髄膜炎
5歳未満に多い。
新生児・乳児期早期;大腸菌
学童期~成人;肺炎球菌、髄膜炎菌
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【問診】
①発熱と頭痛(→感染症が疑われる)
②3ヵ月間で3kgの体重減少(→慢性消耗性疾患である)
③1ヵ月前から微熱と頭痛(→経過が長く,細菌やウイルス感染症は考えにくい)
亜急性の経過からは結核性,真菌性,癌性髄膜炎の3つ
④トイレの場所を間違える,真夜中に食事を要求する(→病歴の記載順から急性発症と思われる.認知症の症状ではなく意識障害と考える)
【症状】
比較的徐脈を呈する疾患はブルセラ症,髄膜炎,レジオネラ肺炎,オウム病,腸チフスなど
【身体所見】
⑤項部硬直(→頭痛とともに髄膜刺激徴候を示している)
⑥右眼の外転障害,右顔面の運動麻痺(→橋角部右〜頭蓋底の病変を疑う)
【検査】
⑦細胞数250/mm3(全て単核球)(基準0〜2)(→多形核球が増加する細菌性髄膜炎は否定できる)
⑧糖(定量)25mg/dL(基準50〜75)(→糖が低下しないウイルス性髄膜炎は否定できる)
⑨アデノシンデアミナーゼ〈ADA〉15IU/L(基準8以下)(→結核菌感染の可能性が高い)