内分泌総論
乳汁分泌を抑制する
乳汁分泌を促進する
急性ストレスによって上昇する代表的なホルモン
ACTH,GH,カテコールアミン,プロラクチン
視床下部腫瘍:抗利尿ホルモン産生部位(室傍核,視索上核)の障害により尿崩症
ADH:下垂体後葉から分泌される抗利尿ホルモン。腎の集合管に作用し水分の再吸収を促進→尿が濃縮。血漿浸透圧の上昇(脱水症),循環血液量の減少(肝硬変,腎性尿崩症,出血),薬物やストレスなどで上昇する. #尿崩症 脱水症:水分が排泄されるのを防ぐため血漿ADHは高値
腎性尿崩症:ADH分泌能は正常に保たれているものの,腎臓の濃縮機能が低下し水分が排泄 非代償性肝硬変:循環血液量が低下し,代償として血漿ADHが上昇
心因性多飲症:水分の摂取過剰により血漿ADHは抑制
■腎の傍糸球体細胞からのレニン分泌促進因子
1.腎血流量低下(最も関与大):立位,Na制限,利尿薬投与,心房性Na利尿ペプチド
2.交感神経刺激
a.β1作用:直接傍糸球体装置(JGA)に作用し,レニン分泌↑
b.α作用:腎動脈を収縮させ,腎血流量低下を介し,レニン分泌↑
■グルココルチコイド(ステロイド)の作用
糖新生亢進(高血糖)
蛋白分解促進
脂肪分解・合成(末梢脂肪組織は減少,内臓脂肪は増加,肝での遊離脂肪酸産生亢進)
水・電解質・血圧調節(水利尿促進,高血圧,大量で低カリウム血症(ミネラルコルチコイド様作用)) 腎尿細管でのNa再吸収促進、尿中Ca排泄亢進
骨代謝(骨吸収亢進,骨粗鬆症),免疫反応抑制,中枢神経系作用(易興奮性)
好中球増加と好酸球低下
アルドステロンの主要な作用は,腎尿細管上皮においてNaの再吸収を促進し,体液の恒常性を維持することである.しかし最近アルドステロンが心血管系にも直接作用し,心筋の線維化や心肥大,血管障害をきたす可能性が明らかにされ,心血管系の独立したリスクファクターと考えられるようになった.