共和党の予算案2025
"I was disappointed to see the massive spending bill, frankly, which increases the budget deficit, not just decreases it, and undermines the work that the DOGE team is doing," Musk said.
下院共和党が深夜に「悪魔の予算」を強行可決。貧困層の支援カット+金持ち減税の穴埋め失敗で金利も急騰。
もし良識ある議会なら? 痛みゼロで出来る4手をまず打つ。
1. 金持ちの未納税6000億ドル/年を回収するためIRSに人員と資金を戻す。
2. メディケア・アドバンテージの健康状態“水増し”請求を止め、10年で1.3〜2兆ドル節約。
3. 多国籍企業の利益飛ばし(アイルランドなどへ)を封じ、年700億ドル超を取り戻す。主要国と協調すれば効果倍増。
4. 2017年トランプ減税を全廃。経済効果ゼロの金持ち優遇を撤回。
これだけで財政はかなり健全化、中流以下は無傷。
こんな“楽勝メニュー”すら拒む人たちに「財政責任」を語る資格はない。
共和党が進めている予算案は「貧困層から金を奪って富裕層に配る法案」
減税総額:約3~5兆ドル
財源
メディケイド(低所得者向け医療)の史上最大級カット(最大8000億ドル)
フードスタンプ(SNAP)の4分の1削減(1食あたり$1.67まで減)
学生ローン返済猶予の厳格化
→ これらで何百万人が保険喪失・飢餓増加へ
財政的にも最悪
「財政ギャップ」(債務を安定させるのに必要な調整幅)が50~100%悪化 「現時点の債務残高(例:GDPの100%)を、将来もGDPの100%に保つには、どれだけ赤字を減らす必要があるか」
現状でも「GDPの2.1%分の赤字を恒久的に減らす必要がある」とされている。共和党案ではそれが3~4%に拡大する
よって、 必要な財政調整量が50~100%増しになる
増加分:3 - 2.1 = 0.9%〜4 - 2.1=1.9%
増加率:0.9 / 2.1 ≈ 42.9%〜1.9 / 2.1 ≈ 90.5%増
「GDPの1%」= 数兆ドル規模
財政ギャップが1%広がるごとに、必要な恒久的な増税 or 支出削減額も数兆ドル必要になる
借金は「G>R(成長率 > 金利)」なら怖くない
GDPが年5%増えて、金利が3%なら、実質的に借金の比率は減っていく
しかし、トランプの政策で(G>R)が崩れるかも
G(成長率)が落ちている(関税で供給網が崩壊、物価上昇で消費減)
共和党は支出を削っているように見えるが、成長率を下げる政策(福祉削減、インフラ非投資)
一方でR(金利)は上がっている(インフレ+信用低下で国債利回り上昇)
DOGEは表向きは「無駄削減」でも、実態は「自分たちが嫌いな機関だけ潰す」 重要サービスの恣意的な停止(例:ヘッドスタート助成金、メイン州だけゼロ) 全国的に昨年比で37%助成が遅延。中でもトランプ政権がメイン州の知事と対立している「メイン州」は助成金配布額が0
問題
助成金の遅延・削減は、直接的に貧困層の子どもたちの教育と保育を破壊する
連邦予算は法律に基づいて公平に配分されるべき。人の支配 指定された予算を実行しないのは「インパウンドメント(不正な予算執行拒否)」とされ、連邦法違反の可能性
不正検出部門の人員削減(医療詐欺の取締担当がレイオフ)
6月にも法案が成立する可能性あり
表では「財政健全性が重要」と言いつつ、裏で巨額の赤字法案を進行中
前回の減税(2017年)でさえ非常に不人気だった。今回は今回は減税+福祉削減がワンパッケージなので反発はさらに激化の可能性大