2018-03-25
知識は行為によって証明されなければいけないという話をしたら、「知識」って言葉がいくつもの意味を持っているから分類して別の言葉を割り当てた方がいいのではと指摘された。もっともだ。
ページ番号はポスト資本主義社会
ソクラテスの知識:
自分自身を知ること、自分自身を啓発することを目的とした知識 P.61
ポスト資本主義社会の基盤となる「Local Coop」構想について | 林篤志|Next Commons Lab
「Local Coop」構想
ポスト資本主義社会
2021-06-26
tkgshn: うーんなんか機械学習がデフォルトになってきて、(生産力という概念がソフトウェア化するのはデフォルトだとして)企業の競争力が知識労働者とかの話ではなく、また資本のレイヤーに揺れ返してる説ある?
生産力がソフトウェア化する
tkgshn: これは「ポスト資本主義社会」で言及されてるような構造になってなくね?もはや追い越した?っていう意味のツイートです。
今日では知識だけが意味ある資源である。そのような新しい意味における知識とは、効用としての知識である。
ドラッカーのポスト資本主義社会 p.57
文脈
今日ではマルクスの予言が間違っていたことが明らかである P.41
何がマルクスを打ち破ったのか。その答えが生産性革命だった。1881年、テイラーが肉体労働者の仕事の研究、分析、組み立てに知識を応用した。
サイエンスシフトで執筆した若い学生さん向けのメッセージの記事
綺麗にレイアウトされたものはこちら:
「学ぶ」とは何か。エンジニア的思考と原理原則(前編)|SCIENCE SHIFT
「学ぶ」とは何か。エンジニア的思考と原理原則(後編)|SCIENCE SHIFT
いまや知識とされるものは、それが知識であることを行為によって証明されなければいけない。今日我々が知識とするものは行動のための情報、成果に焦点を合わせた情報である。
ポスト資本主義社会 第1章
考察
「成果に焦点を合わせた情報」の「成果」とは何
表記ゆれ
知識とは成果に焦点を合わせた情報
ドラッカーも著書「ポスト資本主義社会」の中で「(知識は)知識であることを行為によって証明されなければならない。今日われわれが知識とするものは、行動のための情報、成果に焦点を合わせた情報である。」と語っています。たとえば、プログラミングに関する概念であれば、それを理解することであなたの書くプログラムの品質は上がるのかどうか?あなたがプログラムを書く生産性は上がるのかどうか?これが重要なので
ドラッカー「知識社会は上司と部下の社会ではない」
Twitterでつぶやいた
ドラッカーボットの「知識社会は上司と部下の社会ではない」をRTしている人がいっぱいいるが、それは絶え間ない学習と高度な専門知識獲得の結果、組織内に自分を超える人がいなくなった状態(それができない人はリストラ済み)だということがわかってるんだろうか。
というわけでポスト資本主義社会から細かい言い回しを一部端折って引用:
多様な専門外の知識を有する者が教養ある者
「専門知識を一般知識へと統合できない教養課程や一般教養は、教養ではない。教養としての第一の責務、すなわち相互理解をもたらすこと、文明が存在しうるための条件たる対話の世界を造り出すことに失敗しているからである」(『ポスト資本主義社会』)
https://www.iot.ac.jp/manu/ueda/column/030412.html
上田 惇生
西尾泰和 の 技術評論社Web+DB Pressでの連載企画。2015年4月~2016年2月。
ここで読める: 視点を変えてみよう:連載|gihyo.jp … 技術評論社
第1回 よく学ぶ人はパフォーマンスが低い?
Allenのゲートキーパーの概念
積極的に学ぶ人が、社内評価に繋がりにくいコスト負担をする話
講義資料: 灘校土曜講座2021
質疑応答: 灘2021質疑
参考資料(アナウンス文章含む)
2014年に灘校土曜講座で行った講義の情報がこちらにあります。
灘校土曜講座2014
関連: 知識労働者は監督されえない
ポスト資本主義社会 p.138
これまでの組織では、部下の行うことは上司が知っていた。上司自身、数年前には部下と同じ仕事をしていた。しかし知識組織では、上司は部下の仕事を知らないものとみなさなければならない。通常、上司は部下と同じ仕事を経験していない。
部下が専門知識を扱うようになると、上司は部下の仕事を知らないのが前提となる
知識の変化速度が速い場合にも同じことが起こる
社会やコミュニティや家族は維持機関である。安定を求め、変化を阻止しようとする。これに対し、ポスト資本主義社会における組織は変革機関である。
組織の機能は、道具や行程や製品に対し、仕事に対し、そして知識そのものに対して知識を応用することである。したがって組織は常に変化・イノベーションをもたらす。イノベーションはシュンペーターが言ったように創造的破壊である。
#維持 #変革
安定は不況
歴史上、働く者は監督される存在だった。
これに対し知識労働者は監督されえない存在である。
自らの専門について自分よりも詳しく知るものがいるようでは無益な存在である。
ポスト資本主義社会 P.87
僕は読者を馬鹿にするシステム、メディア、著者などが嫌い
読者は馬鹿だから難しいことを書いても理解できない、と決めつける
読者は馬鹿なままで良い、成長する機会を提供する必要なんてない、と考える
参考文献の削除
知識のネットワークに読者が接続する機会を奪う
経営者の時代
現代の経営
非営利組織の経営
イノベーションと企業家精神
創造する経営者
ポスト資本主義社会
生産性の向上のための組織の改革が、マネジメントの階層のほとんどをなくすこと。オーケストラでは多いときには100人を超える音楽家がともに演奏する。しかしマネジメント、つまり指揮者は一人だけである。これからは業績に報いるのに、中間的なマネジメントへの昇進をもってするという伝統からの離脱が起こる。組織には今後、そのような地位はほとんどなくなる。
これは目から鱗だった。
「マネジメントについて書いてある本」と言われるとほとんどの人は中間管理職が生きていくためのノウハウの本だと思うんじゃないだろうか。僕も最初はそう思っていた.
