翻訳レビュー2024-08-16
nishio.icon
2024-08-15
一旦手元にメモをとりながら最後まで読んだ(8/15)
メモが自分だけがわかる形で書かれてるので、改めて読み返しながら他人に伝わる形式に整えている
読む時に原文をチェックしなかったのを、やりながら進めてる
8/16にp.112までやったのでこの段階で一旦山形さんにシェアする
メールdone✅
p.v
すべての貢献はクレジットされ、以下に説明するように貢献者としての認知とガバナンス権が獲得できます。
「以下に説明」がすぐ下でないとき、どこのことなのかわからなくて不親切
p.vi
あなたこそが「誰も」なのです。
g0v mottoなのだけど、読者は知らないから戸惑いそう
p.1
Pluralityは「多元性」ではなく「プルラリティ」が良いと思う
p.1
数位か數位か
台湾由来なので台湾で使われる繁体字を尊重して「數位」がいいと思う 発音を併記してあげると親切
ちょっと違和感
無限の組み合わせ
p.4
一方でIT (たとえばソーシャルメディア、暗号技術などの金融技術) は社会の仕組みを破壊し、党派化をあらわにして、規範をつぶし、法執行を無力化して、金融市場の速度と到達範囲を拡大して、民主政治の手が及ばないようにしていると思われています。
カッコは展開していいかも
technologies (e.g., social media, cryptography and some other financial technology) are seen to be breaking down the social fabric,
一方でたとえばソーシャルメディア、暗号技術や金融技術は社会の仕組みを破壊し、党派化をあらわにして、規範をつぶし、法執行を無力化して、金融市場の速度と到達範囲を拡大して、民主政治の手が及ばないようにしていると思われています。
「情報技術」と「IT」の両方が出てくるのは、なにか使い分けてるのかな?と気になってしまう
p.8
読者に伝わるかな
p.9
日本ではこの言葉がUSほどトレンドになってなさげなので追加説明必要そう
この章に、そもそも「この章は特にアメリカでの執筆時点でのトレンドに立脚しており、日本では明確ではない感覚もある」的な補足が必要?
p.11
21世紀になってからの最初の20年を支配した「ウェブ2.0」の波や、最近の「ウェブ3」および分散ソーシャル技術の動きは、実質的にまったく公共的な財政支援を受けていません。
「ウェブ3」とカタカナにするのは微妙
生成的事前訓練変換 (GPT) モデル
GPTを訳すのは気持ち悪いが...
OpenAI went on to develop the Generative Pretrained Transformer (GPT) models
うーん原文がこうなのか
Transformerはこれ
GPTもそのままWikipediaの見出しになってるな
p.13
たとえば、急速に能力を自己改良できる人工知能、全身性の金融リスクをもたらしかねない暗号通貨、極度に感染力の強いバイオ兵器などです。
cryptocurrencies that could pose systemic financial risks,
それは、投票、請願、市民のフィードバック募集など、国民の同意、参加、正当化の仕組みです。
「正当化」はもし英語がlegitimationだったら「正統化」の方がいいかも?
justificationなら正当化でいいけど。少し自信ないので根拠があれば無視していいです。
Yet while bold experiments with new visions of the public sector are more common in autocracies, there is an element far more fundamental to democracy itself: the mechanisms of public consent, participation, and legitimation, including voting, petitioning, soliciting citizen feedback and so forth.
legitimationだった
p.15
メタ・プラットフォーム、説明なしでわかるかな?
後者は多様で交差するエイリアンの知能を持つポスト資本主義の世界を可能にした未来を示しています (これについては後述)。
「多様で交差する」日本語ちょっとわからない
「多様な異星知性体が関わり合うポスト資本主義の世界」とか?
つたわらなさそう
Wikipediaでもその表現だからいいか…
訳注でポスト植民地主義とか書いた方がいいかも?
p.16
ここではWeb3って書いている
ITはあり得る未来を収束させるどころか、増殖させているようです。
「増殖」に違和感があるが...
Far from converging, technology seems to be proliferating possible futures.
原文がそうなんだな
すんなり読める訳にするなら...
中国の監視体制は技術的未来の一つでしょうが、ロシアのハッキングネットワークは別の未来のようです。Web3 駆動の拡大するコミュニティ空間もまた別の未来のようです。私たちが注目してきた主流西側資本主義国は四番目の未来でしょうし、インド、エストニア、台湾の異質なデジタル民主主義は、それらともまったく別の未来のように見えます。これらについては本書で詳しく検討しましょう。また、主に Web3 コミュニティ主導のアプローチに沿った、オープンソースと相互運用性に基づいて構築されるアフリカモデルも考えられます。これは多くのアフリカ文化の共同体志向を反映したものです。ITはあり得る未来を収束させるどころか、増殖させているようです。
うーん、段落全体を読んでも「あり得る未来を増殖させている」が適切な気もするな...
