「ネクストアクション」というパンドラの箱
機能してればなんだっていいという前置きの上で、GTDとしては「今日やらないことはネクストアクションではない」でFAだと思います。なぜなら、今日やらないことはカレンダーに入るわけですから、ネクストアクションを考えることはない。
ある種、「その時のことはその時考える」という意味で、今ココ的な考えのようにも取れますね。先のことを着手しない段階でアレコレ考えるだけムダ!的な。
玄武.icon結論、イドさんへ回答が難しいのは正誤が合わさっているところでした。
イドさん、タスクの前倒しが抜けてます。
今日やらないことがすべてカレンダーに入った状態で、次にとるべき行動のリストからは外れて、カレンダーに移る
しかし、カレンダーに移った先で何か別のものに変わるわけではなく、次にとるべき行動(ネクストアクション)として振る舞う
それは未来のカレンダー中にありながらも、今日という1日のなかで
状況・機会(コンテキスト)に対する「次に」
「今の」に対する「次に」
上記の「次に」とる行動として選択されるものである。
一言で言えば、タスクの「前倒し」である。
一つは「今日やらないことはカレンダーに入るわけですから」の部分
GTDとしては正しくもあり誤りでもあります。
今日やらないことはカレンダーに入ること(状況)もあるし、入らないこともあります。
入る状態が常にではありません。今日やってもいいし、明日やってもいいことはGTDのワークフローではカレンダーに入らず、ネクストアクションリストに残ります。
それか無理矢理入れる使い方(運用)をするかで実現します。
ただ、GTDはすべてのネクストアクションをカレンダーに押し込めるやり方ではありません
もう一つが「(カレンダーに入れたものは)ネクストアクションを考える必要がない」という部分です
GTDとしては正しいです。
ここでの「考える」は、GTDのワークフローから外れたという意味でネクストアクションを考えなくてもいいなら正となります。
余談
それでもカレンダーに入れたものが気になることになってワークフローに戻ったり、レビュー(更新)するタイミングで振り返ることになったりします。
ただ、「レビュー(更新)する」のと「考える」ことはちょっと違うかもしれません。
そもそも、GTDそのものが一つの考える仕組み(ものの見方・考え方)である
そして結論の「今日やらないことはネクストアクションではない」
GTDとしては誤りです。
今日やらないことは、今日やらないネクストアクションです。
今日やるネクストアクションと今日やらないネクストアクションに分かれるのであって、ネクストアクションがなくなるわけではありません。
ここではネクストをある特定の期間として「今日」と解釈していることによる違いです。
私の把握している範囲でGTD本ではネクストを"期間"として解釈して扱ってはいないです。
プロジェクトではない単独アクションでの(ネクスト)アクションは“次の”機会・状況という“次の”意味になりそうです。いわゆるコンテキストです。
プロジェクトのネクストはもう少し複雑です
望んでいる結果に対する次にとるべき行動としての"次に"の順番、
さらにはプロジェクトの複数アクションの一番最初という"次に"の順番
こうして出てきた最初のアクションに単独アクションと同じ機会・状況という“次の”意味をつけます(コンテキストです)
すべてのはじまりは「GTDとしては」です。
これが「私としてはGTDを以下のように使っている」から始まると何も問題ないのです。
「私としてはGTDを、今日やることだけでネクストアクションとしています。今日やらないことは全部カレンダーに入れていて、カレンダーにいれた今日やらないネクストアクションは考えないでいます。」
「機能してればなんだっていいという前置きの上で」に同意します。
玄武.iconいつものフリーライティング的なメモ書き
カレンダーは聖域
その日にやってもいいし、別の日でもいいことは書かない
次にとるべき行動のうちその日にしかできないことはカレンダーへ
残った次にとるべき行動はリマインダーへ
マニュアルにある次の行動と、GTDの次にとる行動とは別
AだからBをする
マニュアルだと順番
GTDだと状況・機会(コンテキスト)
GTDのは順番ではないのかも
だから自分が次の行動を順番と思っているのもGTDでの解釈では間違い?
