意味処理をすれば知は密接になる
精緻化とは、推論を行うことで、与えられた情報に何らかの別の情報を付け加えることを言う。
その定義に「何らかの情報」などという曖昧な言葉が入るのは、精緻化にはさまざまなタイプがあるからである。最もよくあるものの一つに、カテゴリー情報を用いた精緻化がある。いちご、りんご、ぶどうはすべて「果物」というカテゴリーに属している。そこでこれらをその特徴を用いてまとめるわけである。これに「かれい」と「にしん」も加えて「食べ物」というカテゴリーを作ることもできるだろう。
クリストファー・アレグザンダー、サラ・イシカワ、マレー・シルバースタイン
孫の世のため
Patterns for Conducting Process Improvement
https://www.bradapp.net/docs/i-spi/plop97.html
建築やまちをつくってきた文化や伝統のキーポイントを「パタン」という形式でルール化し、それを、言語の単語のように組みあわせて新しいまちや、建築づくりの共通言語としようというアイデアです。
検索の試みは学習を促進するが、検索の成功(失敗)は重要ではない
Kornell, N., Klein, P. J., & Rawson, K. A. (2015). Retrieval attempts enhance learning, but retrieval success (versus failure) does not matter. Journal of Experimental Psychology: Learning, Memory, an
過去の注意が積み重なったもの
記憶とは、注意の過去形
#ダニエル・コールマン S.『人間この信じやすきもの』
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記憶は単一の箱ではなく、さまざまな処理機構と貯蔵庫の連結なのである。情報を受容した時点で一時的にそれが貯えられる感覚記憶、注意が向けられた感覚記憶内の情報が貯えられ、操作される短期記憶、リハーサルや精緻化によりほぼ永続的にアクセス可能になった情報が存在する長期記憶──人間の記憶システムはこういうふうに作られている。
かきかけ
脳は様々な処理ができる機能の集合体である。このひとつひとつの機能は他の機能と連携的だったり、独立的だったりする。
何かを考えるとき独立的な機能が複数同時に働いている。これを重複波モデルという。ところが意識に上るのは意識の閾値を超えたものだけになる。
パズルの実験を被験者にしてもらっているとき面白いことが起こる。言葉では「難しくて解き方が分からない」と話しながら、指先では答えに近づいていることがある。大人でも起きるが子どもでは頻発する。この振る舞いと言葉の不一致をジェスチャー・スピーチ・ミスマッチという。
wip
#目利き #洞察
型を教える
仕事の成果を左右する既にある因果関係を元に提供する
#ティーチング を通して要因を教える
#精緻化
https://ja.wikipedia.org/wiki/フォークソノミー
from S.『相対化する知性』
次に、消費者の嗜好がどのように広がりをもって構築されていくのか、社会的な概念がどう細分化していくのか、そのダイナミズムを分析した研究を紹介しよう。たとえば、エスキモーは雪の表現が細かいということはよく知られている。中国には卓球の技術的用語を示す言葉が日本より多いと聞く。つまり、ある興味を持った集団が存在すると、そこには自ずとその興味を細かい粒度で分節する概念が発生するわけである。インターネット
演繹と帰納があるけど、近年のLLMによる生成で、単に隣接可能性の性能だけで発想ができるみたいな感じ
演繹や帰納といった枠組みは壊れて、隣接可能性によって生成された情報に対する検証方法として従属するんじやないか説
推論
ある情報から別の情報を生み出す
因果推論
キーワード: 学習Ⅰ, 学習Ⅱ, 学習Ⅲ
#学習
精神の生態学で書かれた学習の変化 『精神の生態学』
ゼロ学習:反応が一つに定まっている点にある。その特定された反応は、正しかろうが間違っていようと、動かすことのできないものである。
