戦略
一見あいまいぐちゃぐちゃな現象を観察して状況を理解し、様々な観点から考察したうえで、もっとも有利になるように組み立てて、勝機を見出す活動
内部環境アプローチ
外部環境アプローチ
戦略とは、他社とは異なる活動を伴った、独自性のある価値あるポジションを創り出すことである。
戦略の本質は、活動そのものにある。同じ活動をライバルとは違うやり方で進めたり、競合他社とは違う活動に着手する。
基本戦略
差別化
コストリーダーシップ
集中
顧客は低コストに安定して強く反応する
オペレーション
低コストな製造プロセス、流通、サポート、オペレーション
組織
コスト管理、統制
資金調達
メリット
競争下でも収益を確保しやすい
買い手の値引きに抵抗できる
新規参入の抑止
リスク
競合が模倣する
需要の安定か成長が前提。時代遅れになるなど、需要が減ると固定費が重くなる
差別化で大差が付けられる
競合がさらに低コストを実現する
社内評価として、コストのかかる新製品開発に消極的になりやすくなる
原材料費の増加の影響が大きい
顧客は選好に安定して反応する
オペレーション
強力なマーケティング、強力なチャネル
新製品開発能力、研究能力、技術力
組織
研究開発、製品開発、商品開発
知財
スター人材を確保するための強い採用部門
メリット
競争下でも差別化で抵抗しやすい
他社は提供できない差別化によって、買い手の交渉力に抵抗できる
高マージンを確保しやすい
リスク
競合が模倣する
競合がコストリーダーシップに成功し、コストで大差がつくと、差別化要素が希薄化してしまう
競合がさらに差別化を実現する
顧客のニーズの変化により、差別化が陳腐化する
つまり顧客の選好の安定性が前提にある
顧客はニッチに安定して反応する
オペレーションと組織
コストリーダーシップ戦略と差別化戦略の巧みな適用
リスク
模倣
ニッチ(セグメント)が消失する
広域を対象とする競合が細かなセグメントを塗りつぶしてしまう
iPhoneが日本のガラケーを席捲
機能強化などによって他のセグメントとの差異がなくなる
競合がさらに細分化する
その他
先端業界 p287
・技術の将来性が不透明である
・戦略が不透明である
・情報が不確定であり、各企業で偏りがある
・コストは急激に下がる
・知識の収穫逓増効果
・買い手は初めてのケースが多い
・短期的な取組が多い
業界の不安定要因
・産業基盤が脆弱
・業界団体
・企業間連携
・標準化の遅れ
・顧客の混乱
・様々な技術や方法が登場し、顧客が混乱する
・品質にバラツキがある
・業界への不振
・コストが多大
・技術が開発成功するまでの固定費が高い
・旧産業からの攻撃
・法規制
・既存製品の値下げ
業界の秩序を構築する
・連携して業界標準を作る
・政府との連携
・信用構築
・金融業界との連携
・教育機関の構築
・品質の安定