KPT
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2. チーム全体が、これまでの行動を思い返し、新たな気づきを得ること。 4. チーム全体が、メンバーの多様性を受け入れ、信頼関係を築くこと。p.7 現状を維持するためには、変わりゆく環境の中で、自ら変わり続けることが求められます。人には環境適応能力が備わっていて、意識せずとも絶えず変化しています。この環境適応能力を、チームでより強く発揮するための手法と捉えることもできるでしょう。 p.8 1. テーマを決める
2. 思い返す
5. 問題の原因を検討する
6. 改善策を考える
チームとしての成長が感じられたとしたら、それこそが何にも代えがたい成果なのです。当然、はなから改善策を考えないのはもってのほかです。素晴らしい改善策を出そうと思って出せるようならば苦労はしません。くだらないと思うぐらいの改善策をたくさん出すと、その中に素晴らしい改善策が埋もれているものです。 p.10
7. 試したいことを考える
8. 試すことを選択する
4. アイデアの創発
ポジティブで始まり、ポジティブで終わる
ポジティブに始まることで、会議としての雰囲気が良くなり、意見を出しやすくなります
ポジティブに終わることで、次のアクションを早く試してみたいという気持ちになる p.25
大事なTips
「解決志向」と「原因追求」を使い分ける
短いサイクルで実施する
間隔が長いと、思い返すべき期間も長くなる
間隔が長いと、扱う話題が増えて時間がかかる
じかんがかかると集中力が落ちて、効率が落ちる
長いサイクルでも実施する
2~6 か月くらいの長いサイクルでも行う
短いサイクルで行なうと、そのサイクルの中で実施して結果が分かるような、小さな改善策ばかり取り組んでしまいがち p.19
「定期開催」と「臨時開催」を使い分ける
形骸化してしまう可能性も高いというのが挙げられます。これを抑制するためにも、ふりかえり会から得られる効果を実感できるように、Keep についてじっくりと思い返すようにしてみてください p.20
解決策ではなく改善策
解決策とすると、どうしても「原因を分析して~」となりますが、まずは解決志向でメンバーの直感を信じて、「こうしたらうまくいくかも」という案を出してもらったほうが、より活発に良い案が出るようです。また、解決策としたとき、それで解決できなかった場合に深刻に考えてしまいがちです。あくまでも、「試すとうまくいくかもしれない解決策」「今よりは少しでも良くなるだろうと解決策」という雰囲気を大事にして、仮説検証的に改善策を考えましょう。p.31 他人の Keep、Problem に対する Try
個人でふりかえっているのと大差なくなってしまいます。チームで行なっているのですから、チームの知恵を借りるようにした方が価値のある時間になります。そのためにも、まずは他の人の挙げた Keep や Problem に対して Try を考える時間を取るようにします
「若干、無責任」な案を考えるようにすると促すことで、アイデアに広がりが出やすくなります p.32
すべての Problem に対して改善策を考える
考えていないから改善策がないのか、考えても改善策が出ないのかでは、大きく意味が異なります。問題を放置しないように p.33
Try は具体的に
あいまいなアイデアでも、一考の価値があると判断したものはメンバー全員で、具体的にどうやってすすめるかという How について話し合ってもよいでしょう p.35
具体化を支援する
メンバーのアイデアが抽象的だと思ったら、すかさず「どういうこと?」と聞き返すか、他のメンバーに「どういうことか分かりますか?」とたずねましょう。
Action があいまいなままだと実行されないことが多々ありますので、逃さずに具体化するような質問を投げかけましょう p.38
無理にやらない
無理に担当を決めると、実施できなかったときに、「自分は本当はやりたくなかったんだ」などと言い訳をしてしまいがちです。「自分たちのために、自分たちができることを、自分たちでやる」というのが、大前提
全ての Try を実施しなくても、今の状態よりもちょっとでも改善された状態に向かいそうであればそれで十分 p.35
スケジュールに組み入れる
朝会との連携
ふりかえりは、ふりかえり会だけでは完結しません。通常の業務と連携します。改善策の日々の進捗や、新しいルールなどの効果を朝会で確認してもよいでしょう
視界に入るところに貼り出す
PC で見るようにしても、なかなか見ないというのが現状のようです。次のふりかえり会のときに、「そういえば、こんなの話してたよなぁ~、だけど~」なんてことにならないためにも、目の届くところに貼り出したほうが、より行動が生まれやすくなります
困り顔.icon困り顔.icon困り顔.iconアンチパターン p.39
Keep を飛ばして Problem から意見を出し合い、場の雰囲気がネガティブになる。
場の雰囲気が悪くなり意見が出にくくなる。自分達の成果を認識できないため、何が価値のある行動なのかが理解されない
時期ずらし
定期的にふりかえり会をやると決めるも、都合がつかずに、1 日延び、2 日延び、といつの間にかフェードアウトしてしまい、だれもふりかえり会のことに触れなくなる
分析中毒
問題の原因追及に対して、あーでもない、こーでもないと時間をかけるが、疲れるか、時間が足りなくなってしまい、結局、肝心の改善策を出さずに終了してしまう
Problemに挙がった内容がずっと残っていて、毎回ふりかえり会の際に検討するが有効な改善策を打ち出せずに、Problem が取り除けない
カテゴリ化による具体性の欠如
挙がった意見をカテゴリ化するが、そのカテゴリをインプットとしてしまい、具体性を欠いたアウトプットになってしまう
Try が実施され Keep に移っていくが、Problem が減らない。
Problem が少ない割には、Try の数がやたらと多い。
Try は挙げた本人がやることになっているため、作業負荷の増大を恐れて積極的にアイデアを出そうという姿勢が見られない
Q&A p.47
何人ぐらいでふりかえり会をするのがよいですか?
