筑波山の不思議
#狭山の朝練 で感じる433FMの、筑波山の不思議について同様の記事を見つけた。1997年のアナログ時代、日立市周辺の放送中のテレビ放送が突然途切れたり、画像が乱れる現象が起こっていたという。東京タワーから日立市の中継所へ送信される、VHF電波が乱されているためだ。 フェージング現象を追う(日立の街角ニュース)
大気中の電離層の状況によって、様々な電波が重なり合い、波の強さが大きく変化する「フェージング現象」が原因だったというが、面白いのは、東京タワーから日立中継放送局(風神山)まで直接受信(136km)では発生せず、宝篋山を経由する中継受信で発生するという・・・
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この筑波山周辺で発生する「フェージング現象」は、「狭山市→筑波山→水戸市」の433FMの伝搬で、幾度となく体感してきた。筑波山越しの伝搬は単なる山岳回折伝搬ではなく、気象的な現象が大きく作用している。さらに筑波山山頂に立ち並ぶ電波中継塔などの建造物も作用しているかもしれない。
私のとっての無線の楽しさは、わからなかっことがわかること。知的領土の拡張だ。無線の中にはまだまだたくさんの不思議が隠れているようだ。そんな不思議を仲間と発見し解明していくのは楽しい。無線体験運用・電子工作に次ぐ、学生無線部のコンテンツにしたい。
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「筑波山の無線中継塔は「430Mも中継」するか・・・」R16FR
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無線ならではの遊びを見つけ、みんなで共有することを「遊びづくり」と呼ぼう。無線体験運用・電子工作体験に次ぐ、学生無線部のコンテンツにしたい。例えば、筑波山の無線中継塔は「430Mも中継」するか・・・「ただの山岳回折伝搬だよ」「無線中継塔なんて針にも満たないものだよ」と、切り捨てずに。
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先に言っておくが、山岳回折伝搬を知らない訳ではない。丸2年にわたる、狭山市と水戸市との筑波山越しの交信で「単なる山岳回折伝搬ではないのでは」という疑問を持った。この2地点を結ぶ「謎の433M回線」は、筑波山女体山への登山道の無線中継塔が「中継」しているようにしか思えないのだ。
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「そんなことはない。中継塔は小さすぎる」と誰からも言われるが、この直線の延長上の水戸市各所に、430Mハンディ機で交信できるポイントがあるのはなぜなのか。とはいえ、それほど確信を持っている訳でもなく、「1本の航空路」のような入感状況から推察した。この仮説の検証を「遊び」としたいのだ。
水戸市との初めての交信は2021年12月だった。信号は弱いながらも明瞭度は高い。「水戸市移動」とのこと。狭山市から水戸市は100kmを超える。それも筑波山の向こう側だ。車での50w送信かと尋ねたところ「大塚池公園の周遊道路を散歩していたら聞こえたので応答した。ハンディ機5wにロッドアンテナ」と。
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回折現象を英語では「ナイフエッジエフェクト(Knife-edge effect)」と表現する。山岳回折伝搬は、山頂などの尖ったところにぶつかった電波は、ぶつかった地点が新たな「発信源」となり、山の影となる部分にも回り込む。いわば、もうひとりの小さな私が、山頂に移動運用しているようなものだという。
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筑波山による山岳回折伝搬、私の場所から水戸市大塚池は、女体山山頂のやや西、標高850m地点を通過する。ほとんど山頂を通過すると知った時、この奇跡のような偶然に感謝した。狭山市内でも私の場所から離れると、通過地点の標高が下がってしまう。7L2AXYに尋ねると「非常に弱く交信困難」と。
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「狭山と水戸は相性がいいですね。筑波山の山岳回折ですね」2021年12月から始まった水戸市局との筑波山超えの交信は丸2年を経過し継続中だ。日々の伝搬状況は変化する。季節や天候、山頂付近の状況も影響する。時折、私以外の埼玉県の局も聞こえることがあるという。この黄色のライン上にいる時には。
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2022年10月、水戸市大塚池脇の20ele八木スタック局と交信した際、「不思議だ。埼玉の局は筑波山の影となり、アンテナは日光男体山に向ける。だがGGZさんはダイレクトが一番強い」と。「狭山と水戸は相性がいいですね。筑波山の山岳回折ですね」で終わらせていた筑波山山岳回折に、疑問を持ち始めた。
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狭山市から水戸市へ向かう電波が通過する地点は、コマ展望台から女体山山頂へと向かう登山道の脇にある、標高850m地点にある無線中継塔だ。水戸市側ではもう1局が加わり、狭山市から水戸市への伝搬状況を探索し始めると、この中継塔と一直線上に重なる時、ハンディ機でも交信ができることがわかった。
