概念の交差点とは何か?
もちろん、意味はわかるrashita.icon
複数の概念が入り交じるもの、という感じだろう。
その上で、概念の交差点は
概念なのか、
メタ概念なのか
概念ではない何かなのか
が気になる。
二つの概念を含む概念だとしたら概念 or メタ概念
実際例で検討する
精緻に表現しなおせば「認知的に忙しい状態」という感じか。
これは概念だ。
「認知的に忙しい状態では、正義に走りやすくなる」に直すと
これは命題だ
命題は、概念一つでは構成されない。
命題は、複数の概念を用いて記述される
よって複数の概念が出てきたり、複数のタグが付けられるのは自然な状態だと言える。
「認知的に忙しい状態」という概念はどうか。
正義の感覚というコンテキスト
単純化思考というコンテキスト
の両方
に属する?
から生じる?
概念を文章として記述すれば、その中に他の概念が出てくるのは当然のことであるからして、概念が複数の概念を含むのは自然なこと。
当人の情報処理の中で独特の存在感を持つコンテキストが複数含まれる(二つ以上が交わる)概念についてだ。
言い換えれば、そこで検討されている概念が、これまで結線していなかったコンテキストのハブになりうる存在である、ということだろう。
コンテキストステーション
コンテキストハブ(こっちの方が語呂がよい)
そのようなコンテキストハブを、(タグ付けを含めて)どのように扱うのが、個人(あるは複数の個人)における情報処理において望ましいか(あるいはどういう方法がありうるか)が検討課題なのだと理解。
考えうる方法
含まれるコンテキストをタグなどを使ってすべて明示しておく
複数のコンテキストの結合を具体的に明示するページ(新しい概念)を作る
「概念の交差点」というメタファーの指すものが僕の持っているものと同じかどうかはわからないが、同じだとするなら「概念の交差点は概念」nishio.icon
「概念」という言葉に関して自分のScrapboxではここでの用法と異なる定義で使っているので区別のために「意味の交差点は意味」と言い換える
まず意味は視点によって別々の無関係なものに見えたり、重なり合って関係があるように見えたりする
https://gyazo.com/6c2d7be5e47635516bdf4021f4ec504b
このページでの「概念の交差点」という言葉「いままでと異なった視点から観察したら、いままで関係ないと思っていた『意味』の間に関係があるように見えた」という現象が起きた後にそれに関して言及するために使われているメタファーに見える
この時、「意味」はまだ明確に定義された境界を持っていない「ぼやけた丸」である
https://gyazo.com/23a2844a878062ad4f0b486b815ae6f8
このぼやけた丸で絵を描くとわかりにくいので「濃いゾーンと薄いゾーン」の2つで描くことにする
https://gyazo.com/aa8305c21851e8396403025a5e567deb
数学で使われる「概念」のような明確に境界が定義されているものと違って、普段我々が扱っている「意味」はみんなこのように濃いところと薄いとこがある
ここまでで「意味の交差点」を描写するための道具が揃った
「意味の交差点」とは何かというと
https://gyazo.com/1efed47963335f68e176a3bdaad60022
二つの「意味」A, Bの辺縁の薄い部分が重なり合って、新しい「濃い領域」Lが生まれた、このLのこと
これもAやBと同様の「ぼやけた丸」なので「意味の交差点も意味」となる
余談: 「概念」という言葉は慎重な定義によって境界が明確になったものを指して使っている
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