電波と通信の研究雑記帳(池上文夫)
「超短波(60MHz)での関東平野の地形影響の実験の際、奇妙な現象に遭遇した。山の背後では当然電界が低いと予想したが、驚いたことに筑波山・加波山の背後では山のない所より電界が20dBも高く安定している・・・」 池上文夫「電波と通信の研究雑記帳」思い出深い出来事(通信ソサエティマガジン)より。
「もし何かやれる機会があるなら、やってみる価値がある。やれない場合には考えるだけの思考実験でもよい。今の知識では気づかない何かに会えるかもしれない。それも一つの挑戦。やらなければいつまでも何もない」 https://scrapbox.io/files/6410cdd45e9dc2001b48e21a.png
池上文夫「電波と通信の研究雑記帳」人間の知識の浅はかさ(通信ソサエティマガジン)より。
この実験は1948年。75年前に先駆者たちも我々と同じ疑問を持ち、研究を深め解明していったのか。「私がかなたを見渡せたのだとしたら、それは巨人の肩の上に立っていたからです」先人の積み重ねた発見に基づいて何かを発見すること、私はニュートンの一節を思った。(巨人の肩に立ち、インクリメントせよ) この実験は1948年。75年前に先駆者たちも我々と同じ疑問を持ち、研究を深め解明していったの知り感動しました。
実験所「大井」とあるのは、現 ふじみ野市です。なぜか筑波山へは狭山市方向(236°)から、恩恵をもっとも受けられます。信号は山頂で拡散するのではなく、航空路のように一定の幅を保ち、75km離れた狭山市に到達するのです。
「21世紀の子どもたちに、アマチュア無線を伝えたい・・・」R16FRの目的はこう定めているのだが、実はその理由をわからないでいた。今の無線なら伝えない方がよいとさえ言われた。わかった! ここに書いてあった! 無線の先には「今の知識では気づかない何かに会えるかもしれない」からだ。
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