要件定義
同義 : 要求定義
「要件定義」 という言葉があるが、利害関係者ニーズ及び利害関係者要件定義プロセスやシステム/ソフトウェア要件定義プロセスなど、いくつかの種類がある
『共通フレーム 2013』 においては、JIS X 0160:2021 の利害関係者ニーズ及び利害関係者要件定義プロセスを単に 「要件定義」 と呼んでいる
『ユーザのための要件定義ガイド 第 2 版』 では、ビジネス要求定義とシステム化要求定義をあわせて要件定義と呼んでいる
システムの開発を依頼する側によるものを要求定義、システム開発する側によるものを要件定義、と使い分ける派閥もあれば、どちらも同じものとして扱う派閥もある
別のものとする場合は、システムを作らせる側が要求定義に責任を持ち、システムを作る側が要件定義に責任を持つ
要件定義プロセスを始める時機
システム化の企画がまとまり、問題点や課題・ニーズがおおよそ明らかになっている
システム開発目的やスコープが提示され、主要な要求やビジネスプロセスの関連、業務フローが見えてきている
要件定義のインプットとアウトプット
https://gyazo.com/e5101087c60aff3cdd0900c61d0bdb75
▲ 『ユーザのための要件定義ガイド 第 2 版』 より
https://gyazo.com/1adcceb2ce0a2a81b5de1fa8a85e6015
▲ 『経営者が参画する要求品質の確保 ~超上流から攻める IT 化の勘どころ~ 第 2 版』 より
『ユーザのための要件定義ガイド 第 2 版』 より
システム開発の初期に実施される工程
要求開発 = 要件定義 っぽい? nobuoka.icon
企画 → 要件定義 → 基本設計 という流れ
要件定義の中身
企画工程で立案されたシステム化計画をインプットとして、ステークホルダーのニーズや要望、課題を分析
利用者やほかのステークホルダーが必要とするサービスを提供するシステムに対する要求を定義
ステークホルダーと合意して要件とする
要件定義における問題を次の 4 つに分類
ビジネス要求定義、システム化要求定義、要件定義マネジメント、要件定義における文書記述
要件定義における成果物
要件定義に関する用語
『経営者が参画する要求品質の確保 ~超上流から攻める IT 化の勘どころ~ 第 2 版』 より
業務改革やシステム改善の要求を分析し、事業要件、業務要件、システム要件、非機能要件として定義する
それにより、実現方法や機能が要件として明確になり、コンピュータシステムとして構築できる
要件定義書は、システムの実現性を担保するための設計書
この段階での実行稟議が、経営として判断できる最終段階
nobuoka.icon この書籍における要件定義は、共通フレーム 2013 における要件定義プロセスに該当しそう
nobuoka.icon 成果物の例が本書にあって参考になる
https://gyazo.com/95e549059a0d08ed9ea35f23510dd312
https://gyazo.com/307ae234005bd8c4e00497f7b4ba19eb
https://gyazo.com/dbc3f1213937cd3083933eb7af9770f2
『週刊東洋経済 2023/3/4 特大号』
2 つに大別
業務要件定義
システム要件定義
from 正しいものを正しくつくる プロダクトをつくるとはどういうことなのか、あるいはアジャイルのその先について
要件定義とは、何を作れば良いのかをはっきりと確実にさせるために行うもの
文書化だけでなく、合意も含む
参考文献
ユーザのための要件定義ガイド 第 2 版
システムを作らせる技術