PL11_地区交通区域
前文
PL8_モザイク状のサブカルチャーには、もう1つの大きな細胞構造を重ね合わせる必要がある。つまり、地区交通区域である。直径1から2マイル(1.6-3.2km)のこの区域は、都市内に自然な境界をつくり出し、サブカルチャーの形成に役立つだけでなく、PL3_フィンガー状の都市と田園での、独立した都市地帯の発生にも役立つ。さらに、自足的な地区交通の特別な領域として、各下町地区の境界の明確化にも役立つーーーPL10_都市の魔力
問題
車は人間に素晴らしい自由を約束し、人間の機会を拡大する。しかし同時に、環境を著しく破壊し、あらゆる社会生活を消滅させるほど猛威をふるう。
解決策
市街地を直径1マイルから2マイル(1.6-3.2km)の地区交通区域に分割し、環状道路で囲むこと。区域内には、徒歩、自転車、馬、局地用乗物などの内部交通用に、地区道路や歩行路を設けること。主要道路は、自動車やトラックが環状道路に出やすいようにするが、区域内移動には時間がかかり、不便なように配置すること。
---
主要道路を長距離交通用に確保し、区域内交通を使わせないために、それらを平行する一方通行にし、中心地区から外して配置すること。そうすれば、環状道路に出るには便利でも、区域内の短距離移動には不便になるーPL23_平行道路
主要道路に直行して、数多くの歩行路、自動車路、緑路などを配置し、それを利用して直かに中心地区に行けるようにすることーPL51_緑路、PL52_人と車のネットワーク、PL56_自転車路と置場
各区域を取りまく環状道路は、沈めたり他の方法で騒音を遮断することーPL17_環状道路
区域内の駐車は最小限にとどめ、主要な駐車施設はすべて環状道路の付近に確保することーPL22_9パーセントの駐車場、PL97_見えない駐車場
さらに、区域内の中心地区に主要な乗りかえ地点を設けることーPL34_乗りかえ地点