「ITはあり得る未来を増殖させています。収束するようにはみえません。 」とかかな。分を分割してseemのニュアンスをあとまわしにした。
p.18
1990年代は、現実逃避的な仮想世界と暗号の細分化の可能性に関するスティーブンソンの SF 的想像力に取り憑かれ、インターネットという結合組織が世界を席巻し、前例のないコミュニケーションと協力の時代が訪れました。
暗号の細分化とは?
The 1990s were haunted by Stephenson’s science fictional imagination of the possibilities of escapist virtual worlds and atomizing cryptography, the connective tissue of the internet swept the world, ushering in an unprecedented age of communication and cooperation.
あー、読んでない
atomizing cryptographyはStephensonではなく暗号が世界をアトム的個人にするということに関して言ってるのだと思うな
あんまり見かけない表現かも?
政府サイトでの利用は発見できていない
cryptographic hypercapitalism
ここで1回しか出現しないので丸めても良さそう
hypercapitalismすら1回しか出現しない
以下の「失われた道/ダオ」で論じて記述しましょう。
「以下の〜で論じる」に関しては、何章何節と明記した方が親切
p.19
社会が取れる方向の選択について考える上で役立つアナロジーの一つは、イデオロギーです。さまざまな社会が、共産主義、資本主義、民主主義、ファシズム、神権政治など、さまざまなイデオロギー (の組み合わせ) に基づいた組織化を選択できるというのは「常識」です。
カッコ付きなのはなんか特殊な意味なのではと思う
One useful analogy for thinking about choice over directions a society might take is ideologies. It is "common sense" that different societies have chosen or might choose to organize themselves in terms of different (combinations of) ideologies: communism, capitalism, democracy, fascism, theocracy, etc.
gpt.iconこの文で「common sense」にカッコがついているのは、その言葉が通常の意味よりも特定の、やや批判的なニュアンスを持って使われている可能性を示しています。「常識」という言葉をカッコで囲むことで、著者はそれが単なる一般的な認識に過ぎない、あるいは実際には必ずしも正しいとは限らないということを暗に示しているのかもしれません。つまり、異なる社会が異なるイデオロギーを選択して組織化されるのが「常識」だと言われているが、実際にはその「常識」自体が疑問視されるべきものである、または、その「常識」は表面的な理解に過ぎないという意味合いが込められている可能性があります。
あー、なるほどね、そうかもしれないnishio.icon
ある顕著な例は、シド・マイヤーが作成したコンピューターゲームのシリーズ Civilization です。このゲームでは、プレイヤーが先史時代から未来までの、ある人々の道筋を計画します。このゲームの特徴は、考えられるITの経路の多様性と、それが社会が採用する社会システムとの相互作用にあります。
Civilization文脈だと「IT」じゃなくて「技術」
https://scrapbox.io/files/66be13eb5c50ec001c68d92d.png
こういうもの
p.22
および The Sovereign Individual の出版により、1990 年代にピークを迎えたとすら言えます。
さっき「主権者個人」って訳してたな
p.24
AIではなく「知能拡張」またはIAと呼ばれる、人間の創造性を拡張する技術でした
これ英語で読む人はいいけど日本語だとわかりにくそう
「人工知能(Artificial Intelligence, AI)ではなく知能拡張(Intelligence amplification, IA)と呼ばれる、人間の創造性を拡張する技術でした」とか?
p.26
広がる溝の両側に挟まれて
両側から広がる溝に挟まれて?
この戦争は紛争の両側に損害を与え、民主主義を弱体化させ、技術開発を遅らせています。
すこし変、「紛争の両側」とは?
Technology and democracy are trapped between two sides of a widening gulf. That war is damaging both sides of the conflict, undermining democracy and slowing technological development.
訳してる通りに原文が書いてるな〜〜
本書の筆頭著者の一人を公務員として採用しました。最終的に、彼女は2016年に就任し、2022年には初のデジタル担当政務委員となりました。 こうした出来事からほぼ10年後、この本のもう一人の筆頭著者は、
前者がAudrey Tang、後者がGlen Weylって書いてあげた方が読者に親切かな?
→と思ったがこの種の表現がこの後もたくさん出てくるので面倒だからやめよう
p.28
多くの人はGPTなどのモデルが、専制主義アクターたちによる情報操作と干渉を加速させると予想しています。
「専制主義アクター」つたわらなさそう
p.30
日本帝国
正式な名称は定義されてないが日本国内で一般的には大日本帝国 大正民主改革
p.31
デューイの「プラグマティック」民主主義理論 (彼の中国人の弟子である胡時はこれを「実験主義」と訳しました)
「プラグマティズム(実用主義)的」と訳しても良いかも?
