ボーイ
アスコイティア一族。ヘロニモ・デ・アスコイティアとイネス・サンティリャーナとのあいだ(実はウンベルト・ペニャローサとペータ・ポンセによって懐胎された)に産まれた、あるいはイリス・マテルーナが産むことになる畸形の子供。混沌あるいは無秩序そのものであり、死がとった別の形、最悪の形と称される。
産後、クリソフォロ・アスーラの整形手術により顔を与えられた。イネス・サンティリャーナの死後はリンコナーダの屋敷に住まわされ、畸形たちに取り巻かれて生活した。ヘロニモ・デ・アスコイティアの命により、外の世界観を一切教わらずに育っていたが、ミス・ドーリーとラリーの夫妻により、いくつかの概念を教えられる。
いつしかリンコナーダの屋敷の秩序は崩壊し、ボーイは美食に耽り、女とみれば見境なく追い回すようになるが、外の世界を目にし、クリソフォロ・アスーラにその間の記憶を抹消するよう命ずる。
若いころのヘロニモ・デ・アスコイティアもボーイの愛称で呼ばれていた。
登場人物