胆道癌取扱い規約
ダウンロード.icon 癌取扱い規約入力支援システム Ver.9.1 20220901版
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更新記録
胆道癌取扱い規約入力支援システム 20210401版
規約診断および所見入力のためのテンプレです。
日本規約第7版対応版です。
日本規約第6版リンパ節入力システムを第7版の領域リンパ節に修正しました。
https://gyazo.com/80ed7c5cee10371ecd6b3f58ebf764cd
テンプレート出力例
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胆道癌取扱い規約 第7版 (2021)
胆管癌(肝門部領域胆管癌・遠位胆管癌・十二指腸乳頭部癌)
! 十二指腸乳頭部及び膵内胆管領域の癌で、膵原発を否定できない場合は膵癌日本規約で記載する(by膵癌規約)。
! 肝外胆道系の原発する癌腫を対象とする。肝内胆管原発は扱わないが、鑑別困難であれば胆道癌規約で記載する。
! 遠位胆管(distal)の場合UICC TNM分類(がん登録)のため、胆管壁からの浸潤の深さを記載すること(第6版より)
日本規約テンプレート
○ Perihilar bile duct/ Distal bile duct/ Ampullary cancer, Bd,circ, nodular-infiltrating type, 30×10mm, mod, pT3a, pPV1(i)(PVr), pA1(a)(HArh), INFb, Ly2(D2-40), V1(VB-HE), Pn0, pN0 total(0/10); 8a(0/1),8p(0/3),14p(0/4), cM0, pStage IIIC, pDM0, pHM0, pEM0, pR0
□ 遠位胆管の腫瘍は、粘膜内では高分化型から中分化型の腺癌の像を主体とし、浸潤部では低分化型の像を示します。わずかに粘液癌成分も含みます。腫瘍は一部で胆管壁を越えて浸潤しています。周囲臓器への直接浸潤はみられませんが、切片5で非連続病変として十二指腸粘膜下の浸潤巣がみられ、pT3aとします。中等度の脈管侵襲および高度の神経周囲浸潤を伴います。郭清されたリンパ節および腫瘍切片中のリンパ節(番号不明)に転移はみられません。左胆管断端近傍には再生性変化と腫瘍性変化との鑑別が問題となる異型腺管がみられますが、肝側胆管断端(迅速標本 番号XXX)に悪性所見はみられません。膵断端、剥離面は陰性です。胆嚢に悪性所見は認めません。
胆嚢癌
■ 胆管切除の場合
○ Gallbladder cancer, Gb, papillary-expanding type, mod, pT1a(M), INFa, Ly0, V0, Pn0, pN0, pDM1(ex), pHM0, pEM2(Hep), pPVX, pAX, R2
■ 胆管切除無し(胆嚢管切除時)
○ Gallbladder cancer, Gb, papillary-expanding type, wel, pT1a(M), INFa, Ly0, V0, Pn0, pN0, pCM0, pEM0,( PVX, AX, R0)
□ 胆嚢は中等度の慢性胆嚢炎の像を背景とし、胆嚢体部に切片上の最大径が11×5mmの乳頭状に隆起する病変を認めます。同部位では管状構造を示す異型腺上皮の増殖がみられ,癒合傾向や腺腔の拡張を伴います。間質量は乏しく,腺管内には多くの粘液を認めます。高分化型腺癌の所見です。腫瘍の固有筋層への浸潤はなく,脈管侵襲および神経侵襲は明らかではありません。リンパ節(12c)として提出された検体は脂肪及びに脈管が主体でリンパ節成分を含みませんが,明らかな悪性所見を認めません。剥離面および切除断端(胆嚢管)に腫瘍の浸潤を認めません。
◇ 組織型分類
! 組織型分類は量的に優勢を占める組織像を持って行う
◆ 腺癌 Adenocarcinoma 腺癌
高分化型 (wel) well
中分化型 (mod)
低分化型 (por) poorly differentiated type
乳頭腺癌 Paillary adenocarcinoma (pap)
管状腺癌高分化型 tubular adenocarcinoma, well differentiated (tub1)
管状腺癌中分化型 tubular adenocarcinoma, moderately differentiated (tub2)
低分化腺癌充実型 Poorly differentiated adenocarcinoma, solid type (por1)
低分化腺癌非充実型poorly differentiated adenocarcinoma, non-solid type (por2)
◆ 粘液癌 mucinous adenocarcinoma (muc)
印環細胞癌 signet-ring cell carcinoma (sig)
◆ 腺扁平上皮癌 Adenosquamous (cell) carcinoma (asc)
◆ 扁平上皮癌Squamous cell carcinoma (scc)
◆ 未分化癌Undifferentiated carcinoma (ud)
◆ 分類不能腫瘍Unclassified tumors (uct)
◆ その他
◇ 胆道領域リンパ節 pNX NX N0 N1 N2
! UICC(第8版)、AJCC(第8版)、日本規約第7版、日本規約第6版でそれぞれ領域が異なるため注意
! 前の版で膵癌取扱い規約と整合性のためいろいろ変更されたが、今回UICC第8版に準拠した。
! 9、12p、14p、14dがそれぞれで領域リンパ節に変更された
! 8a、8p、13a、13b、12p、12c、5、6、14p、14dは規約ごとに判定が異なるため注意。
! 前の版で12a、12b、12pの亜分類は廃止された
! 下記領域以外のリンパ節転移はpM1(LYM)とする
! pNXが2まで増えた、Xが大文字になった
pNX:評価不能 pN0:0個
pN1:1~3個 pN2 4個以上
● 肝門部Bp領域リンパ節 胆嚢管合流部(含まない)より肝臓側
8:8a,8p,
12:12h,12a1,12a2,12p1,12p2,12b1,12b2,12c,
13:13a (13bは除く)
● 遠位胆管Bd領域リンパ節 胆嚢管と下部胆管、乳頭部 (3管合流部を含む)
! UICC第8版ではno.9(腹腔動脈周囲リンパ節)も領域リンパ節に含まれる(日本規約第6版では含まない)
→ 第7版で#9も領域リンパ節となった
8: 8a,8p,
9 ← new!
12: 12h,12a1,12a2,12p1,12p2,12b1,12b2,12c,
13: 13a,13b,
14: 14p,14d,
17: 17a,17b,
● 乳頭部
12b、12p
8a、8p
5、6、9、
13a、13b
17a、17b
14p、14d
● 胆嚢
! 9と14が領域リンパ節になった
8:8a,8p,
9:← new!
12:12h,12a1,12a2,12p1,12p2,12b1,12b2,12c,
13:13a (13bは除く)
14:14p 14d ← new!
変更履歴 (上ほど新しいもの)
取扱い説明書
(参考)
* 胆道癌取扱い規約第5版
* 胆道癌取扱い規約第6版
* 胆道癌取扱い規約第7版 (2021)
* 領域横断的がん取扱い規約第1版
* UICC/TNM第8版
https://gyazo.com/7892c236eab082387b4c0a0dc3af01ab
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