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標高850mの環境を耐え抜く頑丈な無線中継塔、75km離れた狭山市からでは針よりも細い。伝搬に影響を与えるはずがないことくらい私は知っている。けれども2年以上、水戸市各局との300以上の交信から感じた、言葉で説明できない体感的な感触がある。回折というより何かの反射、それも金属面による反射を。
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7L2AXY_所沢市とJN1GGZ_狭山市とは、南北に7.5km離れている。我々2局の水戸市での最良点を水戸市各局が探索し発見してくれた。水戸ICを挟み東西に3km離れた地点だ。それぞれの地点からの筑波山通過点は、標高850mのこの無線中継塔。この無線中継塔と一直線上に重なる時、ハンディ機でも交信ができる。
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筑波山の無線中継塔は「430Mも中継」するか・・・この仮説を証明したいのではない。仮説の検証を「遊び」としたい。「そんなはずはない。ただの山岳回折」とたくさんの意見をもらったが、自ら検証してくれた人はいなかった。言葉だけでなく体を動かして実験してくれる方、これを「遊び」にしませんか。
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電波は、直進するのに困難な山などの障害物があるなら、その先に進むことはできないはずなのに、到底進むことを断念してしまう障害物があるからこそ、その先へと到達可能になるという。「それが山岳回折伝搬」と説明するのでなく、その現象が指し示すことを生き方、人生に対する態度に応用したい。
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交信の障害となるはずの山岳なのに、逆に山岳があることにより交信を可能にするという。筑波山はエッフェル塔だ。多くの無線家がその塔を目指す。筑波山(Mt.Tsukuba)の挑戦的な示唆に、私も応答したい。 https://scrapbox.io/files/652b0bcb0824cc001cfeadbe.jpeg
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「超短波(60MHz)での関東平野の地形影響の実験の際、奇妙な現象に遭遇した。山の背後では当然電界が低いと予想したが・・・
・・・驚いたことに筑波山・加波山の背後では山のない所より電界が20dBも高く安定している」 電波と通信の研究雑記帳(池上文夫)
この実験は1948年。75年前に先駆者たちも我々と同じ疑問を持ち、研究を深め解明していったの知り感動しました。
実験所「大井」とあるのは、現 ふじみ野市です。なぜか筑波山へは狭山市方向(236°)から、恩恵をもっとも受けられます。信号は山頂で拡散するのではなく、航空路のように一定の幅を保ち、75km離れた狭山市に到達するのです。
電波と通信の研究雑記帳(池上文夫)
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0. このプロジェクトの位置付け
「波」を見たい → 433over100kmプロジェクト ← ここ
1. はじめに
朝練をスタートした、3日目に水戸市のハンディ局から応答、「相性がいいですね」で済ませて
筑波山の不思議に気づいたきっかけ
1. 筑波山を調べるための資料
1948年に発見された筑波山の伝搬
バス停
1. 伝搬・回折を考えるための資料
2. 第1回目の伝搬実験
計画
第1回目の伝搬実験のきっかけ
実行
結果
2. 第1回目の伝搬実験を終えての考察
伝搬実験プロジェクトとして、展開させたい
無線の楽しさ 体験運用
無線の入門とした楽しいのでは
2. 第2回目の実験につなげていく気づき
体験運用に利用できないか
伝搬実験というより、433over100kmプロジェクトとして位置付ける
433 FMで100km以上の交信、それもハンディ機できるのだろうか
片方の局が、山岳移動なら可能だろうが。見通し外の交信は山岳回折を利用しなければ無理
2.
3. 第2回目の伝搬実験
計画
3. 3回目の伝搬実験
計画
相手あっての交信 相手を見つける
実行
結果
比良の丘から、50Wで運用しましたが、こちらは届くが、相手局が、5Wハンディ、ハンディには届くが、
受信ができず、数メートル離れた、HMQ局の受信音聞きながら、交信できたか?
やはり、送受共、出力対等でないとうまく行かない事実感、次は利得の有るアンテナ 5Wで 試案中で運用思考中。
JL1HPH
0. 次の実験してみたいこと
このプロジェクトでめざしたいこと
目標
体験局、固定局から多いだろう。
その機会となれば
2. もくもく会を始めた
ひとりではできない もっぱら個人の 電波法 仲間と協力
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目標(何をするのか?)
100km以上離れた2地点、この場所とこの場所に行けば、433FMで交信できる場所の組み合わせを見つけたい。
この交信を、中学生・高校生たちだけでもできるようにしたい
100km先にいる、まだ見ぬ友達と交信できる
目的(何故やるのか?)
アマチュア無線の体験機会や活用機会の拡大
子どもたちに同世代の友達と交信させてあげたい。
100km先にいる、まだ見ぬ友達
方法(どうやって実現するか?)
この交信を、中学生・高校生たちだけでもできるようにしたい
山岳移動までしなくても、平地の市街地に近い所での交信
プロジェクトの進捗
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