PLS-P830985
共立電子のFR085CU03(Wavecor製オントモムック付録ユニット)用の2L箱 WP-SPFR085がドンピシャで適合するので、納めてみたが、低音から高音までワイドレンジに鳴っていて良い感じである。ずいぶん昔に小さな箱に載せて聴いていたのだが、手持ちのPLS-P830985が良いユニットであることをようやく理解した。 table:spec
インピーダンス (Ω) 出力レベル (dB) F0 (Hz) Qts Vas (L) Sd (cm^2) mms (g) Xmax (mm)
PLS-P830985 4 82.3 117.16 0.630 0.61 21.2 1.900 1.7
FR085CU02 4 84 89.00 0.470 0.6 22 3.600 2.7
FR085CU03 4 86 114.00 0.870 0.61 21 2.000 -
音は、パリっと少し鈍い響きが残り(ガスケットなしで使ってるからかも)、それが少しだけ安っぽい印象を与えるのだが、そこは好みの問題で、小気味よい音にも感じるし、それに、聴いているうちにほとんど気にならなくなる。個人的にはMarkaudioの同価格帯ユニットのCHN40PMica/OM-MF4-Micaよりも良いと思う、OM-MF4-Micaには適合箱を見つけてないので、フェアな比較ではないが。 コストに関しては、円安もあって以前にNFJがスポット買いして安価に販売していた頃に比べると著しく値上がりしているが、DigiKeyが1個3000円(たしか6000円以上の買い物は送料無料)で販売しているので、今もなお、お値打ちのユニットだと思う。
類似のコーンを使ってはいるものの音色や特性の異なるWavecorのFR085CU02/03とネジ位置が互換なので、載せ換えて聴き比べて楽しむこともできる。PLS-P830985は、FR085CU02と03の中間的な特性なので、FR085シリーズをどちらも持っている私は適当にパラメータを振ってもどれかはそこそこ適合するんじゃないかと、気軽に箱作りできるのが嬉しいかも。(追記: 今では同じPeerlessのPLS-P830984も交換候補)
WP-SPFR085はFR085CU03用なのだが、バスレフダクトは、PLS-P830985の低音を頑張って伸ばす方向で最適化(共鳴周波数80Hz)されている印象で、実際に聴いてみても、CU03がブーミーであるのに対して、PLS-P830985はフラットな感じで低音が伸びている。(もし、低音が引っ込んでいるように感じたら、バッフルステップ補償を試してください。) というわけで、適合するエンクロージャ・キットが市販されており、ユニット価格がお値打ちなので、PLS-P830985はスピーカー自作を始めたい人に適したユニットだと思う。(同程度の大きさのスピーカーが必要で、低音重視の人にはFR085CU02/03もオススメ)
https://gyazo.com/c5b8ec7009f81ec3d57773590421860c
バッフルの上左右端を45度カットし、その他の8辺を半径3mmでカットしてみた。次回サンディングしたら、塗装の予定。
(あ、まだ、パッキン作っておらずユニット直付け状態なので、中高音が少し不自然なところあるかも。→パッキンを0.3mmケント紙で作って挟んだら、よくなった気がする。ただし、ユニットを中古の一ヶ所傷のあるPLS-P830985からNFJ販売のPLS-P830984(8Ω版)に替えたので、ユニットの違いかも知れないけど、中高音あたりが時々ビビってるように思われる時があったのが気にならなくなったし、高音もよくなったと思う。)