中国の脱社会主義化
中華人民共和国 (中国) の脱社会主義化
中国の社会主義化のあと
大躍進から文化大革命にかけての毛沢東による左傾路線は、混乱と経済的疲弊を招いた
毛沢東の死とともに終わる
社会主義化の時代に伏流していた家父長制が復活して、人々の生活を規定するという流れ
鄧小平が復活する 1978 年の第 5 期全国人民代表者会議で、「4 つの現代化」 という新しい政治・経済目標が提示
同年、開放政策が採択
文革までの集団化、女性の労働力化を基調とする流れが、大きく方向を変える
文化大革命の反省により、経済の再建がまず進められた
「黒いネコでも白いネコでもネズミを捕るネコは良いネコ」 という鄧小平の言葉
1980 年代にこの路線は定着
このころ (特に1980 年代後半ごろ) から、ジェンダーをめぐって様々な論争
二保一問題
婦女回家論争
中国におけるジェンダーの状況
農村においては、労働組織としての家族が復活
旧来の家父長制的労働組織が復活
集団化が断念され、個人の自由とすることが、生産意欲を最大限に発揮させる道
都市では複雑
関係主義が重要
ここで言われる関係 (guanxi) とは、要するにコネ
親族組織の関係は強い
社会主義化により家父長制の規模は縮小しているが、依然強い影響力を持つ
社会主義化の影響は大きい
家事分担の在り方として、男性の家事労働時間が女性の 5 割 ~ 8 割に達している
女性と比べて同等ではないが、世界的に見るとかなり多い
参考文献
東アジアの家父長制 ― ジェンダーの比較社会学