スライドに入れようかと思ったけど、リンクをクリックできる方が幸せだろうからこっちにした。(未完成)
損失の限定
リアルオプション
知識の交換
オープンイノベーション
ポスト資本主義社会のまとめ
かつて労働者は労働力という生産手段を所有していた。
蒸気機関などの発明によってコストが高いが圧倒的に生産性の高い機械が作られた。
その機械を買うことができる資本家が生産手段を所有する時代が訪れた。
これは仕事の道具に対する知識適用の結果であった。
2019-04-25
「ポリシー制約」は制約理論の用語で、会社の業績向上を妨げているポリシーのこと。
ここでいうポリシーとは、例えば社内ルールとか、計測基準とか、人間の作った決め事である。
つまりポリシー制約とは「人間の心が作った制約」である。
製品を製造するときの「大きなバッチサイズで処理をする」というルールはよくある例。
2023-04-03
「AIが仕事を奪う」は省略表現
「仕事」を「問題」と「解決」に分けて考える
AIによって「AIを使う人」の「解決」の生産性が上がる
「問題」の量が限られているなら「解決」の値段が安くなる
儀式の手順を守ることより結果の生産性が高いことが大事
from /tkgshn/☑️ ポロモードテクニック について時間をとって調べる
僕はプラグマティズムなので「その手順をやることで僕の生産性が高くなる」を「正しい」と定義する
ある種のタスクXに関して人によって100倍の生産性の差があったとする
それはタスクXがどの程度あるのかとは関係ない
生産性が高くても需要があるとは限らない
OSSのコードをAIに相談できることで、生産性が向上する。
OSS製品が速く進歩し、競争力が高まる。
機密にすべき情報は製品全体の一部に限定される可能性がある。
企業はソースコードの機密性と生産性向上のメリットを天秤にかける必要がある。
底上げが必要、有益、と暗黙に仮定しがち
それは事実だろうか?
@shinyashimizu_j: 昔米国住んでて日本帰ってきた時も、今回米国滞在しても思ったけど、日本の「生産性を底上げする」系の課題設定は基本的にクリティカルな話じゃないと思う。底は勝ってる、既に。む
私の最大の生産性の工夫は、昼間ソファとかベッドで仕事をすることです。つまり、いつでも寝れる状況におき、何もしなくていい時間にエネルギーを使わない(ナマケモノかw)
寝られるくらいリラックスした状況で集中したいほどの仕事しかしないということです。
https://www.facebook.com/hiromi.okuda/posts/1226849797351047
奥田 浩美
関連
「あなたの価値はあなたの生産性に基づかない」という発言を見て思ったこと
まあ、実存としての価値は実存することに基づくので、生産性には基づかない。そこには同意する。
一方で文明進歩至上主義の視点からすると、人間は文明のための部品なのだから、価値は文明に対する寄与に基づく。一般的な金銭や物品の生産性には基づかないが、文明に対する寄与の生産性を考えるなら、それに基づく。
そう考えると最初の主張は「価値」も「生産性」も解像度が低い。
「生産性」を人間と無関係な「単位時間あたりの生産」で測る人は生産性を上げるために人間に長時間労働を強いて、人間基準の「単位労働時間あたりの生産」で測る人は長時間労働は生産性を下げるからきちんと休むべきだと考える。
https://twitter.com/nishio/status/1473834798146031616?s=21
少なくとも3通りある
労働時間を減らす
分母を減らす
収益を増やす
分子を増やす
サイボウズは「グループウェアで世界一」から「チームワークあふれる社会」へとビジョンが変わる過程で、グループウェア(ソフトウェア、人工物)単体ではなく、チームワーク(グループウェアと複数の人間がインタラクションしながら動くシステムの生産性)へとフォーカスが変わったのかもしれない。
(最近ラボで話題になってたインタラクションの話がチームワークの話と僕の中で結びついた)
2019-09-11やる気システム改善案に関連した話
やりたいことをやるのが生産性が高い
やりたいことがわからない人がいる
やりたいことがわからない人がやりたいことを自分で考える必要性があると考えていた
しかしこの考えは正しくないのではないか?
