2021年2月中旬期グレードフェス所感
当期のグレードフェスについて、kinzokuseitarai.iconの個人的な感想を交えつつ語ります。 今期はグレード7にてプレイしていました。
ルール
判定期間:2021/02/10~02/19
流行
1位:Vocal
2位:Dance
3位:Visual
ルール変更
審査員の影響力を調整
グレ7:231
審査員が満足するのに必要な興味値を調整
グレ7:2520000
所感
今期はバレンタインデーということで、バレンタインスペシャルコミュが各キャラ2種類(あげる方・もらう方)が公開されました。前期のバレンタイン準備コミュと併せて各3種のコミュが提供され、各々担当アイドルとのやり取りに狂ったり悶絶したりされたかと思います。kinzokuseitarai.iconの担当はpSSRでの特大コミュだったので無事死亡しました。ありがとうございました。
kinzokuseitarai.iconは登頂勢ではないので、主にDaかViのアルスト編成でLv.15前後で野良周回して、3日くらいで終わらせてます。 今期併催のガシャは「wai-wai valentine! 甜花・めぐるスタンプガシャ」でした。
https://gyazo.com/cfcbc197ae0ef910304a64a7d3d874bf
ライブスキルは無凸Vi3倍+メンタルダメージ10%CUT(3T)、4凸Vo4.5倍+メンタルダメージ20%CUT(3T)と、恒常の標準性能のアピールにダメカの追加効果が付いている形です。両者ともリンクアピールでリラックス効果15%付与の追加効果が得られます。
追加効果のダメカが今のところ微妙ですかねー。
なんてことを書いているんですが、今期ちょっと事情が変わりました。
グレフェスでの審査員の影響力が(おそらく今期から)上昇しています。つまり、ダメージ量が増えているんですね。この変更によって、kinzokuseitarai.iconの中でダメカへの評価が一転しました。 基本的にアルスト編成はメンタルが多いほど高威力となる渾身アピールを多く所持している関係で、ダメージ=デバフとなってしまうのですが、これまでViアルスト編成ではパッシブやリラックス効果によって回復が追いつかないということはほとんどありませんでした。ですが、今回の甜花は4凸スキルがVo特化であるため、Voアルスト編成での使用が想定されます。 現状のVoアルスト編成は回復手段がViアルスト編成ほど多くなく、主にメンタルが74%を下回ったときが発動条件である「【夏空への挑戦】桑山千雪」の1凸パッシブに頼る他ない状態です。シャニマスの渾身アピールはメンタル50%で最低火力となるような調整がなされているため、メンタル80%代でも意外とアピール倍率が落ちます。 「【サマーハニー・シーズン】桑山千雪」の無凸ライブスキルである渾身Vo4倍アピールを例に取ると、メンタル50%以下の最低火力時はVo0.8倍となります。このアピールをちょうどメンタル80%のときに打つ場合、火力はVo2.72倍となり、なんと3倍を下回るんですね。アルスト編成におけるメンタル管理が如何に重要なのかご理解いただけたでしょうか? なので、ダメージを受けないのであればそれに越したことはありませんし、仮にダメージを受けてしまう場合でも、それを軽減する手段があるのであれば積極的に採用したいところなのです。審査員影響力が上がってしまった今、アルスト編成におけるダメカの評価はもう少し向上すべきかと思った次第です。 パッシブスキルには無凸VoVi10%UP、1凸思い出ゲージ20%UP+メンタルダメージ30%CUT、2凸思い出ゲージ25%UP+メンタルダメージ50%CUT、2凸VoVi10%UPの4種があります。ここ最近の恒常pSSRのカードはパッシブ3種だったのですが、この件については後述します。
無凸と2凸の弱パッシブはともかくとして、2凸の思い出ゲージUP+ダメカのパッシブが非常に魅力的です。条件が3ターン以前で確率40%と激甘かつ優秀なゲージUP率を誇ります。早いターンから25%も思い出ゲージが溜まるパッシブは、思い出ゲージ加速の申し子である凛世のカードでもほとんど無く、ダメカがあまり邪魔にならないVoノクチル編成での使用も想定できます。「【杜野凛世の印象派】杜野凛世」などの初期pSSRと違って、7%UPなどの弱いパッシブを取らなくて良いのも魅力の一つですね。 1凸パッシブの方は条件が「メンタルダメージCUTが付与されている場合」なので、甜花のスキルもしくはスペ甘奈の4凸スキルを打つことで条件を満たすことができます。このパッシブを発動させたいかどうかは編成の方針や立ち回りにもよるので、必要に応じて取得する感じですね。や、でもVo上限取る上で絶対取ることになりますねコレ。
