W3-2141
Tang Band の8cmスピーカー・ユニット。Aliexpressで購入、ペア・送料込で15,000円。
フルレンジ・スピーカーは、10cmのユニットを使うのがもっともコスパが良いと思っていて、それは今も疑っていないのだけど、最近5〜6cmのユニット(Scan-Speak 5F/8422T-01やWavecor FR085CU03)を聴いていて侮れないと思ったので、8cmユニットにも少しお金をかけることにして、それで、Tang Band のW3-18xxは高すぎるので、W3-2141がaliexpressでお値打ち価格で入手できるし、国内でも2万円くらいで販売されているようなので、入手。 価格
ミクセルさんで、1個 8,360円で販売されていたが売り切れ。いつ売り切れたのかは不明。
共立エレショップでは2個ペアで22,000円。かなり値上がっている。
Aliexpressでは、ペアで、送料込15,000円くらいで入手した。今日見たら、さらに値下がっている。
送料約2500円。Aliexpressでは、900円程度の送付方法も提示されるが、それを選択すると、防磁タイプでないユニットを送付できない。
箱は、通常のTang Bandの箱じゃなかったので、バルク品。
セットアップ
バスレフ箱に入れた。
ヤフオクで入手(sarirose007さんの出品。素晴らしい仕上がりに感心してしまう。)
容積: 約4.8L, 共振周波数:79Hzくらい(WinISDでは、90Hzに+2dBの山あり。3L@79Hz~3.5L@75Hzくらいが適正)
WinISDを用いたシミュレーション上は90Hz付近以外はほぼフラットだが、バッフルステップ補償しないと、低音が弱くなる。 実際のところは、低音が出すぎ。もしかすると、T/Sパラメータが公表値とは違うかも。エージングは完了しているので、T/Sパラメータを実測してから、改良方針を考える予定。
SPK AudioのFR03E用に開口径76mmを開けてもらっていたので、W3-2141もぎりぎり入る(端子側のコードがぎりぎりで、端子側を後にいれるように磁石を入れたら、入った)。端子サイズも全く同じ(+:187, -:110)。 https://gyazo.com/1abc5c7565e9892a1d6343661109cad4
音
音質
中音域の音質がよく、自然な音。エッジの柔らかい音。
女性ボーカルは美音。Markaudioの音ばかり聴いてたら、TangBandは良い音だなー、と思うし、TangBandの上位機種を聴いてみたくなっちゃう。
男性の声がこもらない。動画、ニュースなどTV視聴にも向く。
低音も個人的には十分に満足で、サブウーファーなしでもいける。Alpair5よりよく伸びていると思う。
高音はそこそこ伸びているが、ツィータを足そうか迷うところ。
音質的には悪くないので、ツィータには良いものを選んだ方が良い。
Alpair5の方が高音は伸びる感じ。
能率が圧倒的に低い。かなりボリュームを上げないと聴こえない。
音場が多少狭い。解像度はそこそこ。
バッフルと天板のアカシア集成材の板厚15mmだと、薄いようだ。側板は、赤松集成材だが、18mm厚で、かつ、内部補強がされているため、叩いた感じではほとんど響かないのだが、音質的にはまだまだ改良の余地があるようだ。
箱が美しいので、吸音材を調整してみる予定。
アドオン・ツィーター載せると印象変わりそう。
今のエンクロージャのセットで、ニアフィールドだったら十分。
総合評価
いろいろ書いたが、手持ちの8cmユニットの中ではかなり音質が高い。加えて、箱が素晴らしく、そしてサイズがコンパクト、と3拍子そろっているので、満足度は高い。個人的には10cmの方が完成度高いと思うが、8cmもある程度のクラス以上のユニットを使うと侮れない音になる。
スピーカービルダとしては、sarirose007さんの箱の頑強さに感心しつつも、まだまだ改良の余地があり、バスレフも一筋縄にはいかない、と感じた。
板厚を増やしたり、補強を加えるなどすると、ヤフオクで売れる価格帯に納めるのは困難で、ヤフオクにもほとんど出回らないだろうから、自分で作るしかない。
18mmバーチ合板の5LのAlpair5 v3箱と比べると、Alpair5箱の方が総合力で優るかなー。中音の音色はTang Bandの方が自然で良いのだけど、解像度はAlapir5箱の方が良いし、あと、W3-2141は能率が悪過ぎる。低音は、W3-2141の方が伸びるが、質はAlpair5の方が良いかも。でも、この評価は、音源等によってころころ変わりそうな気がする。
今後
評価の継続
箱の追加加工、調整
ガスケットを作って挟む。(早く音を聴きたくて、忘れてた。影響大と思う。)
吸音材調整
バッフル裏側をエアフロー対策で削る(これも、早く音を聴きたかったので、忘れていたが、影響あるはず)
W3-2141の端子を入れやすいように開口側面下側を削る
M3鬼目ナットを打ち込む(無理か?やめるかも。でも、ネジがバカになったら、打ち込む予定。)
もう1セット購入して、箱を自作する?
動機: 箱は改良の余地ありそうだし、中音の自然さは捨て難いのだが、、、
優先度は低め
ユニットの能率の低さはなんともならないので。
国内販売店からもう少し安く入手できると良いのだが、今はペアで22,000円するので、Alpair5の方がお値打ち。Aliexpressの方は、私が購入したお店がつぶれたみたいで、同価格で販売する店は残っているが、供給不安あり。