構文はごちゃついてるので整理したほうがいいかも?
p.32
この変化は当初、孫文の民主主義の理想に感銘を受けた台湾の人々によって歓迎されました。73 しかし、この興奮はすぐに冷めてしまいました。新聞や雑誌では民主主義に関する知的議論が盛んに行われましたが、中華民国統治下の現実はそれとは程遠いものだったのです。第二次世界大戦の終結は直ちに内戦の再燃を招き、その間、腐敗にまみれた中華民国政府は、ますます敗北の度合いを深め、その怒りを台湾で確実に支配できている唯一の被支配民衆に向けるようになり、それが1947年2月28日の事件で頂点に達しました。この事件で数万人が殺害されました。74 (訳注:この一段落は書籍版にはない)
この一段落は書籍版にはない えー、これどうしよう
日本の読者が未来のために活動する上で有益かどうか、という観点で言うと、なくてもいい気がするな
p.35
p.36
「IoT (モノのインターネット)」を見たら、「知恵のインターネット」 考えよう。
「仮想現実」を見たら「共有現実」にしよう。
「機械学習」を見たら「共同学習」にしよう。
「ユーザー体験 (UI)」を見たら「人間同士の体験」にしよう。
「シンギュラリティは近い」と聞いたら思い出そう:「多元性」はいまここにあるのです。 — オードリー・タン, 業務説明,
ユーザー体験はUIではなくUX
p.37
発音は gov-zero
「なぜだれもこれをやっていないのか、と問うなかれ。あなたこそが『だれも』です!」というスローガンでしょう。これでg0v運動は「だれも」運動とも呼ばれるようになりました。
カタカナの方がいいかな、govがガブなのわからない人がいそう
最初は「ゴブ」「ガブ」なんと読むのかよくわからなかったのですが、正しくは「ガブゼロ」と読みます。
「誰もやらないのなら、まずは自分からその『誰か』になれ」という、オーナーシップを駆り立てるタグライン。g0vのメンバーは「nobody」と書かれたTシャツを着ていたりします。
日本で"「だれも」運動"と聞いたことはない
台湾でTシャツにnobodyと書いてる状態で、今後日本が「だれも」と書くようになるとは思いにくいな、nobodyは共通語として使われそう
日本語だと「ノーバディ運動」かなと思うが、現時点で書かれたものはあまりないようだ
p.38
私たちが取り上げたイニシアチブの大半は
この"イニシアチブ"ってカタカナのままでいいのかな
p.39
分割線のより良い理解
分断のより良い理解 かな
Instead of displaying content that maximizes engagement, Polis shows the clusters of opinion that exist and highlights statements that bridge them. This approach facilitates both consensus formation and a better understanding of the lines of division.
あー、線って明記されてるな〜〜〜
p.39
vTaiwan は実験的で、ハイタッチで、集中的なプラットフォーム
gpt.icon
「ハイタッチ」という表現は、ビジネスやテクノロジーの文脈では「高接触」という意味で使われます。これは、対面での交流や直接的なコミュニケーションが重要視される状況を指します。オンラインプラットフォームや自動化が進む現代でも、人間同士の直接的な関わりや高いレベルのパーソナライズが必要な場合に使われます。
vTaiwanが「ハイタッチ」と言われるのは、オンラインでの議論や意見交換が活発に行われる一方で、実際の対面でのディスカッションやワークショップも重要視されるからです。このようにして、より深い理解と協力が促進されます。
2023年にOpenAIのAIへの民主的インプットプロジェクトとの協力
p.40
つまり公共デジタルイノベーションスペース(PDIS)は、2016年に著者の1人がvTaiwanや、以下で説明する他のプロジェクトと協力するために大臣として設立したものですが、2つ目の関連プラットフォームJoinをサポートしていたのです。
"つまり"はいらないかも
大統領ハッカソン (PH)
トロフィーは、台湾の総統が優勝者に賞を授与する様子を映したマイクロプロジェクターで、g0vが上で述べたように獲得した正当性を踏まえると、優勝者はこれを利用して、関係する政府機関や地方自治体に自分たちのミッションへの協力を促すことができるのです。
Winning project received a trophy -- a microprojector showing the President of Taiwan giving the award to the winners, leverage they could use to induce relevant government agencies or localities to cooperate in their mission, given the legitimacy g0v has gained as noted above.
これは文字通り「legitimacyを与えてる」という意味に受け取った
そもそもこのlegitimacyという言葉はリソースとして扱われていて
「なのでg0vが得たリソースを優勝者に分け与える」ということ
平方投票と呼ばれる投票システム
訳語が安定してないので初出箇所で注釈などを入れてQuadratic Voting, 二次投票, 平方投票 と列挙したい
個人的にもそれが好き
Radical Marketでは二次投票が使われている 苛立ち
読めない読者がいると思うし、これはあんまりこの本の理解に重要なところではないので、そういうところで無駄に時間を取らせたくないからひらがなのほうがいいかなと思う
台湾の蘇貞昌首相は、そんなことを怖がる必要はないことを示すため、お尻を振っている自分の写真を広めたことで有名です。
p.51
彼らは、個人と社会のそれぞれをどの程度重視すべきかという見方こそちがいますが、交差する多様な社会集団と、その交差によってアイデンティティが構成される、多様で協力的な人々こそが、社会世界の中核構造なのだという「多数性」という「⿻ 数位 多元性」核心的な考え方を見逃しているのです。
Pluralityの根幹に関わる説明なのだけど文章構造の複雑さのせいでわかりにくくなってる
While they take different positions on how much authority should go to each, they miss the core idea of ⿻ 數位 Plurality, that intersecting diverse social groups and the diverse and collaborative people whose identities are constituted by these intersections are the core fabric of the social world.
