知識や社会関係を蓄えるにはメンバーシップ型雇用が必要では?
2024-02-11
社員個人から切り離して「法人」が所有することのできる金銭や工場設備などと違って、知識は個人所有
社会関係資本も「具体的な個人」や「具体的な個人間の関係」に蓄積される
であるなら、その「具体的な個人」が会社に居続けることでしか会社はこれらの資本を維持できない
なおメンバーシップ型雇用であってもなお個人が退職する自由はあるので「自由意志によって退職しないことを選択する施策」をやる必要がある
育自分休暇とかはそれだったと位置付けられるかもしれない 雇用関係で切り分けると外部になってしまう退職者に対して「アルムナイ」などの形でコミュニティ形成をして散逸を防ぐ これらの議論を踏まえて考え直す
「知識」には3種類ある
A: 言語化できないもの
B: 言語化はできるが、能力や時間の不足によってまだ言語化されていないもの
C: 言語化されているもの
Cは会社の中に人間から切り離して蓄積できる
Aは逆に人間から切り離して蓄積できない
(少なくとも職人技模倣AIが実用化されるまでは)
なのでコントロールできるものはBだけ
Bは十分な能力と時間があればCに変化するが、仕事の忙しさなどによっては個々の在庫が高まる
Bの在庫を抱えている人に対して質問を投げかけることで言語化が促される
会話をオンラインのテキストコミュニケーションツールで行うことで自動的にやり取りがCとして保存される
これがグループウェアの提供している顧客価値の一つ
「社会関係資本」も二つあって読者との間で解釈の揺れがあることに気付いた
A: 社内の人間関係
B: 社外との人間関係
僕はBの方をイメージしていた
要するに個人に密結合な知識流入経路のことを過度に抽象的に書いていた
これは確かにそう
メンバーシップ型雇用の要素である「終身雇用」はつまりリテンションだよね そのインセンティブとしてかつて使われていた「年功序列」は、最近では若い人材獲得に対するダメージが大きいという声も大きい