思い出アピールは渾身Vo2倍+リンク渾身Vo2倍の追撃、要するに最大Vo4倍追撃になります。こちらは、「【叶えて☆ゴールドフィッシュ】大崎甘奈」の思い出アピールと同一性能となるため、Voアルスト編成の現状のセンターは金魚甘奈かボンボン甜花の2択になりました。この2択については、編成方針に大きく関わる部分でもあってちょっと書ききれないため、本記事では省略します。 (kinzokuseitarai.iconは70連で引けました)
https://gyazo.com/2a33e1b03d77119b24c76e121a00c420
サポートスキルはボーカルマスタリーSP、ユニットマスタリー体力、ユニットマスタリーVoを所持しています。VoマスSPはLv.16と「【お菓子なティータイム】大崎甘奈」と同水準、それに加えて2種のユニマスが非常に良いですね。イルミネ育成の際に、「【水面を仰いで海の底】風野灯織」や「【泡沫の石たちに乾杯】櫻木真乃」などのユニマス体力持ちと一緒に行動を続けることで、体力の減らない育成が可能となります。育成中にお休みを挟まなくても良くなるため、イルミネ育成に限っては32週フルでレッスンに専念することができる可能性が高まりました。そのことからも、今回のめぐるは恒常sSSRの中では非常に強い部類になります。 パッシブスキルはここ最近の恒常sSSRのVo特化カード配置に、2凸VoDaVi40%UPの3色パッシブが特徴となります。この2凸パッシブ、発動条件が ”イルミネ全員がライブに参加している場合” となっているため、イルミネ以外の編成では発動しないようになっています。恒常でも強い倍率のパッシブを導入させつつ、使用条件を絞ることで汎用性を狭めるのはカード設計としては分かりやすいですね。 4凸ライブスキルは Vo3倍+Vo30%UP(3T)+DaVi15%UP(3T) と、少しVoに寄った全色バフ付与の追加効果付きのVoアピールです。イルミネはバフ付与が他のパッシブの発動条件になっていることが多いので、これ1枚でその条件が満たせるのは良いんですが、それならpSSRの固有札でも良いのでは?という感じもしますね。 (kinzokuseitarai.iconはまだ引けてません)
グレフェス
感想の前に更新情報についてですが、今期から興味操作系の効果の表記が倍率に変更となりました。
興味UP・DOWNのスキルはこれまでパーセント表記だったのですが、その表記のくせに効果は乗算だったため、重複した場合の効果量が非常に分かりにくいものとなっていました。特に、最近追加された「【プリティ・スイート】園田智代子」や「【日刊ウィズ・ユー!】小宮果穂」は、遅効性興味UP効果のために継続ターン数の短い興味DOWNと長い興味UPが同時に付与されるライブスキルを持っていますが、プリティスイートは興味50%DOWN+興味100%UPだったのが興味0.5倍+興味2倍に、日刊果穂は興味20%DOWN+興味25%UPが興味0.8倍+興味1.25倍に表記変更されています。 カード効果の数値設定がパーセント基準で行われているため、少し違和感がある表記もいくつかありますが、kinzokuseitarai.iconとしてはこれで幾分かは読みやすくなったと思っています。乗算効果なのも分かりやすいですし。
さて、今期の環境ですが、グレ7は審査員興味値が252万フラットで、影響力が231とこれまでの通常ルール時に比べ1.5倍の口撃が飛んできます。お知らせの書き方からして、これが今後の通常ルールになりそうです。
渾身アピールのViアルストが非常に強い現状だと、カードをナーフすることなく環境落ちさせるには単純にダメージ量を増やせば良い、というのはとても分かりやすいですね。特に「【見果てぬ先のアヴァロン】大崎甜花」未所持のViアルストだと回復手段に乏しいため、運が悪ければ深刻な火力不足に陥るようになったのではないかと思います。 興味値については、グレ7は全体的に対面編成の火力がバカ高いので、正直252万でもちょっと足りなかったりします。320万フラットくらいがちょうど良いんじゃないかなー。でも、上のグレードに合わせて下のグレードを同じように調整すると、割を食うのは下の層なんですよね。グレフェス調整担当めっちゃ大変そう。何やっても文句言われるだろうし。
