SoundQuest
自由派音楽理論という一般的な音楽理論ではない音楽理論を学習できるが、一般的な音楽理論も内包する 歴史
古典派
~1950 ジャズ理論
ジャズ・ポピュラー理論(コード理論)
一般に言われている音楽理論はクラシックかジャズの理論を簡略化したもの
即興が前提
型と代理の理論
現在の音楽は型がない進行がある
ジャズ・ポピュラー理論はポピュラー音楽のための理論になっていない
ポピュラーとは
歌メロ前提、完全自由型
ゼロから作曲
基本的な和音での表現
etc
自由派音楽理論
禁則なし
一般的な音楽理論の内容は包摂する
既存の用語はそのまま流用
独自理論は明記
学ぶ側優先のカリキュラム
学習負担の分散
既に学習を終えた人からみると洗練はされていない
イテレーティブなアプローチ
音楽理論とは何か
音楽理論のテキストを見ると、4種類ぐらい比重が置かれている
記譜法
音楽史
音楽理論
作曲に直結
音楽理論
一口に行っても数学みたいに広範
内容は3つのレイヤー
1. 音の名前
コード
進行
拍子
など
2. 音の用法
コードが楽曲の中でどのような役割を持っているのか
切なさを表現するコード
東洋風に聞こえる音階
夏っぽさを演出するリズム
など
作曲家の武器
3. 音楽の様式
ジャンルの様式・アーティストの特徴
基本となっている音階はこれとかこの進行は使わないとか
J-POPの音楽的特徴
クラシック音楽の様式
用法の使い方?基素.icon
興味のないジャンルを知っても無駄になる(クラシックの禁則は他のジャンルでは破られる)
ルール
著者の主張「ルールはない」
音楽史を紐解く
ピタゴラス学派がドレミファソラシドを発明
キリスト誕生
AD 800-1200
宗教音楽の隆盛
斉唱から合唱へ
AD 1500 和音理論の芽生
教会音楽の父 バレストリーナの曲(和声音楽の始まり) コード理論の源流
ザルリーノ
音響学の研究
ブロサード
1722 ラモー「和声論」
現代コード理論につながる発想
過渡期で記号化は進んでいない
宗教音楽の側面が強いので神秘的なものもある
歌劇も発展
作曲家のビジネスモデルが大衆指向に
印刷技術の発展
社会情勢の変化
宗教音楽から大衆音楽へ
古典派の理論はベタ。「お約束」
1800年代 ロマン派
クラシック音楽の複雑化
古典派が王道だったのが、徐々に崩されていく
現代につながる古典派理論の完成
音楽学者の研究
フーゴー・リーマンによる音の記号化
ラモーから150年
1847 リスト Hungarian Rhapsody No.2 1858 Offenbach Can Can
https://youtu.be/4Diu2N8TGKA
https://youtu.be/a2b_uhenJ7Q
1900年代
ピアノ曲は現代音楽と区別つかない
クラシックは前衛音楽になってくる
独自の音楽理論。古典派理論(ベタ)との決別。
レコードの普及
1800年代末から始まったジャズが大衆音楽理論をリード
特徴
即興演奏
濁った和音の許容
頻繁な転調
Anthropology
前衛的な演奏とデタラメを区別するため、理論的枠組みも発展した
素人耳にはわからないのでデタラメなものが評価されてしまう可能性があった
「理論がわかってない」人を批判できる?うまくいったのだろうか?基素.icon
即興演奏はルールを決めないとうまくいかないので、ジャズではルールが増えた
1950年代までに理論の発展がおおかたおわる
ロック
1960年代 ポピュラー音楽
ビートルズ
大衆音楽はジャズからロック・ポップスに
ジャズはさらに前衛的に
マイルス・デイヴィス
1960年代以降はポピュラー音楽の理論はほぼ進化していない
理論を発展させたクラシックやジャズと決別しているため
テクノなども生まれたが
ここまでのまとめ
音楽理論は大きく2つ
古典派理論
万人が聞きやすい音楽の方法論
モダン・ジャズ理論
複雑な転調や即興演奏の方法論
ほかにもいろいろ派生理論はある
バークリー・メソッドはジャズ理論の亜種
基素.icon
クラシックから始める方が学習者は学びやすそう(学生時代にジャズの教本からはじめて速攻挫折した)
普通の音楽理論
ジャズ理論と古典派理論のちゃんぽん
ジャズベースにクラシックの基礎を抜粋
クラシック or ジャズをそのままポピュラーと言っている
ルーツ不明のまま伝言ゲームが起きている
江戸時代のベタ(古典派理論)が「1000年の叡智」になったりする
ポピュラー音楽理論の形式は標準化されていない
ジャズとクラシック、両方に共通する理論はあるので共通部分はある
ポピュラー音楽をジャズ理論、古典派理論から読み解く
どちらからみても禁則だらけになる
正確にいうとジャズは禁則とはいわず、「逆行」「弱い」という(弱いとどうなのかの説明はないらしい)
古典派の標準的な進行で作り直すと
美しさ追求なので現代ポピュラー音楽を聴いていると、聴き映えが面白くない
理論を学んだけど使わなくなる
ジャズで作り直すと
複雑すぎる響き・展開に聞こえる
クラシックやるなら古典派理論が最強
コード進行同じでも、楽器編成や曲調がクラシックにあえばハマる
ジャズやるならジャズ理論がぴったり
ジャンルによって音楽理論は変わる
200年以上前に作られ、60年以上更新されていない理論をそのままポピュラー音楽に当てはめるのは無理がある
音楽理論の価値
音の名前
アートは自然の模倣だが、音楽は自然を模倣できない
作曲はとっつきづらく、成長しづらい
音楽は言葉で批評しづらい
実際にやってみると、めちゃんこヘタクソなピアノ曲が、音楽理論を知らない状態では言うほどひどいのって感じになる
基素.icon
全く暗い曲にはなっていないと思うが、そんなにひどい感じはしない
語彙がないと
なにがダメなのか言語化できないので、改善ができない
模倣すらできない(にてるの?にてないの?)
