Pluralityと男女比
2025-05-14
0xtkgshn まさにそうで、めちゃ少ないです。そしてめちゃ悩みました。日本だとめちゃ女性少ないです。自覚的になりつつも、どう向き合えばいいのかはまだ分かってません。「女性だから」と呼ぶのもかなり差別な気もしてます。 アイディアあれば知りたいです
2025-05-15
Audrey: ... 「包括的多様性」と言うと、人々はすぐに性別や人種などのことを考えます。それももちろん違いの重要な部分ですが、この高度な調整技術(=Plurality)の主な焦点ではありません。
moriteppei ハンナ・アーレントを引用しつつpluralityという言葉を定義するオードリータンにしてから、「性別や人種」は「主な焦点ではない」と言うのか……。すげえ話だな……。 moriteppei 言いたいことはわかるんだが「人種や性別は主な焦点ではない」という言葉が、日本では一体どのような文脈で受容されるのかわかってないのか、わかってるから、このような言い方を敢えてしているのか……。 moriteppei プルーラリティムーブメントに自分はものすごくアンビバレントな態度になってしまう。一方でITやAIによる民主主義のアップデートは喫緊の課題だけど、他方で最低限の民主主義さえサラッと棄損してしまうディスクールが日本には溢れているわけで。 ・チームみらいのボランティアに申し込んだ。
・Plurality思想の支持者がそもそもPluralではない。
・グレン・ワイルのアーレント大誤読。
箇条書き、好きなとこ読んで。
TenMen_chan おれはここにある「noteメインの読者層」と「保守的な左翼」に近い存在なんですが、ここらへんの位相の人って単純に「腰が重い」っていう性質があると思います 自分の肌感覚とか周囲の権利とかに敏感な分、動きが悪い(動きが悪いからいろいろ不具合も出てるんですけど)
急に話しかけてすみません
2025-05-16
moriteppei ここに来てデューイの民主主義論もおもしろいし、AIだのVRだの、最新テクノロジーのおかげで、今、人生で一番哲学がおもしろい時代に突入してる気がする。 moriteppei 結局、Pluralityって「無色透明な中立的な枠組み」に見せつつ、「アイデンティティポリティクスなしで多様性を扱おうや。それはテクノロジー使えばできるはず」っていう、非常に偏った「思想強ッ」集団なんだよな(偏っていることが悪いこととは言っていない)。 1つの集団や政治思想ですべてをカバーできるとも思えないので、バラバラになりつつ、同じ山をどのようにみんなで登るか、みたいに考えたほうが生産的だし得られるものも大きいのかもしれない。
moriteppei なんかこう書くとただ否定だけをしているように思われそうだが違うんや。民主主義がある意味機能していないのは本当でそれを技術なりなんなり使ってなんとかしないとあかんのはその通りなんや。 0xtkgshn 自由とはなにか、政治とはなぜ発生するのか みたいなところを解像度上げて行こうとしてるのがPluralityなので、そこは今まで開拓されてこなかったので認知がむずい気がしている。 そしてそのメタ自体はイデオロギーになり得ると思う。
0xtkgshn 日記も読みました、めちゃ好きです。こういう議論すら今まで生まれなかったのでやっと俺が求めてた世界線がきたぜという感覚です。 moriteppei 私もたかさんの思考、そして行動にこのままじゃいけないなと刺激を毎日受けています。 でも、ぼくが書いたようなことは既にオードリー・タンとかめっちゃわかってると思うので、それでもグレン・ワイルと組んだりしてるところに、老獪というか、難しいギリギリのところ攻めてる感ありますね。
Plurality本でも触れられてるデューイの議論なども非常に刺激的。スタートレックも見なければ(笑)。
0xtkgshn そうですねーほんとに。特に日本語圏では鈴木健さんの貢献が大きくて、自分1人ではここまで来れなかったなと思ってます。 自分がニューヨークに住んでた時に、1番最初にUCバークレーにGlenが招待してくれて「こんなにもアカデミアと起業家が協働して現状の統治システムが壊れてることに危機感を持ってる人がいるんだ!」と思ってPlurality Tokyoを作ったのは2年前ぐらいです。
それが今や本を持って政治家が写真撮りに来るぐらいアテンションが集まってるんだなと。
ある意味で、builder 的な要素は失われつつあるんですが、いろんな規模感のコミュニティがあることが健全なのかなと思うので、いろんな粒度で模索していきたいと思ってます。
とにかく情報量が増えないまま議論した結果が過去数十年で、やっとインターネットとLLMがあって実装できるのだから、ここでやりきれないと終わるなという危機感もありますね〜
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まず概要
Plurality は「協調を生み出す多様性(collaborative diversity)」を指す概念で、Audreyは 「属性の違いだけに注目するのではなく、異質な価値観どうしをテクノロジーで橋渡しするプロセス」 を強調してきました(CoinDesk)。しかし日本のイベントで登壇者のジェンダー偏在が目立つときに「性別・人種は主焦点ではない」とだけ言えば、排除の言い訳と受け取られるのも理解できます。以下では 1) 定義の真意、2) 代表性への具体策、3) 理論的背景 を私が登壇者・主催者双方に語りかける想定で整理します。 1. Plurality の定義をもう一度クリアに
1.1 協調的多様性とは何か
