明日を支配するもの
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明日を支配するもの―21世紀のマネジメント革命
原題 Management Challenges for the 21st Century
21世紀に向けての経営の挑戦
組織は、もはや権力(force)によっては成立しない。信頼(trust)によって成立する。P224 日本の読者へ
はじめに——明日のための行動
第1章 マネジメントの常識が変わる——パラダイム転換
1第一の間違い——マネジメントとは企業のためのものである
2第二の間違い——組織には唯一の正しい構造がある
3第三の間違い——人のマネジメントには唯一の正しい方法がある
4第四の間違い——技術とニーズはセットである
自らの産業や企業に最も大きな影響をもたらす技術は、自分たちの世界の外のものである
p.27
AT&Tのベル研がトランジスタを発明したが、自社内であまりニーズがなかったので安価に開放した話
企業内研究所が生み出した知識は、その企業だけが使うものではなくなった
今日の基本的な資源は情報である。しかるに、情報は他の資源と異なり、稀少性の原理に従わない。
逆に、潤沢性の原理に従う。 本を売れば、その本は手元からなくなる。ところが、情報は売っても残る。むしろ大勢がもつほど価値があがる。
p.31
いかなる財、サ―ビスといえども、使い道は 一つでなく、逆に、いかなる使い道も、いかなる財、サービスにも縛られるものではない
p.31
今後マネジメントは、技術とその用途を基盤とすることはできなくなったということである。それ らのものは制約条件にすぎない。マネジメントが基盤とすべきは、顧客にとっての価値であり、支出 配分についての顧客の意思決定である。経営戦略は、ここから出発しなければならない。 p.33
5第五の間違い——マネジメントの範囲は法的に規定される
6第六の間違い——マネジメントの対象は国境で制約される
7第七の間違い——マネジメントの世界は組織の内部にある
第2章 経営戦略の前提が変わる——21世紀の現実
1先進国における少子化
2支出配分の変化
3コーポレート・ガバナンスの変容
4グローバル競争の激化
5政治の論理との乖離
第3章 明日を変えるのは誰か——チェンジ・リーダー
2チェンジ・リーダーにとっての三つのタブー
3チェンジ・リーダーのための手順と予算
4継続性と調和
5未来をつくる
第4章 情報が仕事を変える——新情報革命
1技術(T)から情報(I)へ
2組織が必要とする情報
3仕事に必要な情報
第5章 知識労働の生産性が国家を変える——先進国の条件
1先進国を生みだした肉体労働の生産性
2先進国の運命を決める知識労働の生産性
3テクノロジストが鍵
4システムの一環としての知識労働
5知識労働者と組織の関係
第6章 自らをマネジメントする——明日の生き方
1強みは何か
2所をうる
3果たすべき貢献
4関係にかかわる責任
5第二の人生
付章 日本の官僚制を理解するならば
私の異説
天下りは日本に独特か
指導層のしぶとさ
先送り戦略の成功
崩壊の危機にある社会契約
問題は経済ではない