綺麗なイラストの飽和
初稿 2023/1/1
文脈
コミケで(コミケでなくても良い)、自由に描いたイラストを売るハードルは高いのではないか?と思ったのがきっかけで考えた
Skebなどのクライアントワークは全く別物なので議論の対象外
綺麗なイラストは飽和している
飽和とは金を出すほどの価値を創出できないぐらいにコモディティになっているという意味 10年前に比べたら10倍ぐらいうまい人がいる印象
一方で需要は10倍にはなっていない
人口や露出から考えて
飽和した世界で価値を創造するには何が必要?
C101でサークルを見て回ったときの素直な感想として 壁サークル以上は自分の好みは別として、ほとんどどこも人気が出る絵柄だと感じる
お誕生席のサークルでも、体感20%程度が絵単体で魅力的
初見の人にイラストだけでひきを作る場合、それぐらいの程度の能力が必要になると見なければいけない
作家性とは何か?
本を最終的な人にとどける素朴なモデルを考える
https://gyazo.com/2e26a8f1f42dfe3b60ffa19b2dc06ca4
図:一番左の潜在顧客ががいくつかのフィルターによって減少して最終的なdeliveryが決まる
客を集め、客がそれぞれ価値観でフィルタされて、最終的に買ってもらえる
deliveryするためには、潜在顧客の数を増やして、各ステップでの減少を減らす必要がある
集客は最終的に手に取ってもらえる人の数(delivery)の観点では最も土台になる 集客に寄与する要素
マーケティング
良い企画・良いディレクションは人を引きつける
ディレクションは集客を生むが、それは作品がいいから集客できている。「作品がいいから」という理由は作家性ともいえるかもしれない
生産力
生産力が高ければ認知を高めやすく集客しやすいし、試行錯誤を繰り返すことが出来る
作品の品質の要素
集客に関わっていた規格の要素は作品の質の要素そのものでもある
こう考えると、良い作品を作ることは良い集客ととても関連している
認知されてはじめて作品そのものでの勝負になる
作品の力が突き抜けて高ければ、口コミで集客する可能性があるが、はじめはそんなことはおきないので宣伝が基本になる そもそも作品の力が大きいところは宣伝もちゃんとやっている
品質が高くて宣伝をまるでやらずに売れているものを私は知らない
実力が形成されるまでには長い月日を要するので、継続しつつ並行してやったほうがよいだろう
独自の世界観の作り込み、作品解釈
独創的なストーリーの漫画
漫画を描く人はイラストを描く人より少ない
持久戦で即座に承認欲求は満たされない
創作への狂気がより必要
ストーリーは単体の絵よりも記憶に残りやすいと思う
言語で説明可能だから?
3年間Aをやれば「Aの人」
10年間Aをやれば「Aの第一人者」
ファン活動だから売れなくてもいいという気持ちでやるなら全く問題にならない