ここで文章をわけちゃうのも手かも
While they take different positions on how much authority should go to each, they miss the core idea of ⿻ 數位 Plurality, ///
p.52
彼女の肩書き (デジタル大臣) に使用されている伝統的な漢字「数位」(シュウェイ) と密接に関連しています。
を訳か脚注で出さないとわからなさそう、そしてやっぱり"數位發展部"は繁体字で載せるのがいいと思う
p.54
粒子が「最小作用の経路を取る」し、進化が適応度を最大化するのと同じように、経済主体は「効用を最大化」します。
共生、生態学、拡張進化統合は、中心的な生物学的パラダイムとしての「適者生存」を揺るがし、環境科学の時代を先導しました。
安定した訳語がなさそう、日本語Wikipediaもない
p.55
パラメータがこれらの状態間の遷移の「臨界値」に非常に近い場合、つまり複雑系理論家が「カオスの縁」と呼ぶものだと、複雑な動作が発生し、予測不可能で発展する、生命のような構造が形成されます。この構造は、混沌でも秩序でもなく、むしろ複雑です
このcomplexはcomplexity theoristsのcomplexで日常語としての複雑ではないから "この構造は、混沌でも秩序でもなく、なので「複雑」と呼ばれています"みたいな感じに鉤括弧をつけたほうがいいかも
p.56
最も有名な例は天候系で、蝶が羽ばたくことで数週間後に地球の反対側で台風が発生するかどうかが左右されると言われています
p.57
「ハイゼンベルクの不確定性原理」
箇条書きのここだけカッコあるの変
p.59
接続のヘッブモデル では、ニューロンが繰り返し共発火することで強化されます。
これだとニューロンが強化されるみたいだけど、強化されるのは接続
ヘッブモデル では、ニューロンが繰り返し共発火することで接続が強化されます。
p.59
BERTやGPTモデルなどの屋台骨
BERTが現代のAIの基礎であると言うことを説明なしで使っている
BERTはここでしかでてこなさそう
p.62
社会関係は、「顧客」、「退出」、その他の資本主義の力学に基づき理解するのが最も適切とされます。
gpt.icon社会関係の理解:
「顧客」:個人が市場で消費者として行動すること。
「退出」:個人が望まない関係や環境から自由に離れること。
うーん、それなら「離脱」のほうがしっくりくるなnishio.icon
あー、これの和訳も揺れてるのか
Exit, Voice, and Loyalty: Responses to Decline in Firms, Organizations, and States, (Harvard University Press, 1970).
三浦隆之訳『組織社会の論理構造――退出・告発・ロイヤルティ』(ミネルヴァ書房, 1975年)
矢野修一訳『離脱・発言・忠誠――企業・組織・国家における衰退への反応』(ミネルヴァ書房, 2005年)
結果の量、性質、影響ヶ所
影響箇所?
社会生活がもっと流動的で、硬直した政治や法の鋳型に押し込まれていなければ、急速に成長したかもしれない国の新形態の発展を、そうした政治組織は邪魔するのである。
社会生活が流動的なら、新形態の国が急速に成長発展するかもしれない。しかし社会生活が硬直した政治や法の鋳型に押し込まれると、そうした政治組織は新形態の国の発展を邪魔するのである。とかかな
Industry and inventions in technology, for example, create means which alter the modes of associated behavior and which radically change the quantity, character and place of impact of their indirect consequences. These changes are extrinsic to political forms which, once established, persist of their own momentum. The new public which is generated remains long inchoate, unorganized, because it cannot use inherited political agencies. The latter, if elaborate and well institutionalized, obstruct the organization of the new public. They prevent that development of new forms of the state which might grow up rapidly were social life more fluid, less precipitated into set political and legal molds. To form itself, the public has to break existing political forms. This is hard to do because these forms are themselves the regular means of instituting change. The public which generated political forms is passing away, but the power and lust of possession remains in the hands of the officers and agencies which the dying public instituted. This is why the change of the form of states is so often effected only by revolution. — John Dewey, *The Public and its Problems*, 1927
うーん、原文的にはsocial lifeが more fluid, less precipitated into set political and legal moldsという塊なんだなぁ
p.64
近代化と植民地主義によって財産を市場性のある「商品」に仕立て上げ、社会全体の文脈で可能な範囲よりもはるかに幅広い目的での交換と再利用が可能にされたので、このような伝統的な構造は大部分が消滅したのでした
近代化と植民地主義によって財産が市場性のある「商品」に仕立て上げられ、社会全体の文脈で可能な範囲よりもはるかに幅広い目的での交換と再利用を可能にされたので、伝統的な構造の大部分は消滅したのです
p.67
ジョージは、その一家の土地の価値が、その家族に帰属するのは不当だと主張した。その価値は集団の産物なのだから、課税して召し上げられるべきだというのです。このような税金は公正であるだけでなく、経済発展にとって不可欠なのです。この点は、本書の著者の一人を含む後代の経済学者たちが大いに強調したものです。
p.68
サンフランシスコ湾岸地域
シリコンバレー
ベイエリア
関係性のわからない読者が混乱しそう
p70
これらの帰属の数が増えて多様になれば、それだけ別の誰かがまったく同じ帰属の交差を共有する可能性は低くなります。
これらの帰属の数が増えて多様になれば、別の誰かがまったく同じ帰属パターンになる可能性は低くなります。
したがって、方法論としての個人主義(および、上で強調したように、それが正当化した国民国家の「平等主義的個人主義」と呼ばれるもの)は「(非)個人」を社会分析の不可欠な要素と見なしますが、ジンメルはむしろ、個人は現代の都市社会の複雑さとダイナミズムの創発的な特性として可能になるのだと示唆しています。
ちょっと「(非)個人」あたりの意味が分かりにくい、原文確認
(in-)dividualかな?