というわけで、今期は3~4ターンでフェスが終わる高速環境でした。マッチングによっては2ターン終了もあったのでもうむちゃくちゃですよ。
前期がVo有利かつアルスト封じの審査員先制口撃ルールだったため、今期のグレ7はそんな環境でも残留・昇格できた本当に強いアルスト編成と、異様に増えたVo特化編成とのマッチングで、VoVi両審査員の早退をどう捌くかが課題となりました。 kinzokuseitarai.iconが主戦力として使用しているViアルスト編成は別記事(参照:紅葉千雪センターVi極アルストロメリア編成)があるのでここでは省略しますが、Vo有利ルールを制して残留・昇格してきたVo特化編成にはかなりのバリエーションが存在します。簡単に紹介すると、以下の通りです。 咲耶以外の火力は大したことないが、興味DOWNによってこちらのアピールを通さないようにしてくるのに向こうは貫通して普通にアピールを通してくるので非常に厄介
興味UPは運がいいとこちらの味方にもなる
バフ消去による高火力思い出アピールが魅力的
(属性均等なマッチングなら)DaやVi特化のストレイ編成よりも現状頭ひとつ抜けていると思う GRAD未実装の割にグレ7でもわずかに通用するポテンシャルを持ったやべー奴ら
こんな感じで、現在のグレ7でマッチングするVo特化編成は様々なシルエットで登場します。
いくら早期ターンの火力が高いViアルストといえど、ここまで強力なVo特化編成が揃ってくると、普通に押し負けることも多々あるんですよねぇ……。これらの編成が、それぞれ1人は全体アピールを持っているのも環境加速の一因だったりもします。 なので今期は、Viアルストの他にそれぞれのVo特化編成に対してどのように立ち回るかを考えるのが非常に難しくなったシーズンだと思います。 そんな感じで、VoVi審査員の興味値が伸びやすい環境ということで、その隙間を縫うように立ち回れるDaストレイ編成もかなり健闘していたように感じました。Daストレイは未だカードプールが少ないなりに、「【夜夜中ワンダーラスト】田中摩美々」のDa100%UP背水パッシブや調整用の4凸札、「【数・数・娘・娘】幽谷霧子」のDa150%UP背水パッシブを上手く駆使することで、勝てる盤面を作りやすい編成だと思っています。ただまあ、エアプもいいとこなので、このあたりは実際に使用している人の感想を聞いたほうがいいかもしれません。 とはいえ、今期の252万環境は、Da担当「【NOT≠EQUAL】三峰結華」の2ターン決着編成でも通用するものだったので、TOP100の中にはCランクやBランクのセンターがちらほらと見受けられました。 審査員影響力調整でダメージが上がったためメンタルの調整は改めて行われたと思われますが、1Tに祝唄を打つことで、2TのNE砲を安定化させた編成が多かったように思います。やっぱり、「【数・数・娘・娘】幽谷霧子」のDa150%UP背水パッシブは時期尚早だったんじゃないですかねぇ。正攻法で使ってるの、Daストレイ編成くらいでは?くらいの勢いで、今のNE2ターン締め戦法が流行ってますからね。 NEのカード自体は悪いとは思っていないんですが、この戦法が流行しているのは個人的にあまり健全とは思えないですね。昔流行った、夜夜中ぶらり旅のDaアンティーカ編成がランキングを埋めていた頃に近い気分になります。まーたアンティーカがグレフェスをぶっ壊した、なんて思いたくないですからね。まあ、昔実際にグレフェスを壊したのはアルストロメリアだったんですが。 結果
https://gyazo.com/a171e2dc9a685e205be29d1abbd6c244
https://gyazo.com/99e0405be6b8f7376a98bef2acb35a40
対面編成にVo極が5組出現した疑似ミラーマッチでのPL取得です。
Viアルスト編成使用時は対面の5人全員が千雪だったりするミラーマッチの方がPLは取りやすかったりするので、それのVo版の動きを行った感じです。Voアルストには出張枠以外に全体アピールがないので、意外と通用したことに驚きを隠せませんね。 使用した編成はこんな感じです。透の回避バフの高火力に期待した回避編成ですね。
https://gyazo.com/3d68afbd4f62d87ca27246470cc3ef32
ただ、5ターン3リンクの結果からして、透のスキル打ってないんですよね。あれ?これ透要る?