学習1:はじめの反応に代わる反応が所定の選択肢群の中から選びとられる変化
discover
dis-cover 覆いを外す
問題空間
いかによい仮説を立てるか
いかに因果のメカニズムを明らかにするか
#コンテキスト
論理的、統計的には同じ構造の問題でも、文脈や表現によって解決難易度や精度が大きく左右される。思考は文脈に拠っている。言い換えれば文脈によって使われる認知リソースが変わる。
構造、本質は同じ問題であっても、それがどのような文脈に置かれるかによって、はたらくスキーマが異なり、それによって正しく推論できたり、できなかったりする。こうしたことは「文脈依存性」と呼ばれている。
参考: #併走する認知リソース #基準率錯誤
well-structured
反意語: #不良定義問題
問題と解法と答えが定まりやすい問題
特徴
問題解決の進展が分かりやすい
Means-Ends Analysis
AI で研究されている知的振る舞いの重要な観点として「目標ベース」の問題解決がある。これは、望ましい目標へと導く一連の「行動」を見つけ出すことと問題の解法が等価であるようなフレームワークである。目標探索システムは、環境からの情報を受け取る入力(感覚)チャネルと環境へ情報を送る出力(駆動)チャネルによって外界と接続されている。さらに、外界の状態に関する入力情報や行動に関する出力情報を格納する何らか
スキーマは、概念や意味を表現するのに適したものである。しかし、問題を解くような場合にはあまりうまく機能しない。このような場面では、人は手順に従った行為を行っている。つまり、ある状況とそこで行う行為が結びついた、応答性を持つ知識を使っていると考えられる。こうした知識の表現を手続き表現と呼ぶ。
この表現方法を直接的に取り入れたのが、プロダクションシステムである( 図2-6)。これは、認知科学、人工知能両分野のパイオニアであるニューウェルとサイモン( 8) によって提案された、知識の表現と利用のための基本枠組み(アーキテクチャ)である。この枠組みでは、知識はプロダクションルールというif-then形式で表現される。if部分ではそれが発動されるための条件が書かれており、then部分ではその
類義語:基準率の誤謬
反直感的な確率、確率推論の錯誤
ある種のがんがあり、全人口の1%がこのがんに罹患する。医師がある検査をすれば見つけることができ、信頼性は80%だと言う。実際にがんにかかっている人の100%がこの検査で陽性になるが、偽陽性の確率も20%あると言う-実際にがんにはかかっていない人でも20%の人に陽性という結果がでる。このような検査を受けて陽性となったとき、人は80%の確率で自分はがんに罹患していると考えてしまう。実際には罹患してい
問題解決方法の一種
傾斜の厳しい斜面を進めば頂上に辿り着くだろうとする考え。二峰性のある山だと頂上にたどり着けない場合がある。
目隠しをして山の頂上まで登ることを考えてみる。この時さまざまなところに足を出してみて、最も勾配が上向きに急な場所を選べばよいだろう。
ただしこの方法ではうまくいかないことも多い。それはこの方法はその場の情報のみに基づいて判断をしており、先の見通しを全く立てていないからである。
representative heuristic
一般的で確率の高い出来事よりも特殊な出来事のほうが確率が高いと思い込むこと。
確証を得たり、典型的だと感じるほど確率を高く見積もってしまう。
ダニエル・カーネマンがリンダ問題で明らかにした。基準率よりも代表性を優先するため、基準率錯誤を引き起こす。
少数のサンプルからプロトタイプの代わりになる代表例が導けること、そしてこの代表例に基づいて、人の所属集団や特性などを判断することを代表性ヒューリスティクスという。
スキーム scheme (ドイツ語でシェマ)
膨大な知覚情報の中から、有意な情報を選別する知識構造。認知的な情報処理に指向性を促す。
条件による思考
外界の刺激に同じような活動が繰り返される場合、個体の中にその活動を作り出す一定の組織・構造がある。そのような活動の下地となる機能的な構造
『認知科学の新展開 認知発達と進化』より