As this occurs, people come to have, on average, less of their full sense of self in common with those around them at any time; they begin to feel “unique” (to put a positive spin on it) and “isolated/misunderstood” (to put a negative spin on it). This creates a sense of what he called “qualitaitive individuality” that helps explain why social scientists focused on complex urban settings (such as economists) tend to favor methodological individualism. However, ironically as Simmel points out, such “individuation” occurs precisely because and to the extent that the “individual” becomes divided among many loyalties and thus dividual. Thus, while methodological individualism (and what he called the "egalitarian individualism" of nation states we highlighted above that it justfied) takes the “(in)dividual” as the irreducible element of social analysis, Simmel instead suggests that individuals become possible as an emergent property of the complexity and dynamism of modern, urban societies.
However, ironically as Simmel points out, such “individuation” occurs precisely because and to the extent that the “individual” becomes divided among many loyalties and thus dividual.
しかし皮肉なことに、ジンメルが指摘するように、そのような「個性化」は、まさに「個人」が多くの帰属先に分かれ、分裂するからこそ起こるものだし、その度合いはその分裂の度合いに応じて起こるものです。
この"dividual"を「分人」のように訳出して、“(in)dividual”を「個人/分人」とするのがいいかも しかし皮肉なことに、ジンメルが指摘するように、そのような「個性化」は、まさに「個人(individual)」が多くの帰属先に分かれて「分人(dividual)」となるからこそ起こるものだし、その度合いはその分裂の度合いに応じて起こるものです。
p.71
ジョン・デューイ(玉山からの眺めで登場しましたね)は、自身の政治哲学を定義した1927年の著作『公衆とその諸問題』で、こうした「創発的な公衆」と彼が呼んだものの、政治的意味と力学を考察しました
"玉山からの眺め"で登場したジョン・デューイは、自身の政治哲学を定義した1927年の著作『公衆とその諸問題』で、こうした社会集団を「創発的な公衆」と呼びました。そして、その政治的意味と力学を考察しました
このような相互依存から生じる社会的課題 (鉄道料金、安全基準、病気の蔓延、希少な無線周波数へのアクセスの公平性など) は、資本主義市場でも既存の「民主的な」統治構造でも、うまく管理されていません。
市場は外部性をうまく扱えないし、民主主義は境界の外側を無視して内側の利益を最大化するからだね
と補足したけど続く段落に同じことが書いてあった
p.72
資本主義企業は関連する「スピルオーバー」をすべて考慮はできませんが、考慮できる部分については市場支配力を蓄積し、価格を引き上げ、参加者を排除し、収穫逓増によって生み出された価値を潰してしまいます。
「スピルオーバー」とカタカナに訳すのは見慣れなくて「要するに外部性のことだよな」と思ったけども、調べてみると「スピルオーバー効果」という形でイミダスの見出しになってるし、英語Wikipediaでも見出しになってるから、そういう用語なのだと考えたほうがいいかも。ここの他に4箇所出現する。 だから真の民主主義には、新たな公衆が絶えず出現し、既存の行政範を作り直すことが必要なのです。
この仮説を発端として、ノーバート・ウィーナーは現代の「サイバネティクス」という分野を生み出しました。これはデジタル技術を説明する「サイバー」という用語すべての語源で、後に類似の研究につけられた「計算機科学」という名称も、ここから来ていると多くの人は主張します。
よくわからないな
This hypothesis was the seed from which Norbert Wiener sprouted the modern field of "cybernetics", from which comes all the uses of "cyber" to describe digital technology and, many would argue, the later name of "computer science" given to similar work.
