戦争
https://gyazo.com/313e04f5b8a063c266004371f7613aae https://www.youtube.com/watch?v=YciFKVb5R0w
小梅世代があっけらかんと描いていることが、救いだと思いました。僕らや速水世代だと過去の戦争論や米軍、赤軍(ソ連陸軍)の視線に囚われてしまうから、「回顧もの」になってしまうんじゃないかなと思うんです。でも、このマンガ版はそういうことがない。とても良いことだと思いました。
富野 僕の戦争の記憶といっても、空襲で防空壕に逃げたという記憶しかないんです。その空襲で向こう三軒両隣、何人もの人が死にました。戦争が終わって、小田原の上空を飛んでいるB-29を綺麗だな、カッコイイな、あんなに綺麗でカッコいいB-29に爆弾を落とされたら、負けるよねと思いました。そのときの思いがあったから、戦後の日本人は頑張れた。自動車で世界と競いあうところまできた。でも、今度はAmazonとFacebook、Googleにめちゃくちゃにやられてる。中国にもやられて、何もできない日本人は本当にしようがねえよなと思ってる。そういう時代感覚があるから、僕らの世代は『戦争は女の顔をしていない』を受け入れたくないし、考えたくもないんです。でも、小梅世代になると、戦争の記憶なんてないでしょう。まるで戦国時代の物語のような距離感で、この作品を書いている。近代戦でどのように女性が蹂躙されているか。それは男に犯されるような蹂躙ではないのよね。戦争そのものに蹂躙されているんです。そういう意味では、小梅けいとくんは偉い。これから死ぬまで、飽きずに、この作品をマンガ化して広めてほしいと思っています。
戦争は絵物語や映画にしたら面白いかもしれないけれど、実際にはもうやっていく余裕なんて、今の地球にはないんだよ
1941年生まれ
5歳ごろの記憶?
戦後も飛んでいた?
2020年は終戦75周年
当時10才の子供が85歳
戦争を経験した世代はほぼ全員死んだ
私たちは記録でしか戦争を知らない
人が死ぬということを知っていることと、目の前で家族が溶けたという衝撃は全く別だろう