国際政治
──国際政治の怖さとは
さまざまな選択がまだある状況で、最悪の事態を考えていくという怖さです。
状況が激変し、突然自分が座っていた場所が崩れていくような恐怖の中で思考し続けることが国際政治の分析だと思っています。
ロシアがウクライナに侵略する可能性は前からありました。今に始まった話ではありません。
去年の春先、ミュンヘン安全保障会議の後に多くの兵隊を送っていました。だからその時すぐにでもやる可能性があったわけです。
しかし結局その後国境兵力を少し減らし、秋になるとまた増やしていきました。
その都度ロシアがどういう軍事行動を取るかによって、その後のシナリオが全然異なってくることがお分かりでしょう。
不合理な行動は分析しづらいので論文を書けない
政治学者はわかりやすいことしか分析していない現実に直面している 戦争の議論は個々の事象なので外交史の方が研究には有利
国際政治をフォーマル・セオリーで扱いたいなら、戦争のような領域では論文を書かない方が良い
https://youtu.be/kyf30bYMXXo?si=PLChFRYT-iztH9zz
なぜ戦争は起こるのか?今さら聞けない現代国際政治の基礎とは【豊島晋作のテレ東ワールドポリティクス】 参考文献
戦争は人の心の中で生まれるものであるから、人の心の中に平和のとりでを築かなければならない。 人間は古くから殺し合いを続けているので短期的な回答にはならない
理想主義
E.H.カー「あるものについての分析と、あるべき姿の願望を区別しろ」 権力の定義:Power is the ability to get others do otherwise they would not do.
Robert A. Dahl (1915–2014) の定義
Kenneth Waltz「人間の善悪とかどうでもいい。希少資源をめぐる競争が発生すると、合理的に考えるとパワーが必要になり、選択の余地がない」 戦争のパターン
現状を維持したい国家 vs. 現状を変更したい国家
勝者が敗者の恨みをかう
経済的利害対立
帝国主義
モーゲンソー「戦争に資本家は関係ない。国家が立案し、資本家は認めさせられる。平和のみが資本家の合理的計算を可能にする」
モーゲンソー「力は相対的なもの」
フランスは20世紀初頭は最強の国だと思われていた
他国を圧倒する国が現れると他の国が牽制して対抗する
実際に牽制が繰り返されれば、暴力は行使されず抑止できる 課題
powerは測定できない
powerは誤解される
balance of power自体が戦争を起こす
イギリスはロシアのパワー拡大を懸念して戦争を仕掛けた(クリミア戦争) イギリスはヨーロッパが統一されると自分たちが攻撃されると考えるのでbalance of powerを重視する
第一次世界大戦はドイツの拡大を恐れて戦争が始まったという見方がある(これという原因はよくわかっていない) 指導者の人間性
ヒトラー・毛沢東・スターリン・習近平がなぜ国家の指導者になったのか
国益は国家の性質
中世ヨーロッパでは、王侯貴族の野心が戦争の原因だ。では、庶民は戦争を認めないのでは?歩兵に決めさせれば良い→民主主義国家は平和を好む 論
しかし、第二次世界大戦では殲滅戦が起きた
戦争が国家を作る
暴力をするのにコスパがいい形態が国家という考え方
鉄砲の発達で、都市国家の防御は困難になる。大きな領土が必要になる
常備軍=金!を持つのは大きな領土が必要
国内平和をもたらすために戦争を起こす
アメリカのウィリアム・セワード国務長官は南北戦争時代にリンカーンにスペインとフランスと戦争をけしかけた
ルーズベルトは、ニューディール政策を推進するために第二次大戦を利用したという見方がある
このような邪悪な国家は殲滅するべきか?
永久平和のための永久戦争
国際システム
上位権力が存在試合ので自分で守るしかないので、戦争を起こすしかない
鹿狩りの例え
腹が減った5人で鹿を狩ると約束するが
目の前にウサギが現れた
ウサギが現れても鹿狩りを全員がしなければならない
全員がそれをすると幸せになると信じなければならない