問題表象とは、与えられた問題中の情報を有機的に組織化し、それがどのような状況について述べているのかを心の中に表したものである
この問題表象ができあがった後に、探索やプランなどを用いた問題解決が行われる。
『教養としての認知科学』より
関連
問題表象の重要性を実感できる洞察問題
self generation effect
類義語: #自己関連づけ効果
人が行った精緻化を聞くよりも、仮に拙くても自分で精緻化を行ったほうが成績がよくなる現象を指している。自分で精緻化を行う場合は自分のよく知っていることがらが付け加えられ、それはよく知っているがゆえに思い出しやすく、よい手がかりになるからだろう。
#『教養としての認知科学』
#科学的概念 #自覚性と随意性
Critical Thinking 観察や思考を吟味する
非形式論理学
クリティカルシンキング
批判的思考とは、自らの、また他者の主張が、妥当なものであるかを吟味する思考活動である。
クリティカルシンキングで重要な三つの要素*1
メカニズムに対する鈍感性
原理の理解に鈍感でもある程度の性能を実現できる度合い
関連 #ドメイン知識 #ドメイン知識に対する鈍感性と敏感性
技術に対する鈍感性
技術的蓄積がなくとも、メカニズムを学ばなくとも、模倣によってある程度の性能が引き出せること。
関連 #3つのspace
#パタン・ランゲージ
時間 間(times pace)
空間 場(space)
仲間 仲間(social space)
ペアプログラミングの歴史
XPで広まったが、フォン・ノイマンは既にしていたというコメントもある。
by 2019年12月2日 #ジム・コプリエン とのミートアップ?
2人で互いに学ぶのは普通の人にはかなり難しい
ゼロモーメントが必要
#パタン・ランゲージ
pattern アレグザンダーの中心にある概念
前 #クリストファー・アレグザンダー
・ほとんどのパタンにはダブルループ学習が含まれている ジム・コプリエン
・パタンは価値感を提案する 中埜博
・平時に有効な施策と、非常時に有効な施策が反転し、有効なパタンが被害をもたらすアンタパターンになってしまう
#コンテキスト
#文脈依存性
台風直後
・澄み渡った空を見ると、穢れが祓われて、ハレが訪れたというような気持ちの良さを感じてしまう。悪い環境はまだまだ続いているのに人の認知のバグで自らを危険にさらしている。
#パタン・ランゲージ
(内在的)心身の形
プロセスパターン
組織パターン
進行のパタン
成長のための7つの中間ルール
全体性の本質
ジェネレーターの基礎プロセス
センターと生命、15の特性
センタリングによる「ヴィジョン」の作り方 Ver.2.0
「無名の質」とパタン・ランゲージ #無名の質 #パタン・ランゲージ
アレグザンダーは、「名付けられぬ質」の創造こそ、パタンランゲージによる建物、環境づくりの究極の目的と、第1巻「時を超えた建設の道」の第1章で明快に述べた。
この第1巻がパタン・ランゲージ・シリーズ3巻のうちでは、理論的解説、定義の本と位置づけられていたので、期待して読み始めたにもかかわらず面食らった人が多かったのではないかと思う。パタン・ランゲージが、批判を受け入れ修正が可能な自由な発想に裏付けられ、機能的アイデアに満ちているのにもかかわらず、その目的である「質」の定義の曖昧さに驚いてしまったひとが多かったのだろう。またこの「質」という言い方も変
「環境の構造はオーバーラップし相互に作用しあうルールに由来し、ルールは環境の見られるパタン間の関係を表している。そしてまた、それらが適切に適応している場合には、構造の全体的知覚とも一致する」ということであった。構造の全体的知覚とは、空間における特定の質の知覚と同値であったのだ。それが「名づけえぬ質」である。そしてこの質は、現れるときはいつも同じなので、パタン・ランゲージを完成させる作業の「リトマ
「私は、この質とかかわりをもつことのできるパタンでなければ見る気がしなくなっていました。相当の数のパタンを調査してきたのですが、そのときにも、質のないパタン、つまりいのちや精神性を生成できそうにもないものは捨てていったのです。」