人の期待をマネージしながら不確実性に適応する術
from 正しいものを正しくつくる プロダクトをつくるとはどういうことなのか、あるいはアジャイルのその先について
人の期待をマネージしながら不確実性に適応する術
3 つの術
余白の戦略
スプリント強度を高める戦術 (やり抜く力)
全体への共通理解を統べる作戦
前提となる共通の軸 : チームと関係者、プロジェクト全体で共通認識とするミッションを整えること
ミッションコマンド : ミッション駆動のあり方
インセプションデッキ
いつやる?
早ければ早いほど良い
プロジェクトの進行に伴って変化する期待を捉える必要
余白の戦略
余白が必要なのは、プロダクトについての学習がプロダクトバックログを成長せせるため
機能と期間でトレードオフが効かないことがある
それ以外のリスクへの対応にも余白は必要
余白には 3 種類
調整の余白
広さ (スコープ) でコミットして深さで調整
松竹梅などの段階で深さを想定しておく
広さを眺めるためにはユーザーストーリーマッピングが有用
最初に作る範囲を Minimum Viable Product として特定
期間の余白
スケジュールバッファ
パーキンソンの法則を避けるためにバッファはプロジェクト全体で取る
個々の見積りはシビアに行う
確保したバッファの残管理が重要
受け入れの余白
学びにより新たに出てきた要求をプロダクトバックログとは別のスロットで管理 (アイスボックス)
スプリント強度を高める戦術 (やり抜く力)
スプリントが残念な結果になる要因のひとつはコミュニケーション不足
質を量でカバー (定期的なコミュニケーションの場) という手はあるが、コストがかかる
不確実性に余白だけで対応するのは限界がある → 確実性をどこで確保するか?
確実性はスプリント前に確保する
全体としては余白で不確実性を受け止める (戦略)
目の前のスプリントは確実に遂行するよう仕切る (戦術)
スプリントという小さい単位での成功を積み上げることが重要 (成功循環モデル)
背骨から作る : 曳光弾開発に近い
プロダクトづくりをクリーンに保つ
1. 受け入れ条件を定義している
2. ベロシティを計測し、安定させている
3. 受入れテストを実施している
4. ふりかえりを実施し、カイゼンし続けている
5. 実運用相当のデータが揃っている
全体への共通理解を統べる作戦
OODA ループ
個人レベルの適応 : SAR (Share-Assert-Reflect)
チームレベルの適応 : 線表 (スケジュール) ベースでのコミュニケーション
ファシリテータ―レベルの適応 : チームでの社会的な活動のための、個人やチームへの働きかけや、現状や感情の言語化、場づくりが求められる (プロダクトづくりとは演出である)