GTDの「次に」考えられるもの
「望んでいる結果=目的=プロジェクト」に対する「次に」
状況・機会(コンテキスト)に対する「次に」
「今の」に対する「次に」
GTDが謳う順番はおそらく「今の」に対する「次に」のみ
おそらくはこれらが複合的に組み合わさっている
はじめに、あらかじめ考えた「望んでいる結果=目的=プロジェクト」に対する「次に」がある
それに状況・機会(コンテキスト)に対する「次に」を上乗せする
最後に「今の」に対する「次に」で、実際にとる次の行動が決まる。
マニュアルの順番に近いと思われるのが「望んでいる結果=目的=プロジェクト」に対する「次に」だと思う。
おそらくイドさんは、マニュアルのようにあらかじめ決められた手順(次にとるべき行動)をロボットのように取っていくようなタスク管理に疑問を感じている。
私もそのようなタスク管理には疑問を感じる
ただし、そのような感じをGTDに抱くのは私は少し違うように思える。
GTDほど臨機応変に使いやすいものはないように思える。
それはあらかじめ次の行動を決めているからこそ、応用が効く
基本(=あらかじめ次の行動を決めている)があるから応用ができるような感覚
土台と言い換えてもいいかもしれない
土台があるから上部構造は変化に耐えられる
ならばマニュアルとGTDの決定的な違いは「これは何か?」という問い
マニュアルにはそこにあることが当然のこととして規律している
GTDは疑う
ただし、危ういのは「気になること」に対してのみ問う
「気にならないこと」にこそ問うべきものがあることもある
話を戻して、「これは何か?」は「望んでいる結果=目的=プロジェクト」にも向けられる
「望んでいる結果=目的=プロジェクト」に対する次の行動にも向けられる
自身で決めたこと、他者に決められた次にとる行動もまた「これは何か?」が向けられていく
「気になること」になればの話だが
そうして自身の認識が深まるほど「これは何か?」の問に反映されるものも理解が深まることになる。
それはまた、その結果決める次にとる行動にも深み・重みが増す。
玄武.icon話をまとめます。
GTDとしては、
今日やらないことがカレンダーに入るとは限りません。
いや、一時的な現象としては起こり得るかもしれないので撤回します。
今日やらないことがすべてカレンダーに入った状態でのみ「今日やらないことはネクストアクションではない」が真です。
いや、これもおかしいのでは?
今日という日の中で
状況・機会(コンテキスト)に対する「次に」
「今の」に対する「次に」
上記は残りそう。
今日やらないことがすべてカレンダーに入った状態で、次にとるべき行動のリストからは外れて、カレンダーに移る
しかし、カレンダーに移った先で何か別のものに変わるわけではなく、次にとるべき行動(ネクストアクション)として振る舞う
それは未来のカレンダー中にありながらも、今日という1日のなかで
状況・機会(コンテキスト)に対する「次に」
「今の」に対する「次に」
上記の「次に」とる行動として選択されるものである。
一言で言えば、タスクの「前倒し」である。
fin
と思ったけど終わってなかった。
GTDでのカレンダーは聖域で、その日にしかできないことしか入らないので、前倒しができないのでした。
今日やることの中での
状況・機会(コンテキスト)に対する「次に」
簡単に言うと午前にやるのか、午後にやるのかなど
「今の」に対する「次に」
上記でネクストアクションを考える必要がある
今日やらないことがすべてカレンダーに入った状態でのみ「今日やらないことはネクストアクションではない」が真です。
ただこれは珍しい状況
特定の日にやらなくていいものはカレンダーには入れないから
それか、無理やりその日にしかやらないと決めるか
今日やらないことはカレンダーに入るわけですから
ここが引っかかる
今日やらないことはカレンダーに入るとは限らない。
いやもう、そもそも、次にとるべき行動のリストから、特定の日にやることが決まって、カレンダーに移ったとして、カレンダーというリストのなかに次にとるべき行動が移っただけで、次にとるべき行動(ネクストアクション)がなくなったわけではないのでは?
そうして、今日というその日に発生した気になることから、新しい次にとるべき行動(ネクストアクション)が生まれて、もともとカレンダーの中にあった次にとるべき行動と新しい次にとるべき行動のどっちを選択するのかというまな板にのぼる
そうか、そういうことで、今日やることのなかでしかネクストアクションを考えないということか。
でも、今日しか出来ないことのタスクばかりの日もあれば、そうでもない日もあるのが通常なので、そうでもない日にはネクストアクションを考える必要がありそうです。