これはthe later name of "computer science"がsimilar workに与えられてるのだから
この仮説を発端として、ノーバート・ウィーナーは現代の「サイバネティクス」という分野を生み出しました。これはデジタル技術を説明する「サイバー」という用語すべての語源です。後に同じものが「計算機科学」と呼ばれるようになったと多くの人は考えています。
とかかな
この言葉は、多くの漕ぎ手からの入力で進行方向が決まる船という、ギリシャのアナロジーから引き出されたものです。
これは説明不足な感じ
語源はギリシャ語で「(船の)舵を取る者」を意味するキュベルネーテース(ギリシア語: Κυβερνήτης)。ノーバート・ウィーナー(Norbert Wiener) が第二次世界大戦中に学際研究として構想し、戦後の1948年の著書「サイバネティクス」において「動物と機械における通信と制御」の問題について考察し、フィードバック制御という観点で抽象的に捉えると、通信工学、制御工学、神経生理学、心理学、社会学を同じ俎上(そじょう)に載せることができると提案している
"このサイバネティクスという言葉はギリシャ語で「(船の)舵を取る者」を意味する言葉をもとに造語された"くらいの脚注を入れないと飛躍が大きすぎると思う
p.75
しかし、自身の軍人としての経歴にもかかわらず、あるいはそのせいで、アイゼンハワーは、科学者に対して限りない尊敬の念を抱いていた一方で、米国の「軍産複合体」と名付けた組織に深い不信感を抱いていました166。
この概念は特にアメリカ合衆国に言及する際に用いられ、1961年1月、ドワイト・D・アイゼンハワー大統領が退任演説1 において、軍産複合体の存在を指摘し、それが国家・社会に過剰な影響力を行使する可能性、議会・政府の政治的・経済的・軍事的な決定に影響を与える可能性を告発したことにより、一般的に認識されるようになった。アメリカでの軍産複合体は、軍需産業と国防総省、議会が形成する経済的・軍事的・政治的な連合体である。--- 軍産複合体 - Wikipedia なるほど
p.76
彼は米国中に「時分割」プロジェクトのネットワークをばらまき、それまではモノリシックだった大型計算機を、複数の個人ユーザーが直接操作できるようにして、パーソナルコンピュータ時代への第一歩を踏み出しました。
p.78
線形テキストに代わるハイパーテキスト
のlinearは
ネルソンはハイパーテキストを、原作者によって押し付けられた直線的な解釈の専横からコミュニケーションを解放し
のlinearだから「直線的なテキスト」とか「一次元的なテキスト」の方がわかりやすいかも
p79の図はとてもいい
p.83
リックライダーは名著「コンピュータと政府」の中で
"The Computer Age: A Twenty-Year View"の中の第6章に見える
p.87
スタンフォード大学を拠点とするオンライン熟議のコミュニティ支援
のことかな
審議された
deliberationは"熟議"に揃えると良いと思う
p.90
この主張は、2008年にサトシ・ナカモト(仮名)がビットコインプロトコル発明が出現したことと相まって、暗号とブロックチェーンを利用して起源と価値についての共通理解を生み出す「web3」コミュニティ内外で、これらのトピックに関する一連の取り組みを刺激しました。
文章がわかりにくい
This advocacy combined with the emergence of (pseudonymous) Satoshi Nakamoto's invention of the Bitcoin protocol in 2008 to inspire a wave of work on these topics in and around "web3" communities that harnesses cryptography and blockchains to create shared understanding of provenance and value.
長い1文、内容は3つある
"This advocacy" と "2008年のサトシ・ナカモト(仮名)によるビットコインプロトコルの発明"がcombineして活動が盛り上がった
活動は"web3" communities周辺で盛り上がった
"web3" communitiesは暗号とブロックチェーンを利用してprovenance and valueを作ることを促している
provenanceの意味合い
gpt.iconWeb3の文脈で使用される「provenance」という用語は、主に「起源」や「出所」を指し、特定の資産やデータがどこから来たのか、その履歴や所有権の移動を追跡することに関わります。ブロックチェーン技術の登場により、デジタル資産や物理的な資産の「provenance」を透明で改ざん不可能な形で記録・検証することが可能となりました。
来歴証明技術の標準化団体C2PA(Coalition for Content Provenance and Authenticity)
なるほどな〜、起源、来歴、出所、という感じか
p.90
特にヴィタリック・ブテリン(最大のスマートコントラクトプラットフォームであるEthereumを創設した人物)のリーダーシップの下で
p.147
ヴィタリク・ブテリンは、イーサリアムをそのような実験のプラットフォームとして思いつきました。
同一人物の表記揺れ
ヴィタリクは本書のエディターとしてもクレジットに載ってる(英語表記で)
氏名に英語表記のものとカタカナ表記のものが混ざってるのをどうするのがいいのか
→高部さんと話して、検索して見つけられるように英語表記は併記した方がいいとのことに
p.91
Decidim は Francesca Bria と協力者によって設立され、スペインの g0v と並行して起こった「Indignado」運動から生まれた CONSUL の理事の一人もノヴェクは務めています。
ちょっと文章がよくわからない
p.95
そこにはクリスタキスが「社会的セット」と呼ぶもの、つまり、個人としてのアイデンティティ感覚を持ち、家族関係や長期的な友情を形成し、これらがメンバーが「偏っている」方向に向けた、より広範で協力的な社会ネットワークとグループの基礎を形成し、関係と能力に基づいてこれらのネットワーク内で差別化された信頼を持ち、お互いから学ぶという、人間がほぼ普遍的に持つ傾向が含まれています。
「偏っている」のニュアンスを原文で確認
These include what Christakis calls the "social suite", the nearly universal tendency of humans to have a sense of personal identity, to form familial relationships as well as long-term friendships, for these to form the basis of broader cooperative social networks and groups towards which members are "biased", to have differentiated trust within these networks based on relationships and capacities and to learn from each other.
