PL97 見えない駐車場
前文
これまでに示した多くのパタンが、車への依存を思い止まらせる。
それらのパタンが、やがて大規模な駐車場や駐車ビルを完全に締め出していくことを願っているーPL11_地区交通区域、PL22_9パーセントの駐車場
しかも不幸にも、依然として大面積の駐車場が必要な場合がある。そんな場合には、PL95 複合建物を台無しにしないために、必ず早めに駐車場を決めねばならない。
問題
車であふれる大駐車ビルは、非人間的で、死んだ建物である
それを眺めたり、そばを歩きたいと思う者はいない。
同時に運転者にとって、駐車ビルの入口が本質的には目ざす建物への正面玄関となる。
つまり、外からよく見える必要がある。
解決策
大規模な駐車場や駐車ビルは、外部から駐車施設や車が見えないように、必ず何らかの自然な壁で隠すこと。
車を取り囲む壁は、建物、連続住宅、段上住宅、盛土、店舗などになろう。
駐車場への入口が当の建物への自然な門口になるようにすること。
また建物の正面玄関が容易に見える位置に駐車入口を設けること。
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目隠しに利用するものとしては、PL39_段状住宅、PL87_個人商店、PL158_青空階段、PL166_外廊などを参照のこと
最も安価に駐車場を隠すには、キャンバスの日除けを架ければよく、多彩に色彩のキャンバスが美しい影を落すであろうーPL244_キャンバス屋根
車で駐車場に入った所や、歩いて駐車場から出る所から目ざす建物の正面玄関がはっきり見えるようにすることーPL98_段階的な動線領域、PL102_見分けやすい入り口の集まり、PL110_正面玄関
屋根付き駐車施設では、駐車場から自然に出口に導くように昼光を大幅にとり入れることーPL135_明暗のタピストリー
最後に、支持構造、工法、施工についてはPL205_生活空間にしたがう構造からはじめること