傾聴
耳は澄んでいるか
相手の認知に寄り添う
クライアントの状態を把握する
クライアントは何に集中しているか
クライアントはどこに意識が向いているか
クライアントは何を考えているか
クライアントは何を感じているか
思考
体感覚
傾聴三種
受動的傾聴(パッシブリスニング passive listening)
反映的傾聴 (リフレクティブリスニング reflective listening)
積極的傾聴(アクティブリスニング active listening)
レベル1 内的傾聴 自己完結のレベル
自分自身の意識に焦点を当てる聴き方をしている
相手の言葉は聞いているが、それが自分にとって意味することに意識が向いている
どんな質問をすればクライアントを感心させられるだろうと考えている
フォーカス
自分自身
自分の考え、気持ち、自分の意見・判断
自分のニーズを満たすことに意識が向いている
クライアントにとっては適切な状態
コーチにとっては役目を果たせていない状態
レベル2 集中的傾聴
相手に意識が集中している聴き方をしている
互いに身を乗り出しながら聞いている様子
目を見つめ合ったり、アイコンタクトが頻繁な状態
周りの雑音が気にならない状態
相手のサインラングリッジやパラ言語にも注意が行き届いている
何を言ったのかだけでなく、何を言わなかったのかにも注意している
自分の聴き方がどのようにクライアントに影響を与えているのかを聴く
彼らの微笑みを見、そして涙を聴き取る
人生に聴診器を当てる聴き方
大事にしていること
ビジョン
世の中の見方
何がクライアントをいきいきとさせるか
何がクライアントから生気を奪っているか
レベル3 全方位傾聴/環境的傾聴
自分の全方位に意識を行き届いている状態
スペース
普段の生活では体験しない状態
自分、相手に加えて環境も認識している
部屋の温度、明るさ、雑音、雰囲気
クライアントの言葉以外の認識
高揚、沈み、落ち着き、堅さ、柔らかさ
場も含めた即興劇
傾聴でないもの
※注意 傾聴ではないが、やってはいけないことではない。
聞きたいことを聞く
誘導する
管理する
説得する
不寛容と拒絶
無反応
交渉する
叱る
そわそわ、きょろきょろする
身体の軸は対面しているのに目を合わせない
雑音を出す
ポールペンをカチカチとノック音を繰り返す
咳払い
不要に鼻をすする
聞こえるようにする呼吸
話しをさえぎる
あいてのたどたどしい話しに我慢ならない
批判する
アドバイスする
論文
セラピーによるパーソナリティ変化の必要にして十分な条件
Rogers, C. R. (1957). The necessary and sufficient conditions of therapeutic personality change. Journal of consulting psychology, 21(2), 95.
後で読む
山田俊介, 受容及び無条件の肯定的配慮の意味についての考察 ―カール・ロジャーズのとらえ方の変化をもとにして―
山田俊介
「いま向き合っている相手に細心の注意を払うことの大切さ。……相手に全神経を集中させ、じっくり耳を傾けることの大切さを(ビルから)学んだ。そうしてから、初めて本題に入る。順番があるんだ」
アラン・ユースタスは、ビルのこの手法を「自由回答式フリーフォームリスニング」と呼ぶ。学術研究で「アクティブ・リスニング(積極的傾聴)」(1957年にはじめて使われた造語)と呼ばれるものだ。
「もっと耳を傾ければ誰もがいまよりずっと賢くなれる」と言った。「ただ言葉を聞きとるだけじゃない。相手が言いそうなことを先回りして考えたりせず、とにかく耳を傾けろ」
好奇心を持って聞く
珍しい物事、未知の事柄に対する興味。 広辞苑
人の話の多くは典型的のように聞こえるので、好奇心という態度で聞こうとすると飽きてしまう。すればするほど好奇心は刺激されずに飽きてしまう。典型的な話の中からユニークな出来事を見出すのが傾聴のコツ。