ニュータイプの時代
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ガンダム世代なので、ニュータイプとオールドタイプという対立構造は面白く読めた
オールドタイプ
20世紀から21世紀の初頭にかけて高く評価されてきた、従順で、論理的で、勤勉で、責任感の強い、いわゆる「優秀な人材」
資本主義の労働階級で優秀
正解を出す力にもはや価値はない
効率重視
遊びを無駄だと考える
役に立つかどうかが大事
ルールさえ守ればいいの思考
ルールさえ守れば、穴をついて邪悪なことをしてしまう可能性がある
GDPを指標にする
綿密に計画し、粘り強く実行する
独占を目指すことで富を極大化しようとする
サイエンス偏重のマネジメント
問題解消が主目的
ニュータイプ
自由で、直感的で、わがままで、好奇心の強い人材
資本主義の労働階級では、優秀ではない厄介な存在かもしれない
問題を発見する力
正解がコモディティ化してきたので、問題を発見する能力が希少化した
意味を重視
意識的に遊びを盛り込んで、セレンディピティを求める
グーグルの15%ルールは、偶発的なアイデアを仕事に盛り込んでいる
わがままを美徳とする
邪悪になるな という美徳は最低限持つ
GDPはクソ仕事の増加の指標であり、意味の指標には使えないと感じる
とりあえず試し、ダメならまた試す
試し上手は、やめ上手でもあること
モノが飽和する一方、意味や価値が枯渇している
食料や電化製品、娯楽
100年前より便利になったのに労働時間は減っていない = クソ仕事の蔓延
ある意味で、人間がやる必要がなくなっておこった失業は、クソ仕事が消えたという意味で人類にとっては前進
人的資源には可変性がある
「意味/ヴィジョン」を与えられるだけで同じ人でもパワーが全然変わる 論理変調から論理+直感の最適ミックスへ
ほとんどのビジネススクールでは、ファイナンスや戦略論でシステム2を鍛えながら、たくさんのケースで擬似経営体験をすることでシステム1を鍛えるというカリキュラム設計になっています。これはつまり、こういった知的専門職で高いパフォーマンスを上げるためには、システム1(直感)とシステム2(論理)の、両方をバランスよく使うことが求められている、ということです。
山口 周. ニュータイプの時代 (Japanese Edition) (Kindle の位置No.1780-1783). Kindle 版.