神は細部に宿る(ソフトウェアはつぎはぎだらけ)
from 2023/02
神は細部に宿る(ソフトウェアはつぎはぎだらけ)
/fendo181/2023-02-07 Tue#63e43796dac41e0000b5d725
p111 ソフトウェアの実装の細かい違いが、コミュニティの発展の仕方、振る舞い、感触に大きな違いをもたらす。
/fendo181/More Joel on Software
これを読んだときに真っ先に思いついたサービスがTumblrだった。
ソフトウェアの実装の細かい違いによってコミュニティは変わる。
では自分が関わっているサービスはどんなコミュニティ形成を促し、利用者の生活、人生に影響があるのか...?と朝の通勤時間にぼんやり考えていた。まだ答えはでない。
すべてを語り尽くすには、千一夜かかるそうだ
話はややこしくて Web サービスだけじゃなくて、エコシステムとか、政治とか、経済とか、すごい範囲が広がっちゃう
「人が関わる事象においては、あらゆる事柄がそれぞれに影響を与えていて、そのそれぞれがまたその影響を受けるのだ」みたいな話だったりする(なにを言っているのか)
それに運とかタイミングの話もある
たまたま AutoPagerize がその春に誕生したとか、そのきっかけになったミートアップ(Wikiばな)がたまたまその新春に開催されたとか、その前年にたまたま Shibuya.js が発足されていたとか、
とかとかとか
この話、風呂敷を広げると、とてつもなく大きくなってしまう
隙だらけだった
思い起こせば当時の tumblr はダサダサだった
Greasemonkey とか好き放題し放題だった
unsafeWindow オブジェクトとか eval とか
セキュリティはズブズブだった
みんな暇だった
界隈が小さかった
とかとかとか
でもまあ確かに、ほぼ同時期に日本で受容された twitter と tumblr が全然違う進路を辿ったのは「ソフトウェアの実装の細かい違い」から導き出されたのかもしれないけど
隙間や余白がたくさんあった
未熟であるがゆえにそれが文化になる
つながるための余白を空けておく
コモンズは「空き地」でも「余白」でもない
自由や匿名性はコードや物理世界の不完全性に依存しているので、
些細なズブズブさの違いだったかもしれない
でもまあ確かに 2007年の tumblr に特別な何か(大きくて魅力的なセキュリティホール)を見出した人たちは居たんだとは思うの
スクウォッティング
自由があった、ってことかな
で、言っとくけど、
2007年の 素朴な twitter を、2023年の邪悪な twitter を見慣れた目で見ても真実は見えてこないだろうし
2023年にまるで蘇ったかのような tumblr を見る目で2015年あたりの tumblr を見たら、永遠に海の底にでも沈めてしまいたいとか思うだろう
なんとなくそういう雰囲気を伝える quote がこの2つかな
the whole world is peaceful. (60postの検索結果)
https://taizooo.tumblr.com/post/51250343
https://gyazo.com/c9bc45e5c1ecf8431119afaf983f8da4
LDR + tombloo vs dashboard + tombloo
live door reader
https://taizooo.tumblr.com/post/309524604
https://gyazo.com/330ae91cebaa8c1e1e84a737ca3591a6
taberareloo の登場
当然 AutoPagerize の存在はすでに水や空気と等価となっていた
気をつけないとこれは 「間に合った人たち」と「間に合わなかった人たち」 の話になっちゃう
世界中、新しいことは、あっちでもこっちでも始まっている
自分の目に見えないところで
もしくは自分にはまだ見えていないだけで