「カレンダー」をどう解釈するのかの違い
このスクショ部分、知らなかったです。
https://gyazo.com/d73cf4cc6be44d8f2c1dbd127e7f68d4
イメージするに、ネクストアクション=実行可能なタスクとは限らないってことですかね。ネクストアクションという名前から「実行する」ことのように捉えられますが、考える系のタスクもネクストアクションの中に入る?
例えば「~について考える」は一定期間、思い出した時に考えることになるから、カレンダーには入らない?
私のタスク観だと、今やるか、後でやるか=必ずカレンダーに入れられるので、カレンダーに入れられないネクストアクションの存在が想像できないです。(反例が出たら、せやな!ってなる可能性は大いにありますがw
脱線ですが、ひばち氏は日本に数人しかいないGTD公式トレーナーなので、彼の理解が最新のGTDの考えだと理解しています。
現状、GTDの怠慢で、「あのGTDの本がGTDである」という(私含めた)世間一般派と、「あのGTD本で言ってることは古いのです。最新のGTDはアップデートされてます。気になる方はこちらの有料セミナーへ」としている日本GTD組織に、認識の乖離があることが悲しい部分かなと思います。GTD本原理主義者と正統GTD後継者間で、捉え方の差が生まれてしまっている。
世間一般からしたら、「いや、アンタらあの本でしかGTD語ってないんだから、あの本の解釈でオレらが進めることに対して、『違うんですよ』という権利ないやろ!」と思いますがw
ネクストアクションとは次にやることなのだから、常にひとつでは?今日という時間軸で区切るなら、今日やる予定のネクストアクションを複数保持するのはわかるが、それ以外はすべて明日以降=カレンダーに自動的(半強制的)に入るのでは?
(定義の違いによることはわかっております)
あ、これ、カレンダーの定義次第ってことですかね?明日のタスクはカレンダー入れるのか?否かって話?
多分私はタスクシュート=クローズドリスト学徒なので、今日やっても明日やっても良いタスクは実行管理の段階では存在しません。だから、明日やることはカレンダー行きだと思ってるんだと思いますわ。
確かに「今日やっても明日やってもいいタスク」は自分でもあります(タスクの状態を考える段階)が、それを「できたら今日やろっかな」と思った瞬間(タスクの実行を考える段階)、それは今日のタスクとして扱います。午後、状況が変わって、「あ、ムリだわ」ってなった瞬間、明日=カレンダー行きです。曖昧なまま残しておくことがないから、捉え方が違うのかも知れません。
GTDがタスクの状態を考える手法で、タスクシュートが実行を促進するツールと考えると(私の中だけだろうけど)しっくり来ます。タスクというものを、タスクがどういう状態であるか?(性質や粒度等)で考える観点と、タスクをどう実行するか?(いつやるか、どこでやるか等)で考える観点とで、捉え方が変わってくるのかなと思います。
玄武.icon回答をまとめました。
ネクストアクションは次にとることができる具体的・物理的な(1アクションの)行動なので、"実行可能なタスク"です。
「考える」という行為が、はたして行動なのか、それとも望んでいる結果なのか、はたまたプロジェクト(複数のアクション)なのかは、要検討ですね。プロトコル化の対象にしてもいいかもしれません。
"後でやるか=必ずカレンダーに入れられる"や"明日やることはカレンダー行き"のは、イドさんのカレンダーの解釈だからです。
私のカレンダー(特定の日にやるもの)だと極力特定の日にやらなくていいものを選別してネクストアクション(次にとるべき行動)リストに入ります。
これはひとつ上の階層からみればワークフローの違いとも言えます。
カレンダー、そしてワークフローともにプロトコル化が必要になりそうです。