https://gyazo.com/016876f6b68f22047ac0f947b6cba9d8
グレフェスTOP100
1位: 182,160pt
100位: 160,056pt
編成詳細は以下リンク
TOP100の中に3人いるVoアルスト編成の中では、16位のぱじゃまさんと編成コンセプトはほぼ同一ですね。そうかー、前期フェスマ取れるチャンスはあったのかー。 まとめ
担当の甜花が恒常にしては使い勝手の良い性能で来てくれたため、Voアルスト編成への期待が高まりました。まだ育成は詰めきれていないのでこれから編成を練っていくところですが、来期もマッチング次第で使っていきたいですね! あと、現在のVoアルスト編成についていろいろと考察してみたので、お時間ある方は読んでみてください。 余談
本件、kinzokuseitarai.iconの見解としては両方とも同じ原因による不具合だと見ていますが、詳細は不明なのでここからは ”kinzokuseitarai.iconの想像” であることに留意してください。
1つ目。
こちらは、新規追加カード紹介のお知らせにて、「特訓0回の状態でもVisual上限を100上昇させる事ができる」という表記があるにも関わらず、実際のスキルパネルはVi上限50しか解放できないようになっていました。
2つ目。
これは調査・検証できていないので確定情報ではありませんが、本来実装するつもりだったスキルパネルの効果が出ていたのではないかと睨んでいます。
シャニマスのカードのスキルパネル配置は、これまでの流れから、ある時点で強化されて以降同様の性能になるように実装されています(例外あり)。 最も大きな変更で言うと、2019/10/31実装の「【深染め、いろみぐさ】櫻木真乃」を期に、SP20消費の1段目スキルから無凸ライブスキルが取得できるようになったところですね。その後、限定pSSRはこの羽真乃のパネルに準じたものになり、恒常pSSRでは遅れて2019/12/26実装の「【日々を紡ぐインヴェルノ】八宮めぐる」から1段目ライブスキル配置に変更となります。 以下の画像は、同一パネル配置の「【はるかぜまち、一番地】桑山千雪」のスキルパネルですが、1段目は無凸ライブスキル、2段目左側のパネルは無凸VoVi10%UPパッシブ、右側は3凸VoVi上限100解放になっています。 https://gyazo.com/34d0ab8904003e99ffbfdb2569484dd7
ちなみに、このパネルでの上限解放数は、VoVi両方とも200解放になります。インヴェルノ以前の旧恒常パネルの上限解放数は、無凸スキル対応属性は200、4凸スキル対応属性は100となっているものがほとんどなので、4凸スキル合わせでの上限が多く開けられる分だけ純粋に強化されていますね。
その後、年度が変わってノクチルが実装され、2020/05/13実装の恒常pSSR「【10個、光】浅倉透」から、2段目無凸パネルが上限解放に変更となっています。 https://gyazo.com/39dbbc6cdbfe8315b635afea6daab39c
このパネル配置だと、右奥の4凸Da上限解放が150となっており、VoDa両方とも最大250の上限解放が可能なものとなります。
このカード以降、恒常pSSRの無凸2段目パネルは、無凸ライブスキルの属性対応の上限50解放で実装されています。
だからこそ、今回のボンボン甜花の無凸2段目パネルに非常に強い違和感があるんですね。
https://gyazo.com/6f0938ad79bb39bc7e70bf545a31c37c
はるかぜ千雪の頃に存在していた無凸パッシブが復活していること。
ボンボン甜花の(修正前の)パネルははるかぜ千雪の配置とほぼ同じになっています。上限解放数もはるかぜ千雪と同じくVoVi最大200止まりでした。
前述の通り、お知らせの表記ミスで、無凸でVi上限が50しか上がらないのに100上がるって書かれていた関係で、3段目中央のコミュ解放上限が雑に50→100解放に変更されました。
そのため、修正後の現在は無凸ライブスキル対応のVi上限が250、4凸ライブスキル対応のVo上限が200解放という、ちょっといびつなパネル配置になってしまっています。
さらに、このお知らせ表記ミスの他にも、自分は気づかなかったのですが、スキルが表記と違う効果になっている不具合が発生していたようです。
……これ、パネル表記ははるかぜ千雪あたりの恒常準拠の表記に設定したまま、バス透以降の最新恒常pSSRパネルの配置で実際のスキルが実装されてたんじゃないですかね?つまり、パネルの表記と実際の効果が噛み合ってないまま実装してしまったのではないかと思われます。
商業的に展開されるゲーム開発は基本的に多人数で行われる分業体制であることが大多数なので、当然シャニマスもスキルの効果や条件などを考えるプランナーや、UIへの実装担当、フェス時のスキル効果の実装担当など、あらゆる面で分業されているものだと思います。おそらく今回の不具合は、これら各担当の情報伝達や連携の問題であることが想像できますね。 kinzokuseitarai.iconもゲームではありませんが開発の仕事をしている身として、このような事態が起こりうることは重々承知してはいるんですが、やはり実際に客側としてこういう事態に直面してしまうと、運営に対して不満が出ることももちろんありますが、ミスした側の胃の痛みも分かるのであんまり強い発言なんかはできないですね。
とはいえ、よりによって担当アイドルでこういうこと起きるのはねぇ……。現行の恒常pSSR性能と並べるために、コミュ解放上限を100に増やすのではなく、無凸パッシブはVi上限50解放に、右奥4凸Vo上限100解放は150に変更してほしかった、というのが一番の本音ですね。
https://gyazo.com/d54e0367c9b17c696e87d3d1324b4155
ただしこちらの金魚甘奈は、合計でDa上限200、Vo上限250と、4凸札の属性の方が上限解放数が多いので、これまた変なパネル設定となっています。せめてボンボン甜花はこっちのパネル配置に修正してくれないかなー。
とまあ、こんな感じで、アルストロメリアの5周目pSSRは一体どうなってるの?と思わなくもない不具合・調査結果となりました。こんなんでVoアルスト編成やっていけるのか……!? (補填で合計800石もらいました。それについてはありがとうございます。)