「Plurality とは collaborative diversity、すなわち 多様性を保持したまま協働を可能にする技術群」(CoinDesk) 属性的多様性(who が集うか)と認知的多様性(how が交わるか)は両輪。後者を語るとき前者を軽視してよいわけではない――これを明示していなかった点は私の説明不足。 1.2 テクノロジーの役割
g0v や vTaiwan が示したように、公開 API とオープンデータで「少数派の声をロスなく可視化する場」を作るのが Plurality 的アプローチ(Time, CoinDesk)。 AI 支援のブロードリスニングや多軸類似マッピングを使えば、代表者が少なくても意見空間を等高線的に把握できる──これが「人数より多様性の密度を取る」という発想。 なるほどnishio.icon>代表者が少なくても意見空間を等高線的に把握できる
人数比でバランスしようという考えがそもそも人数の多寡に情報を乗せようとしているから筋悪なわけね
2. 代表性への実践的コミットメント
2.1 現状認識
日本の STEM 系では学生段階から女性比率が極端に低く、業界全体の供給プールが細いのも事実(Japan Dev)。 2.2 私が主催側に徹底したい 5 つのアクション
1. 公的ダッシュボード化
イベントサイトに登壇者の属性統計(性別自己申告ベース・年齢帯・専門分野)を自動掲載。毎回履歴を残し改善を可視化。
2. オープン・コレクティブ指名
CFP(Call for Participation)と並行し、Slack や X で「まだ登壇経験がないが専門知識を持つ人」を推薦するボットを実装。
3. 経済的バリアの除去
旅費・託児費用の “no questions asked” 奨学金を確保。女性・育児中・地方在住など追加コストがかかる人の参加障壁を下げる。
4. ペア登壇/コメンタリー枠
キーノート 1 人登壇を減らし、異なるバックグラウンド 2 名の対話形式を標準に。技術内容でも複眼が示せる。
5. ポストイベント・フィードバックの公開
参加者アンケートで「自分と同じ属性のロールモデルがいたか」を毎回測定し、次回の登壇者選定に反映。
これ面白いなnishio.icon
2.3 呼び方問題への私見
「女性だから呼ぶのは逆差別では?」という懸念に対し、クオータ制ではなく クオリティ保証付きの多元選抜 を行う と説明します。たとえばレビュー基準に「専門性 + 経験のユニークさ」を明示し、後者を満たす候補が不足していれば積極的にリーチアウトする――これは品質担保と多様性向上を同時に満たす設計です。 3. 理論的背景──Arendt と Dewey からの示唆
ハンナ・アーレントは「Plurality は人間の行為の条件」と述べました(Goodreads)。 ジョン・デューイは「民主主義は生き方であり、属性を問わず人間の可能性を信頼する態度」と説いています(Goodreads)。 私たちの目標は、アーレントが示した 行為の多元性 とデューイの 共同創造としての民主主義 を、AI・Web3・オープンソースのレイヤーで実装すること──その意味で 属性的多様性は入り口、認知的多様性の保証は出口 です。 4. まとめ ── 「焦点」問題にどう応えるか
2. 具体策を実装:代表性ダッシュボード・経費支援・ペア登壇など測定可能な改善を続ける。
3. 哲学的土台を共有:Plurality は属性より「共に考え行動する力」を重視するが、それは属性多様性が前提でこそ機能する、と一貫して語る。 これが私がAudrey Tangなら現場でまず示す答えです。数字と仕組みでコミットメントを示し、同時に Plurality の思想的核心──「誰も同じでないことで、誰も排除されない」──を繰り返し説明し続けます。
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個人的には「登壇者の男女比」という発想自体が「人間が男か女のbinaryである」という暗黙の前提をおいていて、non-binaryな少数派に対する無自覚の攻撃だと思うんだよね
無数の軸があるのに特定の軸だけ注目してバランスしようとするのは視野狭窄と感じる
そういう意味で「属性」ではなく「自分と近いロールモデルがいたか」という聞き方はとてもいい
どの属性に注目するのか自体をトップダウンに押しつけず、個々人に委ねることができるから
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オードリー・タンは 「ポストジェンダー(post-gender)」を自称し、どの代名詞でも構わないと明言してきた。 Tang has identified as “post-gender” and accepts “whatever pronoun people want to describe [them] with online.” --- Board - RadicalxChange 性別で役割や機会を縛ること自体を「社会課題の解決を阻むステレオタイプ」だと批判し、
行政では台湾行政院の性別平等化委員会と連携してジェンダー・フリー施策(トイレ指針や婚姻平等など)を推進した 。 その哲学は「他者との境界線を薄くし、協働を促す」というデジタル民主主義のビジョンと不可分で、SNS設計やブリッジング・アルゴリズムの議論にも一貫して現れている。
オードリー・タンのスタンスは一貫して「性別で人を区切らず、多様な経験を共有する仕組みを作ることが民主主義とイノベーションを強くする」というものだ。自身の生き方で既存の性区分を超え、政策・テクノロジー両面でその哲学を実装し続けている。
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やっぱそうだよなぁ、男女の間に明確な境界があるという暗黙の前提に反対してきた側の人だよなぁ