"ネクストアクションとは次にやることなのだから、常にひとつでは?"については、今やっていることの次にやることという意味でのネクストアクションですね。タスクシュートで考えたときのネクストアクションは1つですが、GTDでのネクストアクションは複数です。複数あるネクストアクションから1つを選択します。
"GTDがタスクの状態を考える手法で、タスクシュートが実行を促進するツールと考えると(私の中だけだろうけど)"は、たしかに自身のなかでツールの使い分けを行うのであれば問題ないですが、それを一般論にまで広げることは難しいかもしれないです。
GTDに実行を促進する部分がまったく無いとも言い切れないと思いますし、タスクシュートがタスクの状態を考えることに使える部分もあると思います。
ただし、GTDは実行をサポートしてないとも言われています。
特に実行"中"は特にその傾向が顕著かもしれないです。
過去に倉下さんが当Scrapboxに書いていただいた部分からの引用になりますが、GTDは主に情報を整理する手法ですし、タスクシュートは主に行動を整理する手法です。ややこしいのはタスクが行動に関する情報だからです。
GTDとタスクシュートは、ジャンルとしてまったく別ものなので、比較することがそもそも難しいと感じます。rashita.icon
タスクシュートは、「行動」を整える
行動は、必ず実体を持ち、時間を有する
GTDは、「情報」を整える
情報は、抽象的な要素を扱える(プロジェクトやビジョンといったもの)
ややこしいのは、タスクというのが、「行動に関する情報」なので、両方の側面を持っている、ということでしょうか。 同じことの繰り返しになってしまいますが、タスクの"状態"と"実行"という面にもプロトコル化が必要なのかもしれないです。
なんだか結論がプロトコル化ばかりで少し面白みにかける回答のように感じます。でも実際はこうして議論が進むことによってプロトコルが浮かび上がる過程が必要となりそうです。
玄武.icon以下は上記のまとめに至るフリーライティング的な部分です。
玄武.iconまだ考えの途中ですが、イドさんとのやりとりはカレンダーの解釈の違いと言えそう
例えば本棚を整理するやると決めたとします。
例えば、おそらくイドさんなら平日も少しもできるし土曜日もできるなと思って、よし、土曜日にやろうとしてカレンダーに入れます
自分なら平日も少しもできるし土曜日もできるなと思ってネクストアクションリストにコンテキストをつけて入れておくといった違いです。
カレンダーというより、ワークフローをどう解釈するのかの違いでもありそうです。
人によってワークフローのカレンダーに行く道(矢印)が太いのと、ネクストアクションにいく道が太い人とで違いがある。
一度轍ができると同じところを通りやすくなることも関係していそう
Is it actionable?「行動を起こすべきか?」のところでYesが多い人はやること地獄に陥りやすくなる The road to hell is paved with good intentions
地獄への道は善意で敷き詰められている
むしろこの問いが誘導尋問に近い?
問いを変えるべき?
以前、タスク管理はやること管理よりやらないこと管理であると書いた気がします。
普通、やるとなることが多くなるバイアスがあるならば、やらないに振れるように逆バイアスをかける?
もしくは交通量の多いところにはバイパスを設けるとか。
GTDだと人に任せるとか一応ある。
いつものごとく話がずれました。
玄武.iconタスクシュート=クローズドリスト学徒があって、GTD=オープンリスト学徒があるなら私は後者のようです。
rashita.iconその切り分けは、GTD方式+デイリータスクリストな人が出てくると、ややこしい気がします。
タスクシュート:クローズドリスト学徒
タスクシュート:オープンリスト学徒
GTD:オープンリスト学徒
GTD:クローズドリスト学徒
の4分派を想定するならばOKですが。
rashita.iconたとえば、日中参照するリストが一つか、複数かで切り分けられるか?
時間を重視するか、行動を重視するかで切り分けられるか?
