中国の社会主義化
中華人民共和国 (中国) の社会主義化
中国も、ソ連や北朝鮮と同じく、社会主義社会建設の初期段階で、伝統的家父長制の基盤たる既存の家族を壊し、新しい理念を打ち立てようとする方向性が強く打ち出された時期があった
中国においては、男性は政権、族権、神権の 3 つの権力の支配を受けていて、女性はさらに男性の支配たる夫権の支配が加わる
家父長制の束縛から解き放つことは、族権と夫権からの解放に繋がる重要な課題
この発想が顕著に表れたのが、1931 年に中華ソビエト共和国政府で出された 「中華ソビエト共和国婚姻条例」
とはいえその後、ある程度の妥協などがあり、家族レベルでは家父長制を維持する方向へ
世帯間の平等はある程度実現しようとしたが、世帯内での権力関係を改変する方向への改革は実行されていない
ジュディス・ステイシーが新民主主義的家父長制とよぶもの
家父長制的社会主義
1958 年ごろから、重工業への優先投資を実現するため、農業では集団化と労働動員が一層強化
この時期に、大半の女性が家の外での労働に従事するという体制ができあがる
家事労働の軽減のため、共同食堂が作られた
大躍進、文化大革命
その後、中国の脱社会主義化へ
参考文献
東アジアの家父長制 ― ジェンダーの比較社会学