世界の岐路をよみとく基礎概念
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国内・国際政治ともに不安定化する現代世界。直面する諸問題を深く考察するのに必要な基礎概念を整理し、最先端の議論や方法論を解説する。国民国家、ナショナリズム、民主主義、権威主義、国際秩序、国際紛争など全十二章。
はしがき
第Ⅰ部 国 家
はじめに
第1節 国民国家と暴力――概念と問題群
第2節 三つの問題群――近代国家形成・国民形成・対外戦争
第3節 なぜ人を殺すのか
おわりに
はじめに
第1節 ナショナリズム・エスニシティとは何か
第2節 ナショナリズム諸議論の展開
第3節 「辺境東アジア」の事例検証
おわりに
第Ⅱ部 政治体制
はじめに
第1節 民主主義の捉え方
第2節 民主主義体制の測り方
第3節 民主主義の数え方
おわりに
はじめに
第1節 権威主義の概念
第2節 議論の展開
第3節 類型化と連続性の発見
おわりに
はじめに
第1節 選挙に何が期待できるのか
第2節 なぜ有権者の選好に沿わない選挙結果となるのか
第3節 選挙の代表性を高めるために
おわりに
第6章 政治体制と経済成長……………中村正志
はじめに
第1節 経済成長に有利なのは民主主義か権威主義か
第3節 マレーシアとタイのケーススタディ
おわりに
第Ⅲ部 国際社会
第7章 国際秩序……………佐橋 亮
はじめに
第1節 国際秩序をめぐる議論
第2節 第二次世界大戦後の国際秩序
第3節 冷戦終結とグローバリゼーション
第4節 現代の世界政治
おわりに――世界政治の展望と構想
はじめに
第1節 基本概念の整理
第2節 国際紛争をめぐる学説の展開
第3節 国際紛争学の残された課題
おわりに
第9章 同 盟……………玉置敦彦
第1節 同盟とは何か?――概念の定義
第3節 同盟政治論の現在――事例と史料に基づく理論的発展の模索
おわりに
はじめに
第1節 軍縮の概念と考え方の変容
第2節 核軍縮をめぐる論点の整理
第3節 核軍縮から廃絶へ――前進の可能性と限界
おわりに
第Ⅳ部 方 法
第11章 ベイズ統計モデルを用いた政治データ分析……………白糸裕輝
はじめに
第1節 ベイズ統計モデル入門――多数の世論調査を集約して選挙結果を予測する
第2節 ベイズ測定モデル――多数の観察値から概念を抽出する
第12章 政治学における質的分析……………向山直佑 はじめに
第1節 「自己防衛」としての質的方法論
第2節 方法論者の独り歩き
第3節 質的研究の強み
おわりに
あとがき
索 引
編者・執筆者紹介