技術に対する鈍感性と敏感性
メカニズムに対する鈍感性
原理の理解に鈍感でもある程度の性能を実現できる度合い
技術に対する鈍感性
技術的蓄積がなくとも、メカニズムを学ばなくとも、模倣によってある程度の性能が引き出せること。
クラウン計画がスタートしたころは、ちょうどこうした問題で自動車業界がゆれているところだった。
そもそも日本の自動車工業は、欧米車の模倣からはじまっている。ねらいをつけた乗用車を入手し、分解して調査する。それをモデルに設計し、部品をつくり、完成させる。トヨタで最初につくられた乗用車AA型も当時の流線型スタイルの典型的モデルであるクライスラー・エアフローを手本としている。
"学ぶ"という日本語は"まねる"が語源である。技術的蓄積の少ない日本の技術者にとって、模倣であったにしても、自動車をつくることは大いなる挑戦であった。戦中は中島飛行機で、戦後はプリンス自動車で内燃機関開発にたずさわった岡本和理氏によれば、(自動車エンジンは)技術に対して鈍感であるのがその特徴であるという。
つまり、その原理理論を知らなくとも、現にあるものをそのまま模倣してつくれば、それに近い性能を引き出すことが容易にできる。少しでも良いものにしようと、部分的に手本となるものと異なることをすると、必ずといってよいほどそれがトラブルの原因となったという。これはエンジンに限らず、自動車全般についていえることであろう。トヨタに限らず、日本の自動車メーカーの技術者が等しく経験したことである。
トヨタでは、まずシボレーのエンジンを手本としてスタートが切られたので、その流れに立ってトルク重視のがっちりしたエンジンが伝統となっていた。経験を積み、いろいろなタイプのエンジンを調査し、技術論文や各種の情報を得ることによって、自分のところの特徴が少しずつ出てくることになる。トライ・アンド・エラーで、少しずつ性能が上げられていく時代であった。
エンジン
scrum
アジャイルコーチが関わって三ヶ月でそこそこできるようになる
ワークショップ
パタン・ランゲージは技術の鈍感性に寄っている。
3箇所以上の場所でうまくいったことを集める。まねるだけで効果がある。原理を知らずに効果がある。
ところが鈍感性を超えた領域に入るととたんにパフォーマンスが悪くなる。
経験知を集めて原理を明らかにしない態度は後ろ向きの科学と言える。科学が敗北している領域だろう。カミオダンテによってニュートリノの基礎研究が可能になったように、ミクロな人と人との相互作用に働く力を明らかにできるようにならなければならない。 技術に鈍感なマジョリティ施策
思想みたいなものはあえて声高に説明するのではなく構造の中にそっと織り込んでなじませておけば良くて、そうすれば無意識下におかれ自然とスケールする。思想を理解しないと適用できないみたいな状態だと理解出来る人にしかスケールしないため効率が悪いのである。
技術に対する敏感性
最低限の品質を生み出すためにも十分な技術的蓄積が不可欠なこと。
文芸
グラフィックデザイン
英語などの言語