チョンチョン
チリのマプチェ族に伝わる吸血鬼の一種。人間の頭のかたちをしており、巨大な耳で蝙蝠のように飛行する。夜になると病人の家の周囲を飛びまわり、弱っている人の血を吸うが、妖術師にしかその姿は見えず、ただ「トゥエ、トゥエ」という泣き声だけが聞こえるという。老婆たちによって語られた昔話では、領主の娘が自身の乳母(魔女)の手ほどきでチョンチョンになっていた。
イリス・マテルーナにとってはロムアルドとヒガンテのボール紙の頭がチョンチョンと同一視される。
リンコナーダの屋敷に集められた畸形のうち、伝令役を担っていたバシリオは巨大な蝙蝠のような耳の持ち主だった。
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