うーん、なるほど
まあこれなら「偏っている」か
p.98
OS は、少なくとも部分的にはクロス開発と下位互換性および上位互換性の両方を許可しようとします。
「許可」っていうと人間が定めたルールみたいなので「可能にする」の方がいい
これにより、以前のバージョン用に設計されたアプリケーションが引き続き機能し、アプリケーションが新しい世代に対して「耐将来性」を持ち、ユーザーが幅広いアプリケーションにアクセスできるようになります。
future-proof
【形】
〔機器・システム・プログラムなどが〕時代遅れにならない[将来も有効に使い続けられる]ように設計された
権利の仕組みと OS には多くの共通点があります。それらはその上で実行される民主社会やアプリケーションの基盤として機能し、そのプロセスで想定されている背景条件を持ち、システムの完全性を確保するために特別な防御と保護を必要とし、そして少なくとも部分的には指向として存在し実現は不完全で、時には内部で緊張関係に陥ることもよくあります。
「指向として」とは?
「目指してはいるが実現は不完全」ってことかな?
p.99
また、強力な執行メカニズムに支えられていることが多い一方で、明確に定義された 制度とコード に加えて、拡散した文化の一部でもあります
拡散した文化??
they are also part of a diffuse culture in addition to sharply defined [institutions and code](https://lessig.org/product/code/).[^CodeasLaw]
CODEの用語なのかな
gpt.icon「拡散した文化」という表現は、Lawrence Lessigの「Code」概念において、規制や管理が必ずしも一元的な権威や制度によるものではなく、広範に浸透した文化的な要素によっても影響されることを意味しています。つまり、特定の規範やルールが厳密に決まっている一方で、これらはまた、社会全体の中で広く共有される文化や慣習の一部として機能している、という考え方です。Lessigの「Code」とは、インターネットやサイバースペースの規制が、法律だけでなく、技術、マーケット、そして社会的な規範によっても形成されるという理論であり、「拡散した文化」はこれらの規範の一部として理解されます。
そうなのかnishio.icon
p.99
しかしさまざまな、時には敵対的なアクターが (多くの場合は技術的な手段を通じて) 実験や新しい捉え方をするために、OS が提供する空間を巧みに利用することがあります。
アクター、既出だけど、補足がなくていいのか心配になった の文脈で「行為者」くらいのニュアンスで使っていると思う
p.99
敵対者による選挙干渉や誤報のためのマイクロターゲティングを含め、顧客の関心を売り渡してきました
原文attentionかな
Yet, global social media platforms endemic to democracies today [have sometimes](https://digitalcommons.unl.edu/senatedocs/2/) auctioned the attention of their customers including with micro-targeting for election interference and misinformation by adversaries.[^DiResta]
いいたい意味はわかるが「関心を売り渡す」はわかってる人にしか伝わらないな
アテンション・エコノミー(英: attention economy)とは、インターネットが発達するなどした情報過多の高度情報化社会においては、情報の優劣よりも「人々の関心・注目」という希少性こそが経済的価値を持つようになり、それ自体が重要視・目的化・資源化・交換財化されるようになるという実態を指摘した概念。関心経済(かんしんけいざい)とも。
1960年代後半、ノーベル経済学賞を受賞したハーバート・サイモンは、情報経済において「アテンション(関心)」が通貨のように取引されると予言した
「人々の関心・注目」が「資源化・交換財化」されたのでオークションにかけられて売却されるようになり、落札者が広告を出す、それが選挙戦における選挙干渉などに使われる
これ原文misinformationだけど、故意にやってるのだからdisinformationなのではという気もするな...
p.100
しかし、ダイナミズムはそれ自体が望ましいものではなく、また⿻ビジョンにおいて、全体的な究極の目標を追求するために構造全体を覆い尽くすために使われるべきでもありません。
原文確認
Yet dynamism is not desirable for its own sake, nor should it be used in a ⿻ vision to subsume the entire structure in the pursuit of some total ultimate goal. Instead, dynamism is an emergent property of adaptive systems discovering their future while renewing and improving their ability to continue to adapt in the future, self-organizing to the "edge of chaos" where complexity thrives and grows. OSs and rights can and should evolve to support the applications and democracies that run on top of it, rather than collapsing to an external will—whether it be the narrow profit interest of a company or some national interest.
