生得性仮説
生得性仮説 - Wikipedia
文法、ことばを学ぶときに、既に脳にある能力をもとにことばを理解していくという仮説のもと言語を習得する説のこと
この仮説は合理主義の立場で、生まれに重点をおく。
育ちに重点をおく立場は経験主義
母語を習得するときにこどもはまっさらなノートに文法知識を書き込んでいくのではなく生まれつき持つ文法知識の鋳型に情報をかきこんでいき言語習得を行う
脳内には青写真のようなものがあり特定の文法情報を書き込むことによって母語獲得を行う
生得的に備わっている言語知識を普遍文法
普遍文法を基盤として考え方、理論を生成文法とよぶ
生得性仮説(を基盤とする生成文法理論)は現代の理論言語学において主流の基盤理論である
歴史
プラトンの時代は教育経験のない奴隷から質問形式で引き出すことで前世から引き継いだ知識「忘れられた知識」を思い出すことが可能とした
デカルトもゴットフリート・ライプニッツも経験によって得られるのではなく生得的産物であるなどと言及している
一方で経験主義の立場からも批判があった「生得的な原理が普遍的な知識を導くということを科学的に証明するのは不可能」
ここで登場するのが我らがチョムスキー
理論の研究が進む
刺激の貧困
こういう言い間違いや不完全な文法があるなかで人間の経験しうる事象は非常に限られているのに比較的短い期間でほぼ同様の言語を得られるのはなぜかという問いにうまれつき文法知識の鋳型に情報をかきこんでいき言語習得を行うという仮説でこのことが説明できる
臨界期仮説
#哲学 #ことば