レジオネラ肺炎
【特徴】
低Na血症,CK上昇,比較的徐脈
グラム染色で原因菌を確認できない
細胞内寄生菌Legionella pneumophila
「肺炎にβラクタム薬が無効!」
重症市中肺炎
空気・飛沫感染(エアロゾル)
無症候での咽頭や鼻腔への常在性
ヒトヒト感染なし(環境からのみ)
【契機】
レジオネラは河川、土壌に生息しており、霧(エアロゾル)の吸引や汚染された水の誤飲、循環式風呂・温泉などから感染する。加湿器やボイラーなど。集団感染を起こしうる
【症状】
一般的な肺炎症状:発熱、咳嗽
比較的徐脈、低Na血症、血清CK上昇 など多彩な全身症状 中枢神経症状を呈する。
下痢などの腹部症状
肝酵素上昇
【検査】
尿中抗原検出キット(迅速診断)
喀痰からのレジオネラ拡散検出検査
喀痰塗抹のヒメネス染色、BCYE-α培地による培養
【治療薬】細胞内移行性に優れるもの
【予後】
有効な抗菌薬治療が行われない場合の致死率は60-70%(有効な治療が行われても約7%)