二次創作における嫌儲思想
のガチアンチ
トータルでは、一次創作と二次創作に線引きがあるとすれば著作権だけであり、著作権法は営利か否かを判断基準に持っておらず、かつ一次創作を有償にすることは全く問題ないのだから、別にいいだろ、と思っている
(注:権利元が営利目的の二次創作を認めていない場合もそれを無視して良いと書いているわけではない)
「二次創作禁止」における非営利目的の二次創作と、「営利目的の二次創作禁止」における営利目的の二次創作は、悪さが同じ
営利目的であることを特別視しない、と読み替えた方がいいかも
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そもそも、人の気持ちを動かすような高い水準のアウトプットには、対価が支払われて然るべきである
矜持として無償でやるのはかっこいいが、それは他人に強いるものではないでしょう
金にならないからやめてしまう人がいるんだけど、それが「二次創作で金を稼いじゃいけないから」という思い込みだったとしたら悲しい
金にならないから人が離れていく界隈というのを知っているからなあ
それでも残る人の狂気がよいのだ、とする主張はわからないでもないが、そこから「だから見返りを得られることなくあれ」導くのはおかしそう。
「著作権としてどうか」ということと「お行儀としてどうか」ということは根本的に異なる
著作権法は営利目的かどうかということに判断基準を持たない(無償だろうと法的な線引きを越えていれば違反はしている)
ガイドラインで営利目的のみ禁じることがあるが、それは「同じ著作権違反のうち、この知的財産については営利でやらないでほしいから」以上のことはない
その理由はまちまちだろう
ライセンスひとつとっても商用可/不可があるようなもの
「公式と勘違いされると困る」は管理者が著作権法を行使する大きな理由になるが、これも「利益が出ているかどうか」よりも「たくさんの人に知れ渡っているか」の方が大きいでしょう
ドラえもん最終話同人誌問題はWikipediaの記載によれば15,000部出荷、13,000部を売り上げたらしい
ヤバ
絵柄寄せすぎてて問い合わせとかもあり、「想像していた以上に深刻な事態」となった
ドラえもん最終話同人誌も多くの人の目に触れなければ怒られることはなかったでしょう
パロディであることが明確であるようにすることもかなり重要
いっぽう「お行儀としてどうか」は理解できるが、これも個人の思想でしょう
無償だったらお行儀がいいことになるのかよという気持ちもある
罪のない(その人から攻撃される謂れのない)人間を攻撃して盛り上がる方がお行儀は遥かに悪い
「不利益を被った」と判断できるのは権利元だけなのだから、「迷惑である」ことを外野が規定するのはおかしい
「同人ゴロ」「イナゴ」という単語
もとの知的財産に対する理解が足りなくてそのファンが怒る、という構造は理解できる
しかし、これに愛があるかはわからない
愛はあるけど拙かったからミスがあるパターンや、愛はないけどトレースや解釈の水準が高かったから精度が高くなっているパターンもあるでしょう
愛の有無よりもアウトプットの精度が怒られるかどうかに依存しているとするなら、冒頭の「高い水準のアウトプットには対価が支払われて然るべき」をむしろ補強しうる
お金が絡むとそれ目的の人が入ってきて困る、という主張がある
言いたいことはわかるけど、それは「理解度の低い二次創作をやって欲しくない」というだけなのではないでしょうか
ジャンルをコロコロ移る人に対しても言われることがある
これ理不尽すぎる
長くそのジャンルに居座ることも好きであることが伝わる姿勢でしょうが、その瞬間好きなものを扱う、という素直さが通らないのは偏った考え方すぎる
長く居座らないとイナゴ扱いされるからポーズ取りのためにそのジャンルに居座ってる人とかも絶対いると思うんだけど
↑みたいなものは邪推にすぎないので、扱うジャンルがコロコロ変わるサイドに対する邪推もまた勝手に言ってるだけやんと思う
結局のところ立ち振る舞いでどう感じさせるかが全てであるということは、明文化されていないルールを基準にして怒っているようなものであり、不健全でもある
ただマナーが悪くて怒られている人はあんまり二次創作とかは関係ないでしょう
そもそもとして「元作品に敬意がある」と「二次創作で利益が出ないようにする」は、実はイコールではない
「勝手に拝金主義だとする方が失礼」という発想がない人がいます
そもそも金がないと生きていけない社会なのに拝金主義って悪いものだとされてることが気に入らないけどこれは別の話や
あんまり別じゃないかも
金を稼ぐことが目的になってはならないという風潮がある
日本古来の著作権意識であるというほかなく、コミッション文化が存在する海外の影響もあり、Skebなどのサービスが展開されてきている
Skeb(スケブ) 二次創作についてお問い合わせをいただくことがありますが、権利者以外が二次創作の可否を決めることは、同一性保持権の侵害であると考えており、サービス内の表現の自由を不要に制限しないためにも、一律に禁止するようなことはしません。
同人誌即売会において、同人誌の販売を「販売」ではなくて「頒布」という動詞を用いている
これは建前であり実態を伴っていないでしょう
同人誌への掲載については、これまで一部を許可して参りましたが、同人誌は「配賦するもの」から「販売するもの」という概念に変わってきているため、都度判断することが難しくなっています。今後は一律不許可とします。
引退馬協会の撮影・取材のガイドライン
頒布してるはずの即売会だってみんな「完売」とか言うやんね
というか、多かれ少なかれ創作にはモチーフや源流がある
限りなく二次創作だろうという一次創作もある
清水義範はパスティーシュで金を稼いではならないのか?
二次創作的であっても高い創造性が認められることも多い
「二次創作っぽさ」自体、かなり多くの場合グラデーションだと思っている