計量線型空間
dot積(内積)を備えた(実線型空間|複素線型空間)のこと
定義
$ K\in\{\R,\Complex\}を満たす任意の線型空間$ (V,\mathbf K,+,\cdot)と内積$ \braket{\bullet|\bullet}:V^2\to Kの組$ (V,\mathbf K,+,\cdot,\braket{\bullet|\bullet})を計量線型空間と呼ぶ
$ (V,\mathbf K,+,\cdot,\braket{\bullet|\bullet})ではなく$ ((V,\mathbf K,+,\cdot),\braket{\bullet|\bullet})と定義してもいいだろうtakker.icon
このあたりは形式の違いなので気にしなくていい
係数体$ Kは$ \R,\Complexに制限しないと成立しないらしい?
https://ja.wikipedia.org/wiki/計量ベクトル空間#.E6.B3.A8.E6.84.8F
上記内積の定義において、係数体を実数体 R および複素数体 C に制限する必要があることにはいくつか理由がある。簡潔に述べれば、半正定値性が意味を持つために係数体は(内積の値域となる)適当な順序体を含む必要がある(従って、任意の順序体がそうであるように標数が 0 でなければならない)ことである(ここから直ちに有限体は除外される)。また、係数体は区別された自己同型 (distinguished automorphism) のような付加構造を持たなければならない。そういう意味では、より一般に R または C の二次閉部分体(任意の元が平方根を持つ体、例えば全代数的数体)を考えれば十分だが、(R でも C でもない)真の部分体を取ってしまうと、有限次元の内積空間でさえ完備距離空間にならない。これと対照的に、R または C 上の有限次元内積空間は自動的に完備となり、従ってヒルベルト空間になる。
別名
内積空間
inner product space
よく使われる
計量vector空間
計量ベクトル空間
metric vector space
計量線形空間
metric linear space
前Hilbert空間https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E3%83%92%E3%83%AB%E3%83%99%E3%83%AB%E3%83%88%E7%A9%BA%E9%96%93#cite_ref-4
pre-Hilbert space
『ヒルベルト空間と量子力学 改訂増補版 (共立講座 21世紀の数学 16)』でも紹介されている表現
#2025-05-31 14:10:37
#2025-03-06 13:39:40
#2025-01-11 15:53:05
#2024-11-05 09:38:09
#2024-10-29 21:36:01