記憶ができない
「この展開がおもしろい」とか記憶できない
音楽理論を使うと、音に名前をつけて、記憶することができる
音の用法
巨人の肩に立つ
時間が節約できる
効果的な音の使い方のデザインパターン
音楽の様式
ジャンルの違い
J-Popと洋楽のコード使いの傾向の違い
民族調、クラシック調、とかは学んだ方が早い
馴染みのないジャンルを理解して取り入れることができる
EDMとかパンクロックはコードがシンプルでメロディの節回しも決まっているので音楽理論なしでも曲がつくれる メリットはわかった。どの流派を学ぶか?
古典派理論もジャズ理論も(ポピュラー音楽をやるためには)思想が古いので学習効率が悪い
ポピュラー音楽の手法を研究
それぞれのジャンルにあった表現を選ぶ
古い不要な知識をカット
後からジャズや古典派を学んでいける
歴史的発展と逆行してるから難しいんじゃないの?基素.icon
分厚いメロディ理論
まだ一曲も作ったことがないという人は、本当に簡単なものでいいので、まずは「自分の曲を完成させる」という経験を積むべきです。それは歌モノならメロディだけのa cappellaでいいし、器楽曲ならスマホアプリの簡易的な作曲で構わない どこまで学ぶか?
基本軸
制作
学習
研究
耳コピ
コード分析
基本的な目安として、一つ作曲に生きる知識を覚えたら、それを活かして一曲作るというペースが最低限あって然るべきです。何らかの知識事項を手に入れたことに飽き足らず、そのまますぐ次の知識項目へと進むような行為は、知識に対して実体的・音響的な感覚を与えるチャンスを奪ってしまうものですからね。
Ⅷ章までの知識を「なぞった」だけの人間と、Ⅰ章の内容をきちんと理解し「体得した」人間とだったら、絶対に後者の方が良い曲を書きます。ドンドン先へ進んでいくのではなく、学んだことを制作で活用しながら、ゆっくりとバランスよく進めていくことを推奨します。
SoundQuestの構成
メインパートは3つ
コード編
メロディ編
リズム編
章の難易度が等しくなるように設計されている
たどりの決まりはないが、依存性はある。冒頭で説明する
メロディ、コードはジャンルごとに有用性が変わるので、重要度が目安として示される
メロディ・リズムよりコードの方が難しい
ゴール設定
これが書いてあるのが神
Iまで読んだらシンプルな電子音楽を作ってみよう
ギターの弾き語りをしたいのでIVまでやろう、とかがわかる
シンプルなこーどならIだけでOK
合唱曲とかはだいぶ音楽理論を理解しないと作曲できない難易度がたかいのだな、というのがわかる
進め方がどうであれ、最も重要なことは、急がないことです。もし本編を完全制覇するなら、普通に4年は全然かけていいですし、それまでに曲も100曲は作っていないとおかしいくらいです。
準備編
曲の構造
メロディ
ウワモノ
和音がなくても(コードがなくても)成立する曲はある
低音部
ドラム
ドレミはB.C.1000ごろのラテン語の聖歌の歌詞がルーツ。イタリア人の発案
ポピュラー音楽ではABC..を使うのが一般的
音の並びのこと(ドラミファソラシド)
曲は中心となる音階を持っている
展開するときは音階をかえる
音の中心
認知されるもの
流動的で曖昧
いきなり曖昧で困った基素.icon
フレーズの始まり/終わりの「長めの音に多く使われている音」が中心に認知されやすい
中心を感じるのは大事
メロディラインが
安心感があれば中心音という逆の理解しかできない……
中心音に着地しないと浮遊感がある
Around the worldだったら around the worldのところが中心音?
なぜドレミファソラシドだとドが中心になるの?フレーズによるんじゃないの?
ドレミファソラシドとラシドレミファソラの音階の印象の違いはどこから来るのか
メジャースケールなら中心音をずらしてもそっくりに聞こえる
メジャースケールの中心音を2つずらすとrelative scaleのマイナースケールになる
keyに対して相対的に当てられたドレミ
実際の絶対的な音を表すドレミではない
key nのtonicをドにして、あとをレ、ミ...と続けていく
正確にはメジャースケールはド、マイナースケールはラ