「けしからん」リスクが許容できない弱点
登(登大遊)氏の見立てでは、日本の大企業には世界と比較して勝るとも劣らない、優秀な若い人材や設備などがそろっている。しかし、GAFA(Google、Amazon.com、Facebook、Apple)のようなプラットフォームを生み出せる人はあまりいないとみている。 その理由について、登氏は「日本の大企業に、若い人のアイデアを生かせる環境がないことだ」と指摘。日本企業が一皮むけるためには、若い人による独自のプログラミングや実験を黙認したり、ネットワークを自由に使える土壌や環境を整えることが重要だと説いた。
これらの過度なルールを組織内に制定すると、ICT 能力が絶望的に低下するのでしょうか。それは、若手 ICT 人材の有するレピュテーション (評判) ネットワークで、その組織に優秀な ICT 人材が滅多に志願しなくなり、代わりにいわゆる GAFA や技術系スタートアップ企業等に行ってしまうことが要因です。...限られた人生の中において、貴重なキャリアや時間を無駄にしたくないと考える学生は、熱心に情報収集をし、評判を収集し、シビアに各組織を評価して、自律的で試行錯誤を許容する環境がない企業は真っ先に敬遠します。
例
平均的には、1人あたりGDPや賃金で見られるように、日本はアメリカの6割程度だ。しかし、先に見たように、高度専門家の給与格差は、それよりずっと大きい。この原因は、日本の給与体系にある。
問題の基本は、年功序列、終身雇用的な日本の給与体系が、高度専門家に適切かどうかということだ。 給与格差
初任給
「令和3年賃金構造基本統計調査の概況」(厚生労働省)によると、新規学卒者の賃金は、大学院 で月253.5 千円だ。年収では304.2万円になる。このなかには医学部も含まれているので、それを除けば、もっと低いだろう。
アメリカの一流ビジネススクールではどうか? スタンフォード大学の場合、初任給の平均が年16万ドルだ。1ドル=135円で換算すると、2160万円になる。金融関係だと、最高が40万ドル、5200万円にもなる。これは、基本給であり、このほかにボーナスやストックオプションがある。
転職
日本の転職サイトBizReachを見ると、転職後の平均年収は、30代で840万円、40代で960万円だ。他の転職サイトを見ても、IT技術職の求人で最高給与は1000万円程度だ。
一方、アメリカの転職サイトlevls.fyiによれば、グーグルのソフトウェアエンジニアの最高クラスでは、年収112.5万ドルだ(うち、基本給が32.7万ドル、ストックオプションが69.8万ドル、ボーナスが10.1万ドル)。1ドル135円で換算すれば、1億5188万円になる。
GoogleはJapanでも初任給で1000万越えるからなー
自動翻訳で言語の壁が低くなる