サッとすぐに書くことができる立ち上がりの早さは、書く行為を習慣形成していく上でもポイントとなってきます。 デジタルの場合だと、端末を立ち上げて、 メモアプリ等を開いてからようやく入力となるので、どうしても起動性に欠けてしまいます。メモで自分を動かす全技術 / 高田晃 45ページ 理由3 | シンプルゆえに使いやすい 紙のメモ帳やノートとは異なり、 デジタル端末は多機能なケースがほとんどです。 膨大な機能があるということは、 実際には必要のない機能が大量に積まれているというとらえ方もできます。メモで自分を動かす全技術 / 高田晃 46ページ 理由 4 | 自由度が高く、 発想が豊かになる デジタル端末では、規定のフォーマットに則って書くことが多いですが、手書きでは書く場所、文字の大きさ、囲みやアンダーラインの有無など基本的に自由です。結果的に、 発想が豊かになりやすく、 思考の整理もしやすくなります。メモで自分を動かす全技術 / 高田晃 46ページ 理由 5 | 見返しやすい 過去のノートを見返したときに、 「そういえば、こんなこと考えていたっけな」と気づかされた経験はないでしょうか。 閲覧性がよく、 パラパラとページをめくりながら思考整理をするには、やっぱり紙が優れているのです。 一方で、「これを探す」 というように、 目的が明確になっている顕在的な行為においては、 検索性に優れたデジタル端末に軍配が上がるでしょう。 しかし、それゆえデジタル端末では「何となく見返す」 という潜在的な行動につながり難く、結果として思考整理やアイディア発想には不向きであるというのが私の考えです。メモで自分を動かす全技術 / 高田晃 47ページ しかし、私は新聞についてもアナログ (紙) 派で、とりわけスクラップを知的生産に活かしていくのであれば、絶対的にアナログに軍配が上がると考えています。 理由の1つは、可読性の高さです。 新聞を机や床一面に広げて読むことで、 紙面全体を「読む」 ではなく 「見る」 という感覚で素早くチェックできます。些細なことのようですが、 電子版ではできない紙の新聞ならではの、きわめて大きな芸当だと思います。私の尊敬する経営者の一人であり、 最も影響を受けた本 『一冊の手帳で夢は必ずかなう』(かんき出版)の著者でもある GMOインターネットの熊谷正寿氏も、新聞は毎朝、 四紙を床に広げながらチェックすると同氏の書籍のなかで書かれていました。 IT業界最大手の社長ですら新聞は紙なのです。メモで自分を動かす全技術 / 高田晃 ・76ページ インターネット上の情報の欠点は 「量が実感として目に見えないこと」です。 これらの行動はすべて、 情報の物量が実感できないことから起こってしまいます。 「データなので溜めておけばいい」 と思うかもしれませんが、読まないデータをいつまでも保存しておくのは、 「読めていない」 という精神的プレッシャーを増やし、あなたを追い込むだけです。 そこで、たとえネット上の情報でも、読もうとしてもすぐに読めない場合は「一度全てプリントアウトしてしまう」ことをおすすめします。 紙になったほうが 「どのくらいの情報量があるか」 を実感できるし、 「大体どのくらいの時間をかけたら読めるか」 と見当がつきやすい利点もあります。 さらに、 「プリントする」という行為を挟むことで「読もう」というやる気にも繋がり、移動中でも読みやすくなります。手帳という武器をカバンにしのばせよう さとうめぐみ 84ページ パソコンに残したデータを3年分見てみようと思うと気が遠くなりますが、手帳やプチノートならパラパラとめくってみれば、 あの日あの時自分が何をし、 何を考えていたかがすぐによみがえってきます。手帳という武器をカバンにしのばせよう さとうめぐみ • 95ページ 手書きは、文字を書きながら図を書いたり、 文字と文字をつないで要点をまとめることもできるので、 会議や打ち合わせの場で情報を整理していくこともできます。 また、打ち合わせなどでとるノートは、 前後の脈絡など関係なく、 断片的に出てくる発言やキーワードなどの 「点」 で出てくる情報を 「線」でつなぎ合わせたり、図表化することにより、 大事なことや物事の本質をつかむこともできます。 パソコンでとるノートは、一見、 かっこよくて効率的なようでいて、じつはとても非効率なのです。世界のVIPが指名する 執事の手帳・ノート術 新井直之 29ページ ノートを「手書き」でとったほうがいい2つ目の理由は、手書きのメモが、 相手によい印象を与えるからです。 打ち合わせで、もし相手が終始パソコンの画面ばかり見ていたら、 どのように感じるでしょうか。よい印象は抱かないのではないかと思います。 パソコン画面は本人にしか見えていませんから、 「他の仕事でもしているのかな」 と、不信感を抱かれかねません。 その点、手書きのノートなら、よほど小さなノートを使ったり、ノートを自分のほうに傾けて書いたりしない限り、書いていることが相手にも丸見えです。そのぶん、相手に「ちゃんと書いてくれているのだな」 という安心感を与えます。 このように、打ち合わせに透明性をもたせるという意味でも、ノートは「手書き」 のほうがいいのです。世界のVIPが指名する 執事の手帳・ノート術 新井直之 32ページ そして3つ目の理由は、手書きでノートをとると、 その打ち合わせの記憶がよみがえりやすいからです。 字の大きさや濃さ、筆圧などから、その打ち合わせのときに、 自分がどんな心理状態になっていたかがよみがえります。世界のVIPが指名する 執事の手帳・ノート術 新井直之 32ページ 今も紙媒体のアナログ手帳にこだわる理由はもう一つあります。 それは、アナログ手帳は簡単に 「読み返す」ことができるからです。 パラパラッとページをめくる。 この作業は、 パソコンをはじめ他のデジタル機器にはできない芸当でしょう。 パソコンだと、せっかく書いても、読み返す機会を失われた情報ばかりがたまっていき、結局は打ちっ放しになる可能性が高いのです。一冊の手帳で夢は必ずかなう 熊谷正寿 20ページ ただ、脳が活性化されるという観点では、手書きのノートに軍配が上がります。 特にアイディアを出すという点については、手書きが圧倒的に優れています。 ビジネスでアイディアに詰まったとき、パソコンを前に考えるのをやめ、紙にラクガキを書きながら考えたらアイディアが出た経験がある方は、多いのではないでしょうか。自分を変えるノート術 / 安田修 67ページ