明確に排他的な二項対立を立てるのは無理かもしれない
でもって、これを考えるのはすごく不毛(非-生産的)な感じがする。
たぶん、
カレンダーというより、ワークフローをどう解釈するのかの違いでもありそうです。
が肝だろう。
個々の単語に注目するから話がわからなくなる。
ある文の中から、単語一つだけを取り出しても、意味を確定しえないのと同じ。
「まず、ワークフローの話をしよう」
玄武.iconたしかに、タスク管理の家系図みたいなもので表現もできるかなと思いましたが、そのあとで、「おじいちゃんがうちは代々武家の家系じゃったと孫に説明をたれているけど、孫は全然話を聞いていない」という漫画にあるような不毛(老害はいいすぎ?)なシーンが思い浮かびました。
玄武.iconいつものごとくフリーライティング的なメモ
イメージするに、ネクストアクション=実行可能なタスクとは限らないってことですかね。
いえ、ネクストアクションは次にとることができる物理的な行動なので、(ある条件で)実行可能です。
ある条件というのは、コンテキストで、パソコンが無いときにパソコンでの作業ができないといったことはあります。
考える系のタスクもネクストアクションの中に入る?
例えば「~について考える」は一定期間、思い出した時に考えることになるから、カレンダーには入らない?
私も「考える」って行動なのかな?と同じことを感じていました。
上記であげたネクストアクションは次にとることができる"物理的な"行動から考えると、「考える」はネクストアクションではなくなります。
ただ、これが「ノートに書き出して考える」とかになると「次にとることができる"物理的な"行動」なりそうです。
でも、これも実は、「ノートに書き出す」+「考える」であり、ノートに書き出した行動の結果、考えるとなり、「考える」は「望んでいる結果」になりそう。
脱線ですが、ひばち氏は日本に数人しかいないGTD公式トレーナーなので、彼の理解が最新のGTDの考えだと理解しています。
ここ以降の部分は、倉下さんが回答していただいた内容に賛同いたします。
ネクストアクションとは次にやることなのだから、常にひとつでは?
これは、「次にやる」が今のタスクの次のタスクという意味でのネクストアクションの解釈ですね。
タスクシュートで考えるときに扱うネクストアクションかも。GTDにはなかったネクストアクションだと思います。
GTDがタスクの状態を考える手法で、タスクシュートが実行を促進するツールと考えると(私の中だけだろうけど)
状態と実行とで分けるのはちょっと難しいのでは?実行という状態なような気がします。
アウトラインで示すなら下記の通りです。
状態
考える
実行
もちろん、イドさんのなかで「GTDがタスクの状態を考える手法で、タスクシュートが実行を促進するツール」といった使い分けで認識されることまでは否定いたしません。
タスクというものを、タスクがどういう状態であるか?(性質や粒度等)で考える観点と、タスクをどう実行するか?(いつやるか、どこでやるか等)で考える観点とで、捉え方が変わってくる
「タスクがどういう状態であるか?(性質や粒度等)で考える観点」はタスクそのものに意識が向いている
タスクをどう実行するか?(いつやるか、どこでやるか等)で考える観点は、タスクそのものよりは、自己に意識が向いている
takahrt.icon 私個人は、GTDのカレンダーアイテム=ハードランドスケープ項目だと思っていますので、個々のアクションに期日を付与しても、それはカレンダーアイテムとは呼ばないですね。
OmniFocusはバージョン1時代は「カレンダーアイテムは他のソフトに書き込んで」というスタンスだったはずですが、今はForecastがありますので、その点で、どう使うべきだと考えているのでしょうね。
玄武.iconカレンダーの使い方の違いとも言えるかもしれません。
いついつまでが期限という情報もカレンダーやForecastに載せたりしますが、それとは別に、期限がいつまでだったら今日はこれをやろうと決めてやることはGTDが聖域として考えるカレンダーに載せてもいいように思えます。
takahrt.icon 期限や締切は、前倒しして納品しても構わないタイプのものと、何月何日の何時に某所でのタイプがありまして、前者はカレンダーアイテムでないとして判断しております。
玄武.icon確かに、日付や期限といったカレンダーに載せることができる情報(プロジェクトの参考情報)と、この日にこのことをやる(もしくはその日にしか出来ない)といったネクストアクションをカレンダーに載せたりして使うことと分ける必要がありそうです。