アフターデジタル
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米国の一部地域や中国都市部、一部の北欧都市などでは、オンラインとオフラインの主従逆転が起きている
考え方のベースがオンラインで、オフラインは 「信頼獲得可能な顧客との接点」
従来はメーカー主導で、バリューチェーンの上流の方が偉く、顧客接点はヒエラルキーの低い位置 これからは、顧客接点を多く持つプラットフォームが偉くなる
今後は、メーカーは 「接点のうちのひとつ」 である商品を提供する下請けに
1 章 : 知らずには生き残れない、デジタル化する世界の本質
2 章 : アフターデジタル時代の OMO 型ビジネス 〜必要な視点転換〜
オンラインとかオフラインといったチャネルで分けて考えるのではない
顧客はチャネルで考えず、その時一番便利な方法を選びたいだけ
例えばスマートフォンで水を注文するのも、コンビニで水を購入するのも、誰がどこでいつ何を買ったのかデータでわかるのであれば同じこと
顧客が便利なように、様々な選択肢を提供することが大事
データの活用について
顧客属性の情報だけでは価値がない
普段の行動データと属性データが繋がって初めて意味のあるデータになる
3 章 : アフターデジタル事例による思考訓練
無人店舗などで生き残っているのは、レジなどが無人でも店には店員がいるようなところ
機械的な作業は機械に任せて、より人間的なコミュニケーションに注力できる
データや IT を生かして、ユーザーのリアルペインの解決のためにひとりひとりに寄り添った対応ができるかどうか 重要なのはキャラクターそのものではなく、その世界観やコンセプト
ある日系自動車メーカーの方と一緒に視察チームを作り、中国で有数の自動車業界向けオンライン媒体 「ビットオート」 (易車) を会社訪問したときのことです。 訪問する前は、ビットオートをオンライン・カーメディアだと思っており、日本のメディア 「カーセンサー」 に代表されるような、新車、ドライブ、改造情報などを掲載しているサービスの運営会社だろうと思っていたのです。 ところが実際に訪問すると、まるで違いました。
ビットオートの戦略部門の方が、図表 2-4 を見せながら自社の紹介をしてくださった際、こんなことを語ったのです。
「我々がやりたいのはこの図の通りです。免許を取る、車を買う、車を使う、車を売る、そしてまた買うプロセスに戻る、これを我々は顧客中心の 『カーライフサイクル』 と呼んでいます。 このカーライフサイクルのすべてをデータで明らかにし、それによって、より顧客中心のカーライフを提供することが我々の使命です。 そのために、この図に登場する様々な企業に投資したり提携したりしています」
ビットオートは、カーライフにまつわるエコシステムを作っているプラットフォームプレイヤーだったというわけです。 例えば、洗車やパーキング、車の保険、ユーザーのドライブ歴を記録するアプリや免許に関するサービスなどに投資や提携をしています。 そして、様々なサービスから得られたデータをサービス開発やコンサルティングに活用し、ビットオートの子会社であるデータコンサルティング会社は、既に約 7 割のカーメーカーが頼る企業に成長していると言います。
4 章 アフターデジタルを見据えた日本式ビジネス改革
アフターデジタル時代のビジネスの原理
最適なターゲットを定めるだけでなく、タイミング、コンテンツ、コミュニケーションについても最適化
新しい産業構造では、決済を握ったプラットフォーマーが最上位に 最もお金を生み出しやすい購買データをより多く持っていて、顧客 ID に紐づけられるプラットフォーマーがトップに