何人でもふりかえり会をすることができますが、10 人ぐらいまでで行なうのが望ましい
目的や、目標を共有し、チームとして実質的に機能している単位でふりかえり会をするのをオススメ
チームメンバーが全員集まらないけど、ふりかえり会をするべき?
必ずしも全員が集まらなくても、ふりかえり会は行なうべき
ふりかえり会の結果を欠席した人にフィードバック
特定の人に多くの Try が割り振られるけど?
もしその人がそれだけの Try をこなせないならば、いくつかの Try はやらないようにしましょう
Problem を挙げるときに個人攻撃になっていることが多々あります。個人の問題ではなく、チームの問題として認識することが重要
どんな場面でふりかえればよいの?
継続的な活動であれば、どんなことに対してもふりかえりが行なえます。会議などは絶好のふりかえり対象です。進捗会議に対してふりかえるとその効果は絶大です。
ふりかえり会も会議ですから、ふりかえり会のふりかえりをしてみるとよいでしょう
メンバーがふりかえり会に否定的なのですが?
目的を説明していますか?通常の業務の延長線上にふりかえりが会あり、ふりかえり会を行なっていくと次第に通常の業務が効率的、効果的に行なえるようになります。
ふりかえり会といいながら、実は問題の犯人探しをしていませんか?ふりかえり会はチーム作りに貢献します。しかし、使い方を誤るとチームを壊してしまう可能性を秘めていることも確か
Keep が増えすぎて KPT ボードにおさまらなくなったのですが?
定着したと思う Keep から別のところに保管してみるとよいでしょう
これまでは有効だったKeep が現状にそぐわず、場合によっては足を引っ張ってしまう場合があります。定期的に Keep の棚卸しをして、現状に合わなくなったものはやめるということも重要なアクション
ふりかえるたびにやることが増えるのですが?
やることが増えすぎると、複雑になってしまい、行動が制限されてしまい、負担感が強くなってしまうこともあります。これまでやってきたことを「やめる」Try を出すことも、時には必要です
.ふりかえり会の成果が上がらないのですが?
もし「素晴らしい改善策」を成果として期待しているのならば、その期待にこたえるのは難しいかもしれません。もし「素晴らしいチーム」を成果として期待しているならば、その期待には応えられるでしょう。しかし、その成果は劇的なものではありません。繰り返し、頻繁にふりかえることで少しずつチームが成長していきます。長期的な視点を持ってください。 Try が挙がりすぎて困るのですが?
何かしらの軸に沿って並び変えるとよいでしょう。例えば、「実施しやすいかどうか(実行性)」「実施した効果が得やすいかどうか(実効性)」の 2 軸の平面に並べてみるとよいでしょう。
Problem がたくさん挙がるのですが、どこから手をつければよいのでしょうか?
取り組むべき Problem を何かの基準に従って優先順位づけをするとよいでしょう。例えば、「問題の根はどの程度深そうか」「その問題がなくなればどの程度幸せか」など、チームで納得のいく基準を用いて、そこからいくつか選ぶようにしましょう
Try をチームで合意するのですが、行動できませんどうすればよいのでしょうか?
以下のような Try は行動が難しいものの代表例です。「○○するように心がける」「○○を意識する」「積極的に○○する」(中略)毎日の朝会の中で「心がけていますか?」「意識していますか?」「積極的にできていますか?」と確認してみてください
チーム内の仕事がバラバラで、共通のテーマがない場合はどうすればよいでしょうか?
テーマを改善の目標とはせずに、「みんなの困りごとを聞く時間」にしました。困りごとを話すことで、自分の中でその困りごとが整理できて、話しているだけで自分で解決策を見つけてしまうことがその会では続出しました(中略)困りごとは一人で抱え込まないのが一番