同値類と剰余類を見比べる
剰余類は、同値類の群versionなので、同値類を理解してさえいれば、ノリで剰余類も理解できる そのため、同値類と剰余類を全く同じフォーマットに沿って説明する
全く同じことを言っていることがわかると思う
剰余類は、同値類の具体例の1つなので当たり前ではあるmrsekut.icon
感覚的にわかることを目的とするので、曖昧な表現も含む
以下では剰余類と言うと左剰余類のことを指す
table:対応
同値関係による類別 その類別の集合
同値類
集合の世界の話をしている
同値類は、集合$ Sの部分集合である
https://gyazo.com/695f8a731f0f8efa93672b6e77412663
同値類は、集合$ Sを類別している
同値関係$ \simで類別
https://gyazo.com/5e05e7dffff2b70deae79b54de9ef9e0
定義を書くと、
$ x\in Sに対し、
$ C(x)=\{y\in S|y\sim x\}
同値類の和集合は$ Sになる
$ S=C(x)\cup C(y)\cup C(z)+\cdots
剰余類と異なる点
同値類同士の位数は、異なることもある
同値類の集合を商集合と呼ぶ
元は同値類$ C
$ S/\simと表記する
つまり、$ S/\sim =\{C(x),C(y),C(z,\cdots)\}
剰余類
群の世界の話をしている
剰余類は、群$ Gの部分集合である
https://gyazo.com/631d7250b2f5658a3173d94ac10bb318
剰余類は、群$ Gを類別している
同値関係$ \simで類別
$ x\sim yを$ x^{-1}y\in Hで定義している
https://gyazo.com/9fb2d629d5a67b841c04313c157c4bc7
定義を書くと、
$ x\in Sに対し、
$ C(x)=\{a\in G| x\sim a\}
$ = \{a\in G| x^{-1}a\in H\}
$ =\{xh|h\in H\}
$ =xH
剰余類の和集合は$ Gになる
$ G=H\cup xH\cup yH+zH\cup\cdots
$ C(1_GH)=Hmrsekut.icon
同値類と異なる点、あるいは、剰余類の性質
剰余類同士の位数は、等しい
「すごく良い類別である」ことがわかるmrsekut.icon
部分群$ H自身を含む
$ 1_GH
https://gyazo.com/332c2043e455fb9a6dee8c990426a310
剰余類の集合を商集合と呼ぶ
元は剰余類$ xH
$ G/Hと表記する
つまり、$ G/H=\{H, xH,yH,zH,\cdots\}
一般に、これだけでは群にはなっていないmrsekut.icon
これを剰余群と呼ぶ
$ G/H=\{H, xH,yH,zH,\cdots\}は剰余群
$ Hが正規部分群のとき。