gpt.iconこの部分は、「ダイナミズム」(動的な性質や変化する力)が、それ自体が目指すべき目的ではないことを述べています。つまり、ダイナミズムは単に変化や動きを促進するためだけに存在するものではなく、何か一つの究極の目標を追求するために全体の構造を犠牲にしてしまうような使われ方をすべきではない、ということです。
具体的には、ダイナミズムは適応システムが未来を見つける過程で、未来に適応し続ける能力を向上させ、自らを「カオスの縁」に組織化する中で現れる特性とされています。ここでいう「カオスの縁」とは、複雑さが発展し成長する状態を指します。したがって、オペレーティングシステム(OS)や権利は、それらの上で動作するアプリケーションや民主主義を支えるために進化するべきであり、企業の狭い利益や国家の利益などの外部の意志に従属するべきではないとされています。
要するに、ダイナミズムは適応や進化を促進するためのものであり、特定の目的を強制的に追求するために全体を制約するようなものではないという主張です。
p.102
ネットワーキングの自然で基本的なアフォーダンスのほとんどは、裕福な国でさえほとんどの人にとっては、オンライン体験の基本的な部分として利用できるようになっていません。
???
原文確認
オンラインでの生命と人格の権利を保護する、広く採用されている非独占的な識別プロトコル218は存在しません。自由な結社を可能にする、オンライン通信方法219 220 221とグループ形成のための広く採用されている非独占的なプロトコルも存在しません。
まあそれはそう
これらのサービスの多くは、ほぼすべて国家政府またはより多くの場合民間企業によって管理され、しばしば準独占されています。
これらのサービスは多くの場合、国家政府ではなく民間企業によって管理されており、しばしばほとんど独占されています。
TwitterのアカウントもDIscordのアカウントも民間企業が管理してるよね、と言う指摘
gpt.iconこの部分は、ネットワーキングの基本的な機能やアフォーダンス(利用可能な操作や機能)が、裕福な国でさえ多くの人々にとってオンライン体験の基本的な部分としてまだ十分に利用できていないことを指摘しています。具体的には、オンラインでの識別やコミュニケーション、グループ形成、そしてデジタル資産の共有といったプロトコルが、広く採用されておらず、主に国家や民間企業によって管理・独占されているという問題です。
つまり、オンライン環境における基本的な権利や機能が、現状では限られた形でしか提供されておらず、これが改善される必要があるという主張です。この文脈では、より広範なデジタル権利の確立や非独占的なプロトコルの採用が求められていることが強調されています。
nishio.iconうーん
p.104
有害な個人に対するコミュニティの連携に反対するあなたの決然とした姿勢
連携に反対?
At a press conference, your firm stance against affiliations with harmful individuals to your community echoed powerfully, backed by 41 affirming digitally signed testimonials, showcasing an unyielding protector of society.
「有害な個人との連携に反対するあなたの決然とした姿勢」
これはto your communityがどこにかかるのかの問題かな
(harmful individuals to your community)なのか
affiliations with (harmful individuals) to (your community)なのか
同じ承認が可能の娘たちでも見られ
??
The same acceptance embraced her daughters,
「彼女の」か
「彼女の娘たちも同様に承認され」
p.105
こうしたシステムのそれぞれが何を提供できるかは、それが利用者の身元をどれだけ「豊か」に確立できるかと、密接に結びついています。たとえばその利用者が 人間だと確認しかできない システムは、その人物が以前にも応募していないかどうかを確認する方法がないので、何かの無料提供はできません。
たいがいのサービスはユーザに価値を提供するわけだが、ユーザの本人確認をして"その人物が以前にも応募していないか"を確認できないと、一人の人が複数のアカウントを作って何度も受け取ってしまう。
利用者を一意的に同定しかできないシステムは、世界のあらゆる人物に合法的かつ現実的に提供できるサービスにしか使えません226。オンライン攻撃が容易なので、ある人物についてはっきりしていることしか、そこにはセキュアに存在できないのです。
ここ分かりにくい(原文のせいな気もする)
その「すべてを見通す」性質は社会的に非合法であり、少数の手に多大な権力が集中するため、主に影で活動しています。
「非合法」は言葉が強すぎる気がする
アードハール
p.113
もう一方の極端な場合、「ソウルバウンドトークン」(SBT) などのブロックチェーン中心の ID システムの支持者は、たとえば、公約である資格情報の重要性を強調します。借金を返済するか、芸術作品の複製品をこれ以上作らないようにする必要があり、その場合、その主張が公に ID に結び付けられる必要があります。ここでも、回復をめぐる課題と DID/VC-SBT の議論の両方において、IDの確立と保護の間の好ましくないトレードオフが見られます。
むずかしい
p.112
(訳注:書籍版では 3-3でポール・バランの図が削除されているので、ここで何が言われているのか不明。図版を復活させるべき)
なるほど、そして離れてるから読者も忘れてるだろうし再掲してもいいのでは
それでも、この数字は明らかに人口規模よりもはるかに小さく、おそらく 10万 程度で、それらが持つ特徴の数は100 億の 100,000 倍になります。(訳注:ここ、何言ってるかよくわからない)
僕もわからない