愛はさだめ、さだめは死
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ジェイムズ・ティプトリー・ジュニア作/伊藤典夫訳
ハヤカワ文庫SF・短篇集『愛はさだめ、さだめは死』収録
https://www.hayakawa-online.co.jp/shop/g/g0000010730/
概要
ティプトリーの代表作のひとつ。
かっこいい題名の海外SFとしても有名。
SFマガジン700号記念人気投票において海外短篇部門第19位を獲得。
おすすめポイント
独特な文体で綴られる、ある異星の生命体たちの奇妙な生き様。
読みはじめてしばらくは、何が起こっているのかわからないのではないでしょうか。
それこそがティプトリーの真骨頂であり、固有名詞らしきもの同士の関係がうっすらと見えてくるにつれて、その奇妙な生態がわかってくることかと思います。
「物語の結末近くからはじめて、読者が今地下にいることを悟られないように地上に向けて物語を進め、地上に出たところで結末を迎える」というティプトリーの作風が非常によく表れた作品であり、結末そのものもティプトリーの“男らしさ”があふれています。
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