成果を定量的な尺度で計測して、単位時間あたりの成果の量を生産性と呼ぶことがある
僕が「知的生産性」という言葉を使う時は違うのだけど、世の中的にはこの使われ方も多い
世の中にまだ存在しないものを生み出し、単位時間に生み出された価値の量を創造性と呼ぶとしよう
新しいものは事前に価値の見積もりが困難
生み出した後で、事後的に価値が明らかになる
日経新聞の「内定辞退は直接会って伝えるべき」というコラムに対して、批判的意見がある
採る側の立場としては、内定は出したけど辞退した人のために時間を使うなんて無駄以外の何物でもない訳で、採用担当に対して翻意させるならともかく、礼儀のためだけに呼びつけるなと指示するな。誰だ日本の生産性を下げるようなクソアドバイスをしてるのは
https://twitter.com/masanork/status/1128808466414309376
松下 幸之助のエッセイ。道をひらく p.146に収録。
PHP研究所の機関紙に連載した短文から、1968年にピックアップして出版されたもの。
要約
額に汗して働くことは尊いが、知恵がない。人の額の汗が少なくなるのが人間生活の進歩だ。
1時間短く働いて今まで以上の成果を上げるのが働き方の進歩だ。
知識労働者の生産性と、知識労働者の自己実現をいかに測定するかはわからない。しかしわれわれは、この二つを向上させるための方法については、かなりのことを知っている(ドラッカー『実践する経営者』)
知識労働者の生産性を上げなければ、インフレ圧力という経済的なストレスと、疎外という社会的な病いが生まれる。われわれは知識労働者の生産性も自己実現度も測定できない。だがどのようにすれば生産性を高め、自己実現させられるかは知っている(同上)
西尾が2013年から実験的に提供しているWebサービス
目的
このシステムは人間の生産性を高めるソフトウェアの研究の一環として、 「やる気が出ない問題」にフォーカスして解決策の提案を行い、 その成功率のデータを収集するために無償で提供されています。
自分自身をモニタリングすることは困難です。 自分が不調なときには、それをモニタリングしている自分もまた不調です。 適切に対処することができません。 そこでこれをソフトウェアで置き換えます。
One of the largest and most profitable business models, pursued by corporations like Microsoft and Slack, is selling productivity software, which often includes social media-like components, to compa
生産性向上ソフトウェアの販売はMicrosoftやSlackのような企業が追求している、大きく利益率の高いビジネスモデルです。この種のソフトウェアにはしばしばソーシャルメディアの要素が含まれており、生産性を向上させるために企業に販売されています。これらの企業は顧客企業の従業員の「エンゲージメント」や偏向には興味がありません。このソフトウェアの目的は、従業員が一丸となって[共通の目標
ユーザは生身の状態よりもシステムと組み合わさった方が全体としての生産性が向上する
生身の人間よりシステムと組み合わさった方が生産性向上する
なぜ知的生産術に投資するのか
プログラミング言語はプログラミングの生産性を高めるために開発されたプログラムである
なぜ知的生産術に投資するのか、の補足
プログラミング言語による生産性の向上は、その生産性向上のツールであるプログラミング言語自体の生産性も向上した
だから多種多様なプログラミング言語が作られるようになった
人間は本人の自覚以上に、他人から与えられる評価によって行動がコントロールされてしまう。奇抜な行動が注目されると奇抜な行動が強化されてしまうし、年間計画の達成度で評価されると達成確率を高めるように行動してしまう。
実際には年間計画の達成度で評価されているのでなくても、そうであるかのように感じるだけで影響される
OKRのストレッチゴールの設定が生産性向上に極めて有益
結局のところ個々人の認知の歪みは無くせないので、有益な方向に歪むように仕組みを作るしかない
「資本家 v.s. 労働者」という対立構図は生産性向上の主要な手段が資本(お金)によって生産設備を買うことだったことで成立した。その後コンピュータが生まれて知識のウェイトが高まったのに、いまだに対立構図に囚われている人がいる。思考の枠の更新が難しいという事例。
https://twitter.com/nishio/status/1075292055511932928
日本が真っ先に経験しているが、他の国もいずれ経験する
肉体労働者の生産性向上をロボットなどで、と考えられがち
知識労働者のウェイトが高まった状態での人口減少社会
知識労働者 成果が計測可能でない
いかにして生産性向上するのか
「資本家v.s.労働者」という対立構図は生産性向上の主要な手段が資本(お金)によって生産設備を買うことだったことで成立した。その後コンピュータが生まれて知識のウェイトが高まったのに、いまだに対立構図に囚われている人がいる。思考の枠の更新が難しいという事例。
知識資本
社会関係資本
誤った二項対立
思考の枠 既存の枠組み
知識労働者の生産性向上と、知識労働者自身の自己実現は、同じ方法で実現できる。
ドラッカー 実践する経営者
知識労働者自身に責任を持たせる
報酬にふさわしい貢献を行っているか
どのような貢献を行なっているか