良い戦略、悪い戦略
どれ(リンクを)
なぜ触れたか
mtb_beta.icon「執筆中の本について書いていることを考えている中で、「これは一般的には戦略と呼ばれてるのでは?」と思った どんな本か
戦略について書いている本
戦略論に関するすごい人が書いている本
様々な企業の良い戦略や悪い戦略を紹介している本。
気になった箇所
P269「エントロピーは、大雑把に言えば、不確定性や無秩序の度合いを表、熱の移動などの変化に伴って増大する。(中略)孤立した系では、エントロピーは必ず増大し、絶対に減ることはない。これを企業経営に置き直すと、組織は長い間に必ず秩序が緩み焦点がぼやけてくる。」
P129「慣性とエントロピーは、戦略にとって重要な意味を持つ」
P271「組織の完成は、大きく三種類に分類できる。業務の完成、文化の完成、委任による完成である。」
P285「エントロピーは戦略コンサルタントにとってありがたい存在である。破壊の元凶であるエントロピーが存在するからこそ、どの企業にも生い茂る雑草を取り除くために、コンサルタントの出番が回ってくる。」
P316「人間は自分の思考を意思の力で完全にコントロールすることはできない。そのことに気づくのは、たとえば、危険や病気や死について塾講すべき時にどうしても考えられない時である。」
P318「良い戦略は、これはうまくいく、あれはうまくいかない、それはなぜか、といった実際的な知識に基づいている。」
P317「アノマリー(異常)とは、定説や常識から逸脱した現象を意味する。ある種の人々にとってアノマリーは苛立たしい頭痛の種だが、別のタイプの人々にとっては何か貴重な手がかりを得られるチャンスである。」
P343「カーネギーはリストそのものから何かを得たのではない。リストを作るという行為が重要だったのである。」
P345「戦略的になるということは、近視眼的な見方をなくすということである。」
P354「目先のことや最初の思いつきに惑わされずに自分の考えを導いていくためには三つの習慣をつけると良い。第一は、近視眼的な見方を断ち切り広い視野を持つための手段を持つこと。たとえばリストはいい方法である。第二は、自分の判断に懐疑を提出する習慣をつけること。自分からの攻撃にすら耐えられないような論拠は、現実の競争に直面したらあっさりと崩壊してしまうだろう。第三は、重要な判断を下したら記録に残す習慣をつけることである。そうすれば、